やはり山本太郎は東京都知事選に立候補することを表明した。下記はNHKニュースへのリンク。本文の引用は省略する。
下記の某新選組のツイートを見ると、フィフティフィフティなどと言っていた本人の弁とは裏腹に、出馬の準備は万端だったようだ。
【東京限定】山本太郎を隠すアクション!
— れいわ新選組 (@reiwashinsen) 2020年6月15日
都知事選の期間中、東京都では掲示板に貼る選挙ポスター以外、山本代表の顔写真入りポスターは貼ることができません(立候補表明に伴い)。現在、東京都に貼ってあるポスターの上に、新ポスターを貼っていただれば幸いです。詳しくは⇒https://t.co/0IqorjxEyv pic.twitter.com/Ih3OY2cV0C
既に特設サイトもできあがっている。出馬は予定の行動だった。
出馬はもちろん本人の自由だが、山本の選挙公約の美辞麗句に隠された真の出馬の動機が、資金繰りに苦しくなったための金策であって、昨年の参院選前に集めたようなかなりの額のカンパをもう一度得ようと山本一派が狙っていることは明らかだ。
もちろん選挙には金がかかるが、昨年の山本と某新選組が選挙にかかる費用以上の週金に成功したことは、赤坂の「一等地」に事務所を構えることができたことからも明らかだ。だが、この時にベースとして考えていた党の成長戦略の見積もりが過大で、そのために資金難に陥っていることはほぼ間違いない。
しかも某新選組には本部職員の解雇問題もある。これは有田芳生が「音声がある」と言っていたにもかかわらずまだ週刊誌ネタになっていないし、ツイートで山本を非難した社会新報編集長はそのツイートを削除してしまったが、想像をたくましくすれ策がうまくいけばこの問題も解決するとの取らぬ狸の皮算用をしているのかもしれない。山本や彼の取り巻きはそれでも良いのかもしれないが、おそらく職員たちはたまったものではないだろうし、労働問題に無関心な「リベラル」たちというのもどうかと思う。
とにかく、資金難などという手前勝手な理由で出馬されたのではたまったものではない。何が「あなたを幸せにしたいんだ」だよ。口先だけじゃないか。ふざけるな、の一語に尽きる。
今回の都知事選は、小池百合子と山本太郎という、絶対に落としたい候補が2人もいる選挙になることがほぼ確実になった。従って、これまで言っていた「消去法」ではなく、もう少し積極的な姿勢で宇都宮健児に一票を投じることに決めた。まあ小池を落とすのは事実上不可能だろうとは思っているが。
しかし、この期に及んでまだ「権力に対する監視」の姿勢を全く欠く「リベラル」が多いことには、改めて失望させられる。いつも書く通り、野党の投手といえども紛れもない権力者だ。
たとえば、一時同様をあらわにして「コアな支持層ほど出馬に反対だ」とか書いたはずの田中龍作は、山本陣営の繰り出す「立民主要打撃論」にあっさり丸め込まれて、山本太郎応援のスタンスに戻った。
新記事『【都知事選】山本太郎出馬 「宇都宮さんとの一本化は諦めて下さい、それぞれの戦いです」』https://t.co/SIcpERtgcW
— 田中龍作 (@tanakaryusaku) 2020年6月15日
「=15日、参院会館 撮影:小杉碧海= pic.twitter.com/n3RNgYPItf
あるいは、山本太郎が元号名を冠した政党を立ち上げた頃にはこれを批判していた人たちの中にも、いつの間にやらそんな批判をしなくなってしまった人は少なくない。そういう人たちは、今回も山本に対して迎合的な姿勢を見せている。
やはり今回も都知事選はリベラルにとっての「鬼門」になってしまいそうだ。