kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

70年代後半に『宇宙戦艦ヤマト』あれば、60年代には戦記漫画群あり

夏休みの家族旅行の帰りに初めて手に取った『少年ジャンプ』に、『はだしのゲン』で原爆が投下された日の広島とゲン一家を描いた回が掲載されていた。おそらく、原爆が投下された8月にこの回を掲載するという編集部の方針でもあったのだろう。ゲンの父、姉、弟が焼死する場面はショッキングだった。

1973年の『少年ジャンプ』にはそんな漫画が連載されていたのだ。日本の世論がもっとも「左」に振れていた時代だったから、右翼が『はだしのゲン』を「反日漫画」だと言って騒ぎ立てることはなかった。

しかし、そのさらに前、1960年代には少年漫画の世界で「戦記もの」がはやっていた*1

一方、『宇宙戦艦ヤマト』のアニメ放映は1974年開始である。プロデューサーの西崎義展は石原慎太郎と懇意で、下記ブログで取り上げられた事件を起こした。
http://amesei.exblog.jp/2881822/

このブログは有名な陰謀論ブログだから、もっとまともなソースはないものかと当たったが、すぐには見つからなかったので、とりあえずエントリを上げておく。

とりあえず、戦記もの全盛の60年代と、ヤマト全盛の70年代後半にはさまれた70年代前半は、マンガ・アニメ文化にとっても右翼の影響力の少ない、むしろ例外的な時期だったのではないかという仮説を立てておく。