kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

奈良林直の「トンデモ」の毒気にあてられ、「きまぐれな日々」の公開を明日に延期

一昨日に見たNHKスペシャルでの原子力安全委員会専門委員・奈良林直(北海道大学教授)の発言のあまりのひどさに毒気に当てられ、げっそりしてブログの記事を書く意欲が落ちている。いや、あるいはそのNスペのあった日に梅雨明けしたせいかもしれない。今朝も東京はからっとした暑さではなく、じめじめとした多湿の暑さだ。

そんなわけで、「きまぐれな日々」の記事を書き始めようと思ったが、どうにもうまく書けない。九電の「やらせメール」事件については先週の金曜日に書いたし、奈良林直の批判をメインに書こうと思って調べてみたら、奈良林の「プルトニウムの毒性は塩(食塩)と大差ない」というトンデモ発言をネットで見つけて、ますますげんなりしてしまった。


http://blog.livedoor.jp/fukushima_science/archives/2888150.html より*1

奈良林直 「今あの、塩をですね、塩を200グラム取ると、成人男性の方は、致死量というんですけど、半分の方が亡くなられます、200グラムですよ。ところがプルトニウム239の経口致死量、飲み込んだ場合、ええ、これは32グラムです、ですから毒性というのは、まあ飲み込んだ場合はですね、塩とそんな大差ないんです、それから肺にのみこんだ場合の致死量は約10ミリグラム、これはあのう、だいたい青酸カリ、ちょっと、こ、まあ怖い数値になってしまいますけど、そのくらいの、あの、あの毒性です。で、むしろあの、食中毒のボツリヌス菌とかですね、そういった、あの、毒素の方があるかに危険性が高い。それから、ダイオキシンもありますけども、そういったものがさらに危険性が。であの、ですから、その、プルトニウムを粉末にして、わざわざそのう、飲み込まなければ、肺に入れなければ」

佐々木正洋アナウンサー「そんな人間誰もいないですね」

奈良林直 「あと紙一枚で止まる物質ですから。それはそれで、ちゃんと、まあプルトニウムを使った燃料を作る所は、しっかりしたそう、施設で作っていますので、それは大丈夫です」


NHKスペシャルで、奈良林が

原発という55基すべてのエンジンが止まったら、ジェット機が失速して大きなリスクに晒される

とほざいたのもひどかったが、放射線の影響を無視して「32g未満ならプルトニウムを食べても大丈夫」と言い放った暴言もひどい。この暴言は、4月3日にテレビ朝日の低視聴率であろう某極右番組でなされたものだ。不人気のこの番組は、関西などにはネットされていないが、そういえば大阪・よみうりテレビがやっているたかじんの極右番組ではどんなトンデモ発言がなされているのだろうかとふと思った。


ともあれ、アクセス数はこちらのブログの半分程度になってしまったとはいえ、今でも表ブログのつもりの「きまぐれな日々」で、奈良林直の悪口を書き連ねる気が起きなくなってしまった。それなら、原発再稼働に関する政府の統一見解が出るのを待ってから表ブログを更新したほうがマシだと思って、表ブログの更新を延期した次第だ。


なお、奈良林直は、現在は北海道大学教授とはいえ、長く東芝に勤めていた。原子力村における活動が評価されて北大に迎え入れられたもののようだが、アカデミズムの汚染も恐ろしいくらいひどいものだったようだ。だから、こんな馬鹿でも大学教授になれた。

*1:引用文中で奈良林直の敬称を削除した。