http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20100923-OYT1T00731.htm
麻生さん彷彿、菅首相「疾病」を「しつびょう」
菅首相が22日夕(日本時間23日午前)に国連ミレニアム開発目標サミットで行った日本語での演説で、「疾病(しっぺい)」を「しつびょう」と読み間違える場面があった。
首相は「疾病、貧困、紛争といった不幸をできるだけ小さくすること」と述べた際に誤読。その後、薬害エイズ問題に関し、「疾病の問題への関心が一層国民の間でも強くなりました」と述べた時は正しく読んだ。
(2010年9月23日22時57分 読売新聞)
この記事自体に書かれているように、菅直人は二度目には正しく読んだらしいし*1、どうでも良い話だと思うが、これが実は読売新聞の大記者様・橋本五郎編集委員*2にブーメランとなって跳ね返るのである。
http://iza38923.iza.ne.jp/blog/entry/896306/ より。
あの橋本五郎氏にして、「疾病」を「しつびょう」と読んだことがあった。
2009/02/01 18:25
かって、日本テレビ朝の番組、ズームイン・スーパーの中の「新聞のミカタ」コーナーに出演していて、「疾病」を「しつびょう」と読んだことがあった。
橋本五郎氏ともあろうひとが、何たる読み方をするものか、と思ったものだ。
このとき氏の常識を疑ったのは確かである。
たぶん、同様に思う人が居たのだろう。
そして、局に抗議の電話が鳴ったに違いない。
翌日の同番組のなかで、羽鳥アナが、わざわざ前日の橋本氏の読みを訂正した。
当然、「しっぺい」と読んだ。
そのあと、しばらくたってから、だが
当の橋本五郎氏、読売新聞のなかで、
麻生首相の「踏襲」を取り上げ、
「何故『ふしゅう』ではだめなのか」
という意味の論文を書いた。
漢音、呉音、唐音、宋音などから、重箱読みまで取り上げ、内容は格調高かった。
ただし、
この時の印象、よくもまあ他人のことを云えたものだ、と思った。
読売が馬鹿な記事を書いたりしなかったら、かつて橋本五郎が犯した誤読を私が知ることはなかっただろう。まさにブーメランである。