kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

小泉進次郎を応援する室井佑月(呆)に象徴される「崩壊と頽廃の時代」

再来年の真夏にやるらしい東京オリンピックと、今年はプロ野球阪神タイガースを1か月も追い出して*1延々と高校生に熱中症のリスクを強い続ける「夏の甲子園」の2つは、惰性に流されっぱなしで動く今の日本社会のダメさ加減を象徴している。

高校野球では既に東東京だか西東京だか忘れたが、東京地区の予選で炎天下完投し、勝利目前の9回に打たれて逆転負けした投手が、試合後熱中症で倒れた一件もあった。

地球温暖化の影響もあるだろうが、東京圏や大阪圏への人口集中によるヒートアイランド現象もそれに加わり、首都圏や京阪神の猛暑はもはや文字通り殺人的だ。本当に人が次々と死んでいるのだから。それでなくても、昔から沖縄の球児が「蒸し暑さに音を上げる」と言われていた夏の甲子園の運営は、決勝の少し前に1日のインターバルを設けるなどの「焼け石の水」の対策を除いて昔とほとんど変わらないし、五輪に至っては1964年の東京五輪は10月、東京と比較すると高緯度にあるため冷涼なソウルで行われた1988年の五輪でも9月の開催だったのに、今回はアメリカのテレビ局の要求に従わなければならないとのことで、2020年は真夏の7月下旬から8月上旬の開催と決まった。

2010年に、ほぼ四半世紀ぶりに東京の夏を経験した私は、朝晩に限ってはあの暑い暑い瀬戸内(岡山・香川両県に住んだ)よりもっと不快な蒸し暑さを帯びるようになった東京の不快さにたちまち音を上げた。だからその3年後に東京五輪が決まった時、開催期間が7,8月と聞いて驚き呆れたのだったが、今年の猛暑でようやく世間一般にも「真夏の東京五輪」への懸念が高まりつつある。だが、上記の歴史的経緯を考えると、五輪は「昔から開催の要領が変わっていない『夏の甲子園』」に輪をかけて悪く、商業主義に屈して選手や観客を熱中症による死に追い込むリスクを高めているというどうしようもなさだ。

もう「夏の甲子園」は止めて、やるなら北海道の野外球場でやるか、どうしても本州でやりたいなら読売球団を期間中本拠地から追い出して東京ドームでやれば良い。また、東京五輪は開催を返上するのがベストだか、それがどうしてもできないというのなら開催期間を1964年と同じ10月に変更すべきだろう。

以上は実は前振りで、この猛暑に当てられてか思考がおかしくなった連中を、以下あげつらう。昨夜書いた記事*2でも小泉純一郎を担ごうとした小沢一郎をこき下ろしたが、小沢の同類は他にも大勢いる。

たとえば室井佑月だ。日刊ゲンダイに掲載されたらしい下記コラムのどうしようもなさは、想像を絶している。

ミーハーといわれても進次郎氏のキラキラした目を信じます|日刊ゲンダイDIGITAL

室井佑月の「嗚呼、仰ってますが。」
ミーハーといわれても進次郎氏のキラキラした目を信じます

 これは7月24日のFNNPRIME、フジテレビ解説委員の鈴木款氏のコラム「小泉進次郎の覚悟『迷ったらフルスイングだ』」の中に出てきた進次郎さんの言葉ね。

 2013年、進次郎さんは復興大臣政務官だった。彼は福島県の県立ふたば未来学園高校の開校に力を注いだ。彼は年に何度か学校にやって来て、生徒を励ましていたという。学校の校長が語る。

「(生徒たちには)本当に先輩がいなかったので、小泉先生が先輩でしたね。〜中略〜夏に交流会をやるんですが、キャンプファイヤーをしたんです。そこに小泉先生がいらっしゃって、『僕が先輩になるから』と力強く言ったのを覚えています。また、『迷ったらフルスイングだ』と皆の前で話してくださって」


 男前ですな! やっぱ、進次郎さんはそうでないと。

 自民党の批判ばかりしているあたしですが、テレビ局で進次郎さんに会ったとき、まっすぐ目を見て、そちらから握手の手を差し伸べてくれたことを覚えています。ミーハーだといわれようが、あたしはあなたのキラキラしていた目を信じます。この際、参院定数6増の採決で、あなたが当初の発言と異なった賛成票を投じたことも忘れて。

 自民党総裁選、姑息にその後の処遇なぞ考えず、石破茂さんを応援してまわるのですよね?

