kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

「小沢一郎マンセー」が商売になる時代

民主党代表選が終わった。私は、代表選の期間中、わざと「政治とカネ」にまつわる小沢一郎の悪口を書かなかったが、今後は野中広務による暴露の紹介なども含めて、「政治とカネ」の面からも小沢一郎に対する批判を強めようと考えている。もちろん、菅直人政権の失政に対しても都度批判していくけれども。

ところで、「小沢人気」への疑問 - カルトvsオタクのハルマゲドン/カマヤンの燻る日記/はてダ版 に、当ブログの6月13日付エントリ 確かにネットでは菅直人は不人気で、小沢一郎の人気が異様に高い - kojitakenの日記 が紹介されている。その後の「きまぐれな日々」だが、ブログで小沢一郎に対する批判を強めていくにつれ、アクセス数は全然減らないのに、「ブログ拍手」はさらに減っていった。最近では、1エントリあたり40件台が普通だ。1月に書いた小沢一郎擁護のエントリへの「ブログ拍手」は417件にも達しているから、小沢批判のエントリへの共感は、小沢擁護のエントリへの共感のおよそ10分の1しか得られていないことになる。

政治ブログの世界では、有料化を実施したブログもあり、その中には、無料で公開していた時代には激しい小沢一郎批判をウリにしていながら、有料化した現在では、それとは真逆の熱烈な小沢一郎擁護をウリにしているところもある。それは、もしかしたらマーケティングの要請からきているのではないかと私は疑っている。

同様に、文化人たちの「転向」もその一環だろう。「朝日新聞民主党化」を批判していたはずの魚住昭が、今では「小沢信者」と化しているのはその最悪の例だ。

業を煮やした私は、「きまぐれな日々」でちょっとした実験をしてみた。それは、3件続けて小沢一郎批判の内容を含むエントリを公開したうち、1件目と3件目には小沢一郎に否定的なタイトルをつけ、2件目には一見小沢一郎マンセーするタイトルをつけてみたのである。

  1. きまぐれな日々 小沢は金持ち減税、菅は大企業減税、ともに消費税増税か? (9月6日付)
  2. きまぐれな日々 小沢一郎、バンザイ、バンザイ、大バンザイ!!! (9月8日付)
  3. きまぐれな日々 小沢一郎と菅直人は、ともに正体不明の「鵺」(ぬえ)だ (9月10日付)

で、これを書いている時点までのアクセス数だが、1件目が1,461件、2件目が4,155件、3件目が2,147件である。つまり、一見小沢一郎マンセーしているかのようなタイトルをつけたエントリが、際立って多くのアクセス数を獲得した。

しかし、中身は3件とも小沢批判だから、「ブログ拍手」の数は、1件目が42件、2件目が48件、3件目が65件と、いずれも小沢擁護エントリの7分の1から10分の1くらいの少なさだ。

こういう状況だから、商売でブログなりマスコミのコメンテーターをやる人間が小沢一郎マンセーに走っても何の不思議もない。

小沢一郎マンセーしたらマスゴミは出演を許さない、などと小沢信者は言うかもしれないが、これに対する反論は、『日刊ゲンダイ』が商売になっていることを指摘するだけで十分だろう。小沢一郎マンセーのニーズは、確実に増えてきているのである。