kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

谷垣禎一は「中負担中福祉」で消費税増税論者、河野太郎は「低負担低福祉」論者

テレビ朝日で午前中にやっていたニュースワイドショーみたいな番組で、自民党総裁選の3候補による論戦が展開されていた。ここで注目されたのが、まず谷垣禎一が「『小さな政府』には無理がある」と言ったことだが、谷垣は言葉を継いで、「民主党さんは『大きな政府』を目指しておられる」と述べ、民主党の政策は欧州の中でも高福祉を目指す北欧に近いような言い方をしていた。つまり、谷垣禎一民主党と比較すると「小泉構造改革」寄りの政策を目指しているわけである。しかも、コメンテーターたちが谷垣から消費税増税推進論を引き出していたことは注目に値する。これを見ると、マスコミの支持はむしろ河野太郎より谷垣禎一に集まるかもしれない。一方、河野太郎は、「自民党は『小さな政府』による経済成長を目指す旗を掲げるべきだ」という従来からの持論を繰り返し述べた。まとめると、谷垣禎一は「中負担中福祉」で消費税増税論者、河野太郎は「低負担低福祉」論者だと考えて良いだろう。

所詮は野党のことだけど - 非国民通信 は、

右派政党の中で小泉カイカク路線への傾斜度を左から順に並べてみましょう。

みんなの党民主党自民党国民新党

 みんなの党に関しては言わずもがなですが、民主党だって公務員削減、地方分権、権力の一元化を掲げるという点では小泉路線の直系です。それに比べると与党として構造改革の限界に直面し、軌道修正せざるを得なかった麻生内閣は少なからずカイカク路線に背を向けてきた部分があります。そして国民新党は言うまでもなし、ですね。

と書いているが、これは自民党の政治家たちの自己申告とはずいぶん異なるようである。『非国民通信』の分析の問題点は、政府の規模の大小とサービスの大小を、意識的にかどうかはわからないが混同しているところにある。リベラル・左派の人間にとっては、「サービスの大きな政府」でなければならないのは当然だが、高級官僚のやりたい放題を糾していかなければならないのはならないのは当然だろう。メディアや市井のブロガーや人民がなさなければならないのは、民主党政府が「無駄を省く」と称して社会保障や福祉の縮小を招かないように政治権力を監視することである。

ところでテレビを見ていて呆れたのは、灘高−東大−通産省を経て自民党でももっとも勢いのあった森派(現町村派)に所属した上昇志向の強い西村康稔が、「田舎の出」であることを強調して、「庶民の代表」を僭称していたことである。この男は、顔を見るたび、そして声を聞くたびに私の神経を逆撫でする。