山本太郎の元号政治団体からいったいどんな人が立候補するんだろうかと思っていたら、まず名乗りを上げたのは蓮池透だった。
https://www.asahi.com/articles/ASM5053TFM50UTFK00S.html
蓮池透氏、れいわ新選組から出馬表明 今夏の参院選念頭
蓮池透は、もともと北朝鮮による拉致被害者家族の中でも強硬なタカ派だったのが転向した人だから、山本太郎との相性は良さそうに思える。他にどんな人が出るんだろうか。国谷裕子や前川喜平に出てほしいとか言ってる人も見かけたけれどもカラーが違うだろう。山本の政治団体とメジャーなリベラル(括弧の有無を問わない)とでは適合的なイメージが湧かない。山本太郎に適合的なのは、蓮池氏みたいなアウトロー的なイメージの人か、さもなくばミーハー。後者の代表として私が思い浮かべるのは室井佑月だが、室井自身は立候補しないだろう。人脈的には、昔から小沢一郎・鳩山由紀夫びいきで、今回も山本太郎に献金したという内田樹も思い浮かぶが、内田もまた山本の政治団体から立候補するとは思えない。蓮池透は確かに良い人選だが(私は支持しないけれども)、二の矢、三の矢が思い浮かばないのだ。
ところで、この蓮池透の出馬表明に激怒したのが天木直人だった。昨日(5/31)、自身のブログで噴き上がっていた。
馬鹿馬鹿しいから記事は引用しないが、天木直人は少し前に小林興起を代表とする政治団体からの参院選出馬を表明していて、山本太郎にも協力を呼びかけていた。
山本太郎は、なんで俺が泡沫の小林や天木から「協力」を呼びかけられなきゃならないんだよ、と憮然としたのではないか。私が山本ならきっとそう思う。山本は2013年の参院選東京選挙区に無所属出馬で当選したのに対し、小林は2005年の「郵政総選挙」で小泉純一郎と小池百合子に自民党衆院議員の座を奪われて以来、一度は小沢一郎に民主党の比例ブロック代表で拾われたものの格落ち感は否めなかったせいか再度浮上しようとしては失敗を重ねて零落した。天木に至っては2007年の参院選に出馬して惨敗した経験しかない。
また、蓮池透の立場から考えても、山本太郎の元号政治団体からの出馬なら当選の可能性があるが、小林・天木の政治団体では当選可能性はほぼない。しかも小林は石原慎太郎直系を自認する極右だし、天木も2010年の衆議院で自民党の代表質問に立った稲田朋美を絶賛した恥ずかしい過去がある。山本と小林・天木を比較したら山本を選ぶのが当たり前だ。天木が激怒したのは、山本太郎にシカトされた上に、自らも声を掛けていた蓮池透に逃げられたためであることはほぼ間違いないが、怒る方が身の程知らずというものだ。
ごく一部で興味を持たれるであろう局所的な話題としてこの件を取り上げた次第。