何故、応能負担原則が応益負担より公平な税制と言えるか - Afternoon Cafe についた「はてなブックマーク」 に、id:haruhiwai18さんの鋭いブクマコメントが付いている。以下引用する。
"高額所得者は低所得者と違って税率が上がっても生活に困ることはなく…税の負担の重さは実質的に公平性が保たれる" →本当に恐ろしいのは"中所得者"による"納税者の反乱"。彼らへの対応が、税制の行方を決める。
私が直ちに想起したのが名古屋市長選であることはいうまでもない。
同時に、飯田泰之が雨宮処凛との下記対談本で言っている「富裕層減税なんて効くはずがない!」、「年収1000万円以下はみんな『貧乏人』だ!」という主張を思い出した。
- 作者: 飯田泰之,雨宮処凛
- 出版社/メーカー: 自由国民社
- 発売日: 2009/08/21
- メディア: 単行本
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(年収)700〜800万円どころか、600万円の人が「税金を払いすぎている金持ち」だと思って、小泉改革路線に賛同し、貧乏人を放置させようとしている。橋本内閣以降、そして小泉路線の想定した「税金を払いすぎている金持ち」は年収1000万円以上、それ以下は税金を納めない「貧乏人」なんです。
それなのに、年収600万円の「貧乏人」が「減税日本」に共鳴し、名古屋の土豪をより富ませようとしている。テレビでしつこく河村を宣伝するテレビ朝日の社員の年収は、もちろん1000万円をはるかに超えている。
2月6日の名古屋市長選の情勢調査がいつマスコミに出るのかは知らないが、河村の圧勝は間違いないだろう。
かくして、新自由主義の勢いはますます増していく。
*1:前掲書66頁