kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

イスラエル人音楽家とパレスチナ人学者の対話

さきほど読み終えた本。日曜日から読んでいた。くだらない城内実のブログ炎上騒ぎとのあまりの落差に頭をクラクラさせながら。


バレンボイム/サイード 音楽と社会

バレンボイム/サイード 音楽と社会


ダニエル・バレンボイムユダヤ人の指揮者・ピアニストで、2001年7月7日、ベルリン国立歌劇場管弦楽団を率いてエルサレムに客演し、イスラエルでタブーとされていたワーグナー(『トリスタンとイゾルデ前奏曲)を演奏した。一方、エドワード・W・サイードは2003年に亡くなったパレスチナアメリカ人の文学研究者で、『パレスチナ問題』の著書で知られる。この2人はとても仲が良かったのだ。この本の原題は "Parallels and Paradoxes" である*1

イードはカナダのピアニスト、グレン・グールド(1932-1982)の大ファンでもあったが、サイードの命日である9月25日は、奇しくもグールドの誕生日だった。そして、グールドは奇人変人の代名詞のような人物だったが、大の平和主義者でもあった。しかし、バレンボイムとグールドの接点はほとんどなかったと私は認識している。

*1:音楽と社会』という邦題はあまり良いとは思えない