kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

朝日新聞社説と「政治エディター」・渡辺勉の一面署名記事に驚く

週末に実に嫌なニュースがあったので、昨日(29日)は新聞を開く気力も起きなかった。昨日は、辛坊治郎の極右番組も、辛坊やコメンテーターたちが勝ち誇っていたであろうことが想像できたので、見なかった。

数少ない、見るに耐える番組だと思っているTBSの『サンデーモーニング』で、不愉快な岸井成格(但し、不快な発言は主に経済政策に関するもの)が、昨日の全国紙すべてが署名記事で鳩山首相の退陣を求めていると発言したのを聞いて、購読している朝日新聞を見た。ところが、岸井の発言とは裏腹に、朝日の社説も一面の署名記事も、鳩山首相の退陣は求めていなかった。

その代わりに、目を疑う主張が目に飛び込んできた。

これら朝日新聞の掲げる主張について、文章を書くのも腹立たしいので、ネット検索をかけてみたら、沖縄から発信されている下記ブログ記事が見つかった。

ドメインパーキング


以下引用する。

【1面中央 政治エディター 渡辺勉 囲み記事】

「日米同盟の安定的な維持と普天間飛行場の危険性の除去を両立させる現実的な選択肢は、辺野古への移設しかない。」


【社説】

鳩山首相が退いても事態が改善されるわけではないし、辞めて済む話でもない。誰が首相であろうと、安保の要請と沖縄の負担との調整は大変な政治的労力を要する。」
 
「政治改革は政権交代のある政治を実現した。・・・・・・・。歴史的事件から1年もたたない。政治的な未熟さの克服が急務とはいえ、旧時代の『政局』的視点から首相の進退を論じるのは惰性的な発想である。」


【社会面30面上部 那覇総局長 後藤敬文 囲み記事】

「最後の最後に筋を通したとはいえ、県内移設に突き進む首相を止められなかった社民党も同罪だろう」


以上の表記は、沖縄を管轄する朝日新聞西部本社版に基づいていると思われ、東京本社版では、渡辺勉の記事は1面左上にある。また、後藤啓文・那覇総局長の記事は38面にあり、囲み記事にはなっていない。

私自身は、社民党及び福島瑞穂党首の結果責任も問う立場に立つから、県内移設を前提にしている鳩山政権を批判しつつ、社民党及び福島党首の責任にも言及する、後藤啓文・那覇総局長の主張には違和感を持たないが、渡辺勉の主張と社説には、さすがに目が点になった。渡辺は下記のように書いている。

政権に就くと「政治主導」を掲げ、06年合意にかかわった官僚を頭から信用せずに排除し、首相を筆頭とする官邸高官だけで米国や沖縄県と交渉。状況も把握せずに突っ込み、かえって日米関係を悪化させるという危うさだった。


「上から目線」とは、こういう記事のことを言うのではないのか。
また、社説は船橋洋一が書いたものなのだろうか。

ま、これが今の朝日新聞ということだ。