kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

稲田朋美が浜岡原発の停止を容認

稲田朋美原発」はずっと気になっていて、時々ネット検索をかけていたのだが、これまで何も見つからなかった。なぜ関心を持っていたかというと、稲田が福井1区選出議員であり、福井は言わずとしれた福島と並ぶ原発銀座だからだ。

今朝の朝日新聞に、稲田のコメントが出ていた。以下引用する。

 しかし、原発停止そのものへの批判は少ない。福井県出身の稲田朋美衆院議員は「止めたことは致し方ない」自民党幹部の一人は「首相を責めるにしても『なぜ浜岡原発だけなのか』と『将来どうするのか』くらいだ」と打ち明ける。
(2011年5月8日付朝日新聞4面記事より)


稲田のコメントから思い出したのはいち早く「脱原発」を打ち出した橋下徹だ。大阪府知事原発の新設をしない、と言い出した時、影響を受けるのは福井だからだ。福井には古い原発がたくさんあり、10年代の間に廃炉の問題が出てくる。そして、いくら星野仙一がテレビのコマーシャルで原発を宣伝しようが、間違いなく原子炉の停止は行われる。まだ50代前半の稲田朋美は、残念ながら落選は望み薄だから、国会議員を務めている可能性が高い。その頃、原発推進派の平沼赳夫だの与謝野馨だのはもう国会議員ではない。そういえば、浜岡原発を抱える静岡県城内実も、既に「脱原発」を明言している。

産経新聞はこんな稲田朋美城内実に筆誅を加えるべきではないかということはともかく、朝日新聞には他の政治家のコメントも出ている。

まず、小沢派の急先鋒ともいえる森ゆうこは、「率直に評価したい」と述べた。また鳩山由紀夫は、産経にも停止を評価する発言が報じられたが、やはり「評価したい」としながらも、「熟慮がなされたか、懸念が残る」とも発言した。

一方、稲田朋美と同じ福井出身の松宮勲(小沢系、元経産省官僚、元自民党郵政造反組は、「なぜ突如として決断したのか。浜岡が他の原発とどう違うのか、合理的説明を明らかにすべきだ」とコメント。また、なぜか匿名の「電力総連の出身議員を抱える旧民社党系のベテラン」も、「世界に脱原発のサインを送ることになりかねない。再稼働への道筋をきちんと示すことも責任だ」と、産経新聞の社説のようなことを言って菅首相を批判した。旧民社の害毒は稲田朋美よりもひどい。

東京電力に娘が入社した自民党石破茂のほか同党の逢沢一郎公明党山口那津男はいずれも菅首相の判断を批判した。一方、共産党市田忠義書記局長は「当然のこと。世論の力が首相を動かした」とコメント。また、社民党福島瑞穂党首も首相の判断を評価するコメントを出した。

小沢一郎のコメントは、相変わらず報じられていない。

始まったばかりのTBS「サンデーモーニング」では、原発推進論者の寺島実郎菅首相を批判し、毎日新聞主筆岸井成格は、毎日新聞の社論であることを強調しながら、菅首相の判断を評価した。寺島と岸井は、かつてと立場が入れ替わってしまったかのように見えるが、寺島は以前から再生可能エネルギーの推進を主張していたものの「脱原発」を口にしていたわけではなく、以前からずっと「原発推進派」だったと考えるべきだ。そして、寺島は鳩山由紀夫のブレーンとして知られた人物である。