kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

「反・反小沢信者」系の小沢信者には笑えない

反戦な家づくり』みたいなトリックスターの小沢信者はまだ笑えるのだが、彼らよりもっと遅く小沢信者になった人たちもいる。

彼らが小沢信者に転んだきっかけは、なんと「反・反小沢信者」である。私も「反小沢信者」の一人なので、銃口は私にも向けられている。だから笑えない。たとえばこのブログ記事。


リベラルの菅支持は反小沢の代償行動か : アルバイシンの丘


「なんと、リベラルの菅支持は反小沢の代償行為」なのだそうだ。これはひどい。ブログ記事は、あまりにひどい悪文なので引用しない。興味のある方はご参照いただきたい。


このブログ主は、なぜ「菅」だとか「小沢」だとかの「人」にこだわるのだろうか。たとえば私はブログで「黒猫白猫論」を繰り返し唱えている。小沢一郎にも、早い時期から「脱原発」を明確に打ち出すなら、その点については支持すると書いた。しかし小沢は旗幟を鮮明にせず、それどころか内閣不信任案劇では自民党の長老たちと組んだ。だから私は小沢を評価しないのである。当然だ。

ただ、まだ小沢一郎にも失地を回復するチャンスはある。それは菅直人より先に「電源三法の廃止」を打ち出すことだ。もし小沢一郎が「電源三法」のスイッチを切るなら、私は小沢一郎を支持する、とは、『きまぐれな日々』にも書いた。下記記事の末尾である。
きまぐれな日々 菅直人でも小沢一郎でもいいから「電源三法」を廃止してくれ


上記『アルバイシンの丘』の記事からたどってみて、いくつかのことがわかった。


たとえば、カマヤン氏が書いた下記記事がある。
菅直人政権を潰して、原子力政策を積極的に進めていこう - カルトvsオタクのハルマゲドン/カマヤンの燻る日記/はてダ版


私はこれを、なかなか気の利いた記事だと思った。私は、菅直人の「脱原発」のポーズは多分に人気取りだとは思っているが、

鳩山由紀夫谷垣禎一安倍晋三森喜朗といった原子力発電所積極政策な人々に新政権をゆだねれば、日本は安心だね!きっと経団連も大喜びだよ!東京電力もきっと責任を負わなくて済むようになるよ!更なる原発事故で貧民が生活崩壊したり死んだりする程度のリスクとか、更なる原発事故で日本が壊滅する程度のリスクは増えるけどね、知ったことじゃないよね!

には笑った。確かに彼らには「原発を守りたい」「東電を守りたい」モチベーションは菅直人よりはるかに高いに違いない。


ところが、「反・反小沢信者」の小沢信者がやっていることは、カマヤン氏の記事についた「はてなブックマーク」への陰口なのである。
はてなブックマーク - 菅直人政権を潰して、原子力政策を積極的に進めていこう - カルトvsオタクのハルマゲドン/カマヤンの燻る日記/はてダ版


彼らはこの「はてブ」コメントを見て、「なんだ、ブクマをつけている人たちは普段9.11陰謀論に反対している人たちばかりではないか」と言い、しまいには「利権で結ばれた原子力村」というのも、「ユダヤの陰謀」や「フリーメーソンの陰謀」と同じ類の陰謀論だ、と仲間内で言い合っている。あまりにもめちゃくちゃな言い分だが、私は、「反・反小沢信者」が「反小沢信者」のうちの一部の人たちに対して抱いている私怨を、そこから嗅ぎ取った。


東電原発事故が起きた当初、彼ら(の一部)はなんと原発賛成派だった。事故から間もない頃、「国際的には東電の対応はよくやっていると評価されている」とか、「この程度で自己を収束させることができれば、日本の技術力への評価はますます高まる」などと言っていた。玄葉光一郎と似たような反応だ。ところが、自己がなかなか収束せずに東電の分が悪くなると、一転して「菅直人こそ原発推進派、それに対して小鳩は原発慎重派だ」と言い出した。あたかも自分も前から「原発慎重派」なり「脱原発派」だったと言わんばかりに。原発推進勢力なら原発推進勢力なりに主張が首尾一貫していれば良いのだが、それさえもない。もっとも、この批判に対しては前記『アルバイシンの丘』のブログ主は当てはまらない。このブログ主はここまでは腐敗していない。しかし、私怨を晴らしたい「反・反小沢信者」にいいように利用されている。


これらの「反・反小沢信者」にも、『反戦な家づくり』のブログ主が指摘されたと同様の「自己ねじれ」がある。しかし、『反戦な家づくり』は動機が私怨に基づくものではないからまだしも陽性でからっとしている。だからエンターテインメントとしての面白さは残っている。


「反・反小沢信者」の小沢信者にはそれさえもない。「気持ち悪いだけ」なのである。