kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

「金融政策抜きで再分配しようとすると財源無くて絵に描いた餅」(by 飯田泰之)

飯田泰之氏のブログに、当ブログによる飯田氏批判をご注進に及んだ方がいて、それに飯田氏が反応していた。
http://d.hatena.ne.jp/Yasuyuki-Iida/20100709#p2

ロスジェネデータベース 2010/07/10 15:22
こんにちは。ブログで、トンデモないツッコミが掲載されています。(・∀・)
あくまで中立的な立場で「みんなの党」応援に傾斜する「ロスジェネ」系学者たち
http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20100710/1278719632#c


Yasuyuki-Iida 2010/07/11 00:39

左右両方から攻撃され続けるのがcentristの宿命ですから.


もっともリンク先は僕への批判としてはわりと納得感があります.優先度としてはいまのところ「金融政策の変更>再分配の是正」だと思っているのは確かですし.だって金融政策抜きで再分配しようとすると財源無くて絵に描いた餅ですもん.


面白い。ブログは書いてみるもんだ。もともと、id:puyonyanさんから「飯田泰之が転向した」と当ブログにコメントいただいたから『週刊朝日』を立ち読みしたのだった。

ご注進に及んだ方には「トンデモ」と言われたが(笑)、飯田氏ご自身によると、飯田氏への批判としては割と納得感がある、現時点では「金融政策の変更>再分配の是正」という立場だから、とのことだ。

「金融政策抜きで再分配しようとすると財源無くて絵に描いた餅」とも書かれているが、「みんなの党」流の「小さな政府」路線において、金融政策だけで再分配の原資となる税収を確保して再分配を実施することができるのだろうか。同じ疑問は、「良い小さな政府」を標榜しながら、リフレ派ではなく「良いデフレ」論者と思われる植草一秀に対しても持っている。もっともある時期から植草一秀は単なるアジテーターと化してしまい、彼のブログは今では見るに耐えない。

なお、「左右両方から攻撃され続ける」のは、学者先生だけではなくて一般ブロガーも同様で、飯田氏に「左翼」と見なされたらしい私も、左側からの批判も受けている。世の中の最右派や最左派でない限り、誰しも両側から批判を受けるのだと思う。面白いことに、「左」から批判しているつもりが、実質的に「右」からの批判になっている例(あるいはその逆の例)も珍しくない。

そういえば、あの城内実やその支持者までもが、自らを「中道」あるいは「中道左派」に位置づけて、「極左レイシスト」とやらに攻撃されているなどと言っていたことを思い出した。城内実が「中道左派」なら、教育基本法改正に関して城内に「右」から批判された安倍晋三平沼赳夫は「左翼」ということになり、自動的に大多数の日本国民は「極左」になる。なるほど、「極左レイシスト」なんてのが現れるわけだ。