前原誠司といえば軍事タカ派にして新自由主義者であり、最近のTPP参加の強硬姿勢も含めて、私はこの政治家を支持しないが、この男の強みは自らの信念を持ってものを言うところだろう。一方で妙な頑固さがあり、無理筋の「偽メール事件」で突っ張って大失敗したこともあるけれども。
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20101027-OYT1T00317.htm
前原外相、民主の企業献金受け入れ再開を批判
前原外相は27日午前の衆院外務委員会で、民主党が企業・団体献金受け入れの一部再開を決めたことについて、「廃止ということで法案まで出すと決めていたのに、国民から違う方向を向いていると取られても仕方がない」と述べ、執行部の姿勢を批判した。
これは、前原の主張に分があるだろう。イオンの創業者一族である岡田克也と、逆境から自らの力で這い上がった前原誠司の違いが表れたとも思える。岡田は新進党経由、前原はさきがけ経由という経歴の違いもある。
「きまぐれな日々」には、小沢一郎支持者の方から下記のようなコメントをいただいた*1。
それよりも菅内閣はついに企業献金の復活だそうです。
あれほど政治とカネの問題を騒いでいたのに、呆れ果てて言葉も出ません。
これで民主党の自民党化が決定的になりましたね。
本当に歯止めなく転び始めているようです。
これでは「小沢信者」が増加するばかりですね。2010.10.27 20:19 風太
企業献金の再開に呆れたのは私も同じだが、「小沢信者」が増加することはないだろうと私は考えている。
なぜって、代表的な小沢信者のブログは、かつて下記のように書いていたのである。
はっきり言って、わたしは企業献金はもらって良いと思う。
筋の通った小沢信者なら、むしろ「『悪徳ペンタゴン』の一味」である前原誠司が「政治とカネの問題でスタンドプレーをしている」と批判すべきなのではなかろうか?