kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

民主党政権時代と比べて教育予算を3000億円以上減らしっぱなしにしてるのが自民党(シゲ氏のマストドン)

 昨夜は、この季節なのにまだ南風が吹くかという「夏の最後の名残り」のような夜で、阪神の投手陣は本当に鉄壁だよな、第1戦で勝ちはしたものの山本由伸が7回5失点、第2戦9回逆転負けのオリックスより阪神の方が今は強いんじゃないだろうかとか、もしかしたらまさかの谷保恵美さんの日本シリーズでのアナウンス(18年前の第1戦での衝撃を思い出す!)があるかもな、などとプロ野球についていろいろ感慨に浸りながらも、やっぱり今の日本の政治はどうしようもないよな、と現実を思い出して気分が沈んでしまった。天気はこのあと気圧の谷がやってきて冷たい雨が降り、気温が急降下して本当の季節の変わり目を迎えるようだ。news23小川彩佳金木犀の香りに言及していたが、いつもは9月中旬から下旬のそれが今年の東京では10月中旬だったから本当に異常だ。今年はいやに香りが強かったが、この分では今年は例年のような二度目はないんじゃないかなとも思う。

 政治の話に移ると、こたつぬこ氏といえどもまともなXをポストすることもあるのであって、下記のXなどは本当にその通りだと思う。

 

 

 減税を行うことは再分配を行わないことと同義だから、減税とは典型的な新自由主義政策だ。だから私は減税日本を取り込んだ日本保守党を「トンデモ極右新自由主義政党」と位置づける。しかし岸田文雄についたあだ名は「増税メガネ」である。このあだ名をつけることによって、あだ名を呼ぶ側は新自由主義政治を推進しようとしているのだ。そしてこのあだ名を気にする岸田が選挙での人気取りのために減税を言い出そうとしているのだから倒錯もここまできたかと暗澹とする。もちろん山本太郎の罪も極めて重いが、現状は山本云々の段階をとっくに通り越している。

 岸田や自民党の政策で本当に批判すべきは公金の支出の仕方だ。下記シゲ氏のマストドンが絶好の材料を提供してくれている。

 

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 画像はおそらくしんぶん赤旗から貼りつけられたものだろうが、このグラフに端的に示され自民党安倍晋三菅義偉岸田文雄の悪政は本当にひどい。苛烈そのものだ。

 消費税については、おじいちゃんお化け氏がブーストした下記Xは、それだけを切り取れば大いに問題含みだ。

 

toot.blue

 

 このグラフに示された数字を評価する時には、数字を年収で割って比較しなければならない。たとえば年収が200〜300万円の層であれば、その平均を仮に250万円とすると、平均税負担額の17万円を250万円で割った6.8%が負担率になる。同様の計算を年収900〜1000万円の層まで適用すると、下記の数値が得られる。

  • 年収200〜300万円 負担率6.8%
  • 年収300〜400万円 負担率5.4%
  • 年収400〜500万円 負担率4.7%
  • 年収500〜600万円 負担率4.2%
  • 年収600〜700万円 負担率4.0%
  • 年収700〜800万円 負担率3.8%
  • 年収800〜900万円 負担率3.7%
  • 年収900〜1000万円 負担率3.4%

 上記のように一目瞭然、貧乏人ほど負担率が高いのが消費税の特徴であって、これを「消費税の逆進性」という。何を当たり前のことを、と言われるに違いないが、現に政権批判層から上記マストドンのような発信が出てくるからこそ、こんな当たり前のことも書かなければならない。

 しかしこれは問題の半面でしかない。残り半分の財政支出も大問題だ。

 この税収の使い道が、最初にリンクしたシゲ氏のマストドンに貼りつけられたグラフに示されるような軍事支出、それは安倍政権時代末期に文教予算の額を逆転し、その安倍晋三の教唆をそのまま政策に反映させた岸田文雄の暴挙によって野放図な巨額の支出になろうとしているのだが、それに使われれば貧乏人のなけなしのお金が役に立たないアメリカ製の老朽兵器に化けることになる。政府自民党は、いや消費税は社会保障にしか使われないと強弁するだろうが、お金には色はつかないから政府支出の総額から評価されるべきであって、貧乏人のお金がアメリカ製ポンコツ兵器に化けると言い切れるのだ。

 逆に、全国民に対して定額の支出であれば人頭税の裏返しになるから、たとえ財源が消費税であっても再分配の効果を持つ。人頭税こそ最悪の逆再分配であり、定額の政府支出こそ最高の再分配であることもあまりにも当たり前だが*1、こんなことも改めて書かなければならない。

 このように税金はお金の出入りの両面から見なければならない。税金そのものをなくしてしまうことは、万人の万人に対する闘争状態であるむき出し(弱肉強食)の資本主義社会を目指すことにほかならない。

 だがそれを岸田文雄馬場伸幸河村たかし山本太郎もみな目指している。「減税」の言葉だけ目立たせようとしているようにしか見えない山本に対してはそのように評価するほかない。だからこそ大問題なのだ。

 たまには、というより一定の頻度でこういう当たり前のことしか書いていない記事を公開するしかなさそうだ。それくらい現在の日本政治をめぐる言葉は論外としか言いようがない状態にまで劣化している。本当に絶望的だ。空前の「反知性」の時代だよなあ、とため息が出る。

 最後に、弊ブログの下記記事にいただいたコメントをご紹介して記事を締める。

 

kojitaken.hatenablog.com

 

 匿名意見

結論に賛同いたします。
言葉が過ぎることを承知で現時点における自分の立場と行動指針を表明するなら、「泉、そこをどけ。お前の存在は、日本の将来にとっても害悪だ。」ということ、および、「泉がいなくなるなら、立民に投票する。」ということです。
彼の人格まで否定するつもりはないですが、「政治家・泉」にはそのように言って構わないと思っています(もちろん、異論はあるでしょう。以前、コメントを寄せていたはんわかさんのご意見は何時も参考にしていましたし、彼のような人がいなければ自分の意見もまた過剰で排他的なものと化してしまうだろうことを危惧しています)。
立民の若手には魅力的な政治家もたくさんいるので、彼らには期待しています。泉がいなくなるのであれば、微々たるものではありますが、そうした政治家への寄付くらいします。でも、泉が組織を抑えているかぎり絶対にできません。

 

 そうなんですよねえ。共産党社民党などを除く大部分の政党が新自由主義の先鋭さを競い合っているような時代に、野党第一党の党首が泉健太であっては、その流れを助長するだけだと思います。

*1:生活保護のような貧乏人に特化した保護は一種の非常手段であって、本来はそれを不必要とする政治が行われなければならないが、そうはなっていないということだ。