kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

そういえば平沼赳夫が会長を務める「地下式原子力発電所政策推進議連」が勉強会を再開したらしい

書き忘れていたのだが、数日前の朝日新聞に、平沼赳夫が会長を務める「地下式原子力発電所政策推進議連」が勉強会を再開したという記事が出ていた。この議連の勉強会の発足は大昔のことで、なんと20年前の1991年とのこと。

朝日は、こんなニュースは泡沫だと判断したらしく、asahi.comにも出ていないようだ。ネットを見ても、この件への言及はほとんどなく、例の副島隆彦の子分・中田安彦がTwitterで取り上げて平沼をバカにしていたのが目立つ程度だった。


中田のTwitterにリンクを張るのは嫌なので、他のブログ記事を紹介しておく。


げんぱつ爺 ( 自転車 ) - 下野康史(かばた やすし)の「自転車で行こう!」 - Yahoo!ブログ

 4/26朝日新聞によると、超党派の国会議員による原発の勉強会が発足したそうだ。
 各党呼びかけ人の主張が簡単な表組みになっていた。この時期に原発の将来を考えようという議員の集まりだから、「たちあがれ日本」を除く7政党の呼びかけ人が自然エネルギーへのシフトに前向きだった。

たちあがれ日本」は、結党時、「老人党」と皮肉られた自民党長老による新政党だ。石原都知事が応援団長。「あんたは平成の脱税王だ!」と鳩山首相を国会でなじった中心メンバーの与謝野馨は、なぜかいま民主党菅内閣で大臣をやっている。

 その表組みのそばには、「地下式原子力発電所政策推進議連」が勉強会を再開した、という記事があった。こんな原発も、こんな議連も不勉強にして知らなかったが、勉強会の前身は91年から自民党内にあったという。今回の勉強会再開後も会長を務める平沼赳夫は「たちあがれ日本」の代表だ。どれだけ“原発好き”なんだ。

 この議連の説明によると、地下式原発は「事故時に容易に封じ込めができる利点がある」という。なんだそりゃ! 原発の隠ぺいか。臭いものにはフタ!? 地上でできなくなったから、地下核実験に切り替えよう、みたいなことではないのか。電力会社が言っている「次世代原子炉」というのは、このことなのだろうか。

 原子力発電の“原罪”は、そのエネルギーの源(みなもと)、つまり燃料に人間がさわれないということである。クルマみたいに“セルフ”給油なんてやったら、人間の体は放射線で溶けてしまうのである。そして、同じ理由で、原発は壊れたらやはり人間が近づけないのだ。すごく安全なんだけど、いちど故障したら放射能が出てくるクルマなんて、だれが買う。
 以上の原罪が消えてなくならない限り、あるいは克服されない限り、どこにつくろうが、どんな安全策を講じようが、原発は危険である。

 同じ日の朝日新聞には、中曽根康弘元首相のインタビューがあった。日本の原子力政策の中心人物は、ある意味スゴイ、まったく懲りていませんね。現実に起きている事象から何も学ぼうとしない姿勢、これも「信念」なのだろうか。

 老人曰く、今回の事故で、今後は原発の立地がますます大きな問題になる。冷却に湖水を使うなら、内陸もあり得るが、湖に放射能が溜まる心配がある。川は下流の住民が心配する。だからやはり海辺しかない。これからは津波のこない丘の上に立てればいい。
 なにかゴミ焼却炉を新設する程度の話に聞こえる。それで、事故が起きれば「遺憾千万」でしまいか。わたし推進する人、あなた被ばくする人。こういう人が原発推進という国策をリードしてきたのである。


私もこんな議連の存在は知らなかった。さすがは「共産党員さえ認める、平沼赳夫という人物」だ。素晴らしい。

チェルノブイリ原発事故25周年の日の朝日新聞には、他にも森永卓郎が登場していた。中曽根康弘といい、平沼赳夫といい、原発推進派が大集合した、香ばしさの漂う同日付の朝日新聞は永久保存ものかもしれない。


[PS]

そういえば城内実が「脱原発」を打ち出していたことを思い出した。城内は、同時に「脱平沼」も進めるつもりなのかもしれない。さすがは「信念」の政治家だ。