 7月30日の朝日新聞電子版によると、石破さんは「全て彼(進次郎さん)がこの国を、自民党をどうしようと思うかだ」とラブコールを送った。同じ日、テレビのたくさんの番組で、高知の農村をまわる進次郎さんの映像が取り上げられていた。その中で彼は、

「(総裁選について)最後までしっかり考える」

 と言っていた。

 いやいや、もう石破さんとともに素振りの練習はじめなきゃ。安倍政権のおかしさを方々で語ってまわらなきゃ。

日刊ゲンダイ 2018年8月3日)

こんな記事を読まされたら、もう開いた口が1日中ふさがらなさそうだ。

ちょっと前に、さる都会保守氏のブログで石破茂に期待し、小泉進次郎は石場を応援してくれないかと懇願していた記事を読んで呆れたが、室井佑月の思考パターンはそれと同じで、市井の人間(プチブル?)が書いたブログ記事と比べても厚顔無恥に本音をあけすけに書いている点で、ひどい頽廃と堕落とを感じずにはいられない。

この室井を重用しているのが、日刊ゲンダイの他、昔から右寄りの誌面をつくって朝日新聞本紙の「革新寄り」(朝日新聞は今では民主・民進系寄りに右傾化しているが)に飽き足らない読者をつなぎ止める役割を果たしていたことで知られる週刊朝日と、数年前から括弧付きの「リベラル・左派」の読者をターゲットに運営されているリテラだ。

私は室井が頻繁に出てくるようになったのと、一度ブログ記事をパクられた恨みから、現在はリテラにアクセスする頻度が一時期より激減しているが、リテラは今も室井を使っているのだろうかと思って見てみると、相変わらず使っていた。

そもそも室井は、「野党共闘」派の人間ですらなく、いつだったかの参院選で「野党共闘」の枠からはみ出した三宅洋平を応援した。その三宅は、つるんでいた安倍昭恵が森友問題に関与していたことが明らかになったあとは、政治に関する発言をしなくなった。しかしそんな三宅を応援したことへの反省の言葉を室井が発したとは、寡聞にして知らない。

室井の無節操さはこれにとどまらない。これまでに室井が応援してきた人物は、下記のごときだったという。

https://twitter.com/henry_clay2017/status/1026241436738510848

ミーハーといわれても進次郎氏のキラキラした目を信じますhttps://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/234613?__from=mixi蓮舫がよかった時は蓮舫を応援をし、山尾がよかった時は山尾を応援した。今度は進次郎ですか。本当にミーハーですね。


https://twitter.com/kgssazen/status/1026462473505857536

室井佑月小泉進次郎賛美。参院選三宅洋平を支持していたこともあったし、それほど驚かない。その一方で、野党共闘に積極的ではない旧民主党をたたきまくったりして、支離滅裂だった。こんな人物が、一部リベラルから持ち上げられていた。


これまで一度でも室井佑月になびいたり「共感」したりしたことのある「リベラル・左派」の人間は猛省すべきだ。

まあ室井佑月などしょせんはテレビのワイドショーレベルの人間と言ってしまえばそれまでだが、かつて参院議員だった人間までとんでもないことを言い出している。

下記2件は松井孝治のツイート。松井は通産官僚を経て、2001年から2期12年、民主党参院議員を務めた。

https://twitter.com/matsuikoji/status/1026110234685624320

野党の方々は、何故、国民の中で小泉進次郎議員への期待が高いのかをよく考えてみた方が良い。安倍政権への支持は底固いがそれは当面のもの。大転換期の日本に抜本的な改革を提言し、現実的にそれを実行してくれる指導者を国民は望んでいる。揶揄批判ではなく国民の期待にいかに応えるか考えて欲しい。


https://twitter.com/matsuikoji/status/1026120749705093132

私は、小泉進次郎議員への期待の主力は政治への改革期待層だと思います。氏はまだまだ若く、(与)野党には氏への批判勢力も多いようですが、本来野党は、何故自らが、小泉氏への国民的期待の受け皿になれないのかを反省して、もう一度改革の構想を練り直さなければならないと思います。


日本の「リベラル」には、今世紀初頭に「コイズミカイカク」に期待して裏切られた失敗の歴史から学ぶ姿勢がまるで欠落しているようだ。手の施しようがない。

これが「崩壊の時代」というものなのだろうが、それにしてもあまりにもひどい。ひどすぎる。「崩壊と頽廃の時代」というべきか。

*1:おかげでヤクルトスワローズは2010年に10連勝を止められて以後1勝16敗(阪神戦に限る)だった京セラドーム大阪で今年も阪神と対戦させられる羽目に陥って、いつものように連敗した=同球場での阪神戦は、2010年の2戦目以降1勝18敗となり、昨年から通算して7連敗中。なお昨年連敗を止める前には11連敗していた。

*2:http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20180806/1533564596