kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

新人議員時代に「再生可能エネルギー」について質問していた菅直人

岡田克也信者のブログより。

延長国会(70日間)が1週間も空転 参院自民党から政務官引き抜きで菅首相と6首脳にすきま風 - 宮崎信行の国会傍聴記

 菅直人さんが、1年生議員として、衆院科学技術委員会に初登場した29年前に、風力など再生可能エネルギーについて質問し、化石燃料原子力の問題点を指摘していたことが、国会議事録データベース(国立国会図書館)で分かりました。しかし、質問の最後に自民党政府の中川一郎大臣(科学技術庁長官・原子力担当)から、「(再生可能エネルギーが)あるから、原子力は要らないのではないかということの口実に使う、利用する、乗り過ぎ、悪乗り」をしないようたしなめられていたことも分かりました。

 菅さんは14日の参院東日本大震災復興特別委員会で「何か私が再生可能エネルギーについても最近言い出したかのような表現をされましたが、是非私の一期目のときの議事録を御覧をいただきたいと思います。風トピア計画という、科学技術庁長官、当時の中川一郎さんとの間で私が交わしたやり取り、私は、アメリカのウインドテストセンター、三宅島にあった風力の二つの大きな発電機、東電が持っておりましたが、そして科学技術庁が行っていた風トピア計画、これらを全部自分の目で見ると同時に、国会でもそのことを取り上げておりまして、別に今回のことで急に申し上げ出したわけではありません」と答弁しました。というわけで、実際に調べたら、その通りでした。

 これは、1982年(昭和57年)3月23日の衆院・科学技術委員会(当時は常任委員会)でのやりとりです。この第96回国会は鈴木善幸内閣として2度目の通常国会で、参院全国区を廃止する公職選挙法改正のため、94日間延長して会期244日間のロングラン国会でした。また、国会議事堂至近のホテル・ニュージャパンで大規模な火災が起きるなど、平和で経済的に安定した中で、本来ならばしっかりと未来への種まきをしておくべき国会だった、と今から振り返ると思います。


新人時代の菅直人の質問は下記。

 私、この科学技術委員会において初めての質問をさせていただくわけですけれども、きょうは「むつ」の話とか原子力発電所の話とかいろいろ議論がなされたようですけれども、私の方からは、日本におけるエネルギー開発の中でのいわゆるソフトエネルギーといいましょうか、またクリーンエネルギーともいいますけれども、そういった開発の中で特に風力の問題、風の問題について二、三お尋ねをし、また、大臣の御見解を伺いたいというふうに思うわけです。

 エネルギー問題といいますと、石油がだんだんなくなるのではないか、石油がなくなったときに、まず議論をされるのが原子力ということですけれども、実は地球には毎年大変な量の太陽のエネルギーが降り注いでいて、それがただ直接に太陽の熱というだけではなくて、風を起こしたり波を起こしたり、いろいろな形でこの地球にエネルギーをもたらしている、そういうものをもし人類が使うようになれば、クリーンな形であるだけでなくて、まさに無限に再利用ができるリニューアルエネルギーという言い方もしているようですけれども、再生できるエネルギーになってくると思うわけです。
 そういう意味で大臣にまずお伺いしたいのは、こういうエネルギー政策の中において、そうしたソフトエネルギーないしクリーンエネルギー、そういったものの技術開発というものについて、大臣がどのような意欲で取り組もうとされているのか、御見解をお伺いしたいと思います。


岡田信者のブログ主は、

私は菅首相を支持しながらも、人としての菅さんは大嘘つきとの確信を前々から持っていましたので、菅総理の14日の答弁が真実で驚いてしまいました。

と書いているが、これは取り立てて意外な話ではないし、以前にも他のブログでこの件に関する言及を見たことがある。菅直人は出発点においてはそういう政治家だったし、社民連はそういう政党だった。そしてそれはのちの「鳩菅時代」の民主党にも引き継がれた。何も菅直人ばかりではなく、自民党出身の鳩山由紀夫だって、旧民社とくっつく前には「環境派議員」として名を売っていた。だから、「脱ダム」運動で知られる天野礼子さんはずっと民主党びいきで、一昨年の政権交代を心から喜んでいた。

むしろ、鳩山由紀夫菅直人がその後「原発推進派」へと転向したことこそ責められるべきだと私は考えているが、原点においては鳩山も菅も「環境派」の政治家だった。

一方、対照的なのが小沢一郎だ。小沢は、新人時代の国会の質疑で、原子力発電について質問していたはずだ。どこかのブログで読んだ記憶がある。もしかしたらここでリンクした岡田克也信者のブログそのものだったかもしれないが、思い出せない。

ともかく、小沢一郎が「環境派議員」として名を売ったことは過去に一度もなかった。