kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

ややこしい制度は止めて、一リーグ制にしたらどうだ

プロ野球二部リーグことセントラル・リーグでヤクルトが中日に勝ち、巨人が阪神に敗れた。私の主たる関心事は、巨人とヤクルトの3位争いにあるのだが、上記の結果、首位中日と2位阪神のゲーム差が1.5ゲームに縮まった。

中日も阪神も引き分けが3つずつある(うち2試合は直接対決の引き分け)。だから、全日程を終了した時、両チームの勝率が完全に並ぶ可能性がある。この時どうなるか。確かプレーオフにはならないことは記憶にあったのだが、直接対決での成績で決めるのか、得失点差で決めるのか、それとも前年度の順位で決めるのか、そこらへんは全然覚えていなかった。

調べてみると、二部リーグことセントラルリーグ一部リーグことパシフィックリーグでルールが違うことがわかった。

まず、二部リーグもといセントラルリーグでは、

  1. 勝利数が多い球団
  2. 直接対決で勝ち越している球団
  3. 前年度順位の上位球団

の順番で決めることがわかった。中日と阪神の場合、このまま両チームとも引き分けがなければ、ゲーム差なしなら勝利数は並ぶ。直接対決は、3試合を残している現在、中日の11勝8敗2引き分けだから、阪神が残り3試合の直接対決に全勝しても11勝11敗2引き分けの五分にしかならない。さらに、前年の順位は中日が2位、阪神が4位である。つまり、両チームの勝敗が完全に並び、かつ巨人(やヤクルト)に追い越されなかった場合、どう転んでも中日の優勝となるのである。

一方の一部リーグことパシフィックリーグでは、下記の優先順位で決める。

  1. 直接対決で勝ち越している球団
  2. セ・パ交流戦を除いたリーグ戦(全120試合)における勝率
  3. 前年度順位の上位球団

交流戦の順位を軽視するあたりに、一部リーグの意地がうかがわれるが(笑)、これを二部リーグもといセントラルリーグに当てはめるとどうなるか、検証してみた。

すると、交流戦では阪神が11勝12敗1引き分け、中日が11勝13敗で、阪神の方が僅かに成績が良い。

ということは、もし両球団の勝敗が完全に並んだ場合、交流戦を除く成績では、中日の方が上になる。つまり、仮にパシフィックリーグのルールを適用しても、中日と阪神の成績が完全に並んだ場合、中日のリーグ優勝になるのである。

パシフィックリーグの場合は、西武が1引き分けで、ソフトバンクが5引き分けだから話は簡単だ。両チームがゲーム差なしならソフトバンクが勝率で上回り、リーグ優勝となる。でも、その場合、勝利数の少ないソフトバンクが勝利数の多い西武を抑えて優勝することになってしまう。

どう転んでもゲーム差なしなら中日が優勝するセントラルも、ゲーム差なしなら勝利数の少ないソフトバンクが優勝するパシフィックリーグも、ともに釈然としないものが残る。

こんな馬鹿げた制度は早く止めて、12球団総当たりにして、前後期制でも導入して日本シリーズを実施すれば良いのではないかと思う今日この頃である。巨人・阪神両球団の人気に頼ってきたセントラルリーグも、テレビの全国中継が激減した現在、スター選手の多いパシフィックリーグの球団との対戦が増える方が経営的にも好ましいのではないか。巨人や阪神にしても、強いパシフィックリーグの球団との対戦が増えた方がファンの興味を惹きつけることができるのではないか。ダルビッシュマー君・岩隈ら、パシフィックの誇る投手たちと強打を誇る巨人打線・阪神打線との対決や、中日のチェン、吉見、山本昌らバラエティに富んだ投手陣と西武、ソフトバンク、ロッテなどの強力打線との対決がより多く見られた方が面白いのではないか。そう思えてならないのである。