kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

東京一極集中を改めて、ヒートアイランド現象を緩和する必要がある

当たり前だが、ヒートアイランド現象と地球温暖化は違う。

東京への一極集中の弊害が言われて久しい。関西出身の私は、昔最初に上京した頃、東京の夜はなんと涼しいのかと驚いたものだが、首都圏は年々暑くなった。四国在住時代の2003年8月に、所用で4日間首都圏にきた時、夜の都心をしばらく歩いていたら気分が悪くなったことがあった。この年は全国的に冷夏だったのだが、お盆過ぎから急に残暑がぶり返し、東京では最低気温が29度などという日があったと記憶している。瀬戸内も暑いが、あの東京の夜の暑さは異常だった。それを再び経験したのが、東京に転居して最初の夏だった昨年だ。悪夢のような夏だった。体感的には、子供の頃に過ごした関西の夏よりもっと暑かった。

東京の夜の暑さは本当に異常だ。昼間は瀬戸内の方が暑いが、夜の暑さは身体にこたえる。これもヒートアイランド現象のためだ。

節電が云々されているが、一般家庭の節電なんかよりもっとなすべきことは、東京一極集中の解消ではないだろうか。お前も東京に出てきていながら何を言うかと言われるかもしれないが、地方にはなかなか仕事がないのである。私は、仕事をするのにどこに住んでいようが関係ないという人間だが、東京にしか求める仕事がなければ東京に出るしかない。そう思って東京に出てきた。地方でも仕事があるなら、むしろ地方に移りたいくらいである。

東京一極集中と新自由主義を関連づける意見もあるが、これはおかしい。世界的に新自由主義の嵐が吹き荒れたが、日本のように首都圏への一極集中が進んだのは、むしろ例外だ。今回の震災でもあらわになったが、東京一極集中はリスクが大きい。

震災直後、首都機能の一部を福島県会津あたり)に移してはどうかという議論がマスコミ人などの間で一瞬出たけれども、すぐに立ち消えになった。政官業中枢の反対が大きく、論外扱いなのだろう。しかし、これはもう一度真剣に議論されなければならない。

東京一極集中を改めて、ヒートアイランド現象を緩和する必要がある。