kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

支持者の期待をも裏切る植草一秀

面白いブログ記事を見つけた。
植草一秀と副島隆彦の共著について - Jimmy 頁の「なんでやねん」

植草一秀副島隆彦の共著について
2009年07月20日 22時16分31秒

植草一秀氏が、あの副島隆彦と共著で「売国者たちの末路」という本を出版した。
正直、驚いた。
植草一秀氏と言えば、痴漢事件で有名であるが、その実、非常に実力のある経済学者である。
彼の、ブログでの、小泉・竹中の「構造改革」批判、更に、政官業外電(政府・官僚・産業界・外国・マスコミ)の5者を、悪徳ペンタゴンと呼び、お互いが連携しあって不当に利益を享受している実体の批判などは、極めて、正鵠を得たものであると思う。

どう考えても、あのアホの副島隆彦と、かみ合うわけはないと思うのだが。
恐らく、植草氏は、本を売る為に仕方なく組んだのだろう。
そういう意味では、植草氏も相当に狡猾な人間であると言える。
ひとしきり、本が売れた後は、恐らく距離を置くことでしょう。
でなければ、植草氏自身も「トンデモ」の仲間入りをさせられかねない。

私は、このエントリの前半には賛成できない。植草氏の「悪徳ペンタゴン」などは陰謀論であって、「正鵠を得た」などとは全然思わないどころか、こんな表現を用いていると、植草氏の主張のうちまともな部分までも評価されなくなるから止めた方が良いと思っている。

しかし、後半については同感であって、植草氏は本を売るためにソエジーと組んだ、つまり金儲けのためにソエジーを利用したのであって、用がなくなったらソエジーとは距離を置くだろうと予想していたし、当ブログ本文だったかブコメだったか、あるいはほかのところだったか忘れたが、上記の予想を文章にしたこともあった。

しかし、植草氏は前記ブログ主や私の好意的(笑)な予想までをも裏切った。

全国民必読の副島氏新著『ドル亡き後の世界』: 植草一秀の『知られざる真実』 で植草氏は、ソエジーの新著を「全国民必読」と持ち上げているのである。

しかも、植草氏は呆れたことに、

副島氏は私との共著『売国者たちの末路』においても指摘されたが、中川元財務相のイタリアG7での失脚事件、先般の逝去について、重大な疑問を提示されている。

 『月刊テーミス』2009年11月号は巻頭の特別レポートに、

中川昭一元財務金融相「変死」にちらつく米国の影」

と題する興味深い論考を掲載している。

などと書いている。つまり、植草氏は実質的に中川昭一の「もうろう会見」および死去に関して、一部ネット右翼などの間でささやかれた陰謀論を支持しているも同然なのである。

前記リンク先ブログ主の言葉を借りれば、植草氏は

「トンデモ」の仲間入りをさせられかねない。

ということになる。現に私は、「きまぐれな日々 植草一秀氏の共産党批判と普天間基地問題のトンデモ認識」 と書いた。