kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

「小沢神話」終焉と同時に「政治改革神話」も終わらせよ

少し前に気づいたのだが、「はてなダイアリー」でいま一番「はてなブックマーク」が多いのは、「ちきりん」氏らしい。
[TopHatenar] ブックマーク数ランキング - はてなダイアリー


いつの間にか、弁当、いやベント爺さんを抜いていた。当ブログのおよそ10倍のペースで「はてブ」が増え続けている。

私は、「ちきりん」氏の文章にはちっとも感心しないのだが、ウケる理由はまったくわからないでもない。着眼点は良かったりするのだ。ところが、「おちゃらけ」の部分のセンスが、あまり良いとは私には思えない。しかし、それは単に私がひねくれているだけなのかもしれない。


2011-06-03

「辞めるといったのに辞めないなんてペテン師だ」と、鳩山元総理が菅首相を責めていて、大笑いした人も多いでしょう。苦笑いでは済まなくて、大笑いだよね。

「あなたこそ、総理辞めたら国会議員も辞めるって言ってませんでしたっけ?」と、質問しない記者ってどうよ?菅総理は鳩山氏の真似してるだけざんしょ。

ところで、なんとしても菅首相に辞めて欲しいのは、自民党公明党ではなく、民主党の「大臣や総理大臣になりたい人」ですよね。

民主党はもうみんな分かっています。民主党が政権をとれているのは、次の衆議院選挙までです。それ以降はもう永久に政権はとれません。

今後、民主党が選挙に勝つことはありえない。下手すると次の選挙以降、一生当選できない人までいる。民主党の議員みんながそれを理解しています。


いやそうなんだよね。それはその通り。でもそっから先がいけない。全然面白くない。だからこれ以上引用しない。


これは要するに「政治改革」とか「小選挙区制」に絡んでくる話なんだよ。でも、その是非論はほとんど議論されない。共産党系の学者だとか、小沢信者系でも、遅れてきた上に早くも脱落気味の某有名ブログなどは時々取り上げるけれども、コアな小沢信者は絶対取り上げないし、菅直人支持系のブログも取り上げない。だから、議論が盛り上がることは決してない。


まず、小選挙区制の是非から再度議論しなきゃダメだ。そして、選挙制度比例代表中心に衣替えしなければならない。


今回の内閣不信任案の醜態は、つまるところ90年代の「政治改革」の必然的帰結だと私は思う。少数派が多数派を形成するのを何よりも邪魔するのはこの小選挙区制だし、多数派の政党内で対立が生じても簡単に党を割れないのも小選挙区制があるからだ。今回、小沢一郎が1993年のように党を割れなかったのは、あの当時は中選挙区制だったのに対し、現在は小選挙区制だからだ。

「小沢神話」の終焉と同時に、「政治改革神話」も終わらせて、選挙制度を再び議論しなければならない。原発問題も、そのきっかけにできないものか。