kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

読売新聞より系列スポーツ紙の方が「脱原発集会」を詳しく報じている件について

月曜日の「脱原発集会」の報道は、朝日・毎日・東京各紙が一面にカラー写真を載せ、読売と産経は社会面のベタ記事という扱いだったそうで、まあそれは予想通り。

だが、『きまぐれな日々』のコメント欄*1経由で、読売新聞系列の『スポーツ報知』が結構詳しく報じていたことを知る。


http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20110920-OHT1T00004.htm


URLには "yomiuri" の文字列が燦然と輝いている。以下引用。

脱原発」集会に6万人!山本太郎「命懸かっている」


 「脱原発」を目指してノーベル賞作家の大江健三郎さん(76)らが呼び掛けた「さようなら原発5万人集会」が19日、東京・明治公園で行われ、約6万人(主催者発表)が参加した。東京電力福島第1原発事故後の集会では、最大規模となった。集会には、大江さん、作家の落合恵子さん(66)、ルポライター鎌田慧さん(73)らとともに、俳優の山本太郎(36)も参加。「原発を一斉停止するしかない。命が懸かっている」と訴えた。

 会場となった明治公園周辺は、主催者発表で約6万人(警視庁によると約3万人)で埋め尽くされ、身動きがとれないほどだった。福島第1原発事故後の集会では最大規模。壇上に立った文化人らは口々に「脱原発」を訴えた。

 大江さんは、仏文学者の故・渡辺一夫さんの文章を引用しながら「原発の電気エネルギーなしでは偉大な事業は成し遂げられないと言う人もいるが、それはウソ。原子力によるエネルギーは、必ず荒廃と犠牲を伴う」と指摘した。自民党石原伸晃幹事長(54)がイタリアの国民投票で「原発再開に反対」が9割を占めたことについて、「反原発が集団ヒステリー状態になるのは心情として分かる」などと述べたことについても批判。「(原発に)抵抗する意志を持っているということを想像力を持たない政党幹部や、経団連の実力者たちに思い知らせる必要がある」と主張した。

 所属事務所を5月に辞め、脱原発の活動を続けてきた山本太郎も、会場を埋め尽くした“同志”の数に「すごい人ですね。命を守りたいという日本人の気持ちが集まっていますね」。原発事故以降、自主避難を呼び掛け子供たちを守る活動をしており、原発の是非を問う国民投票を呼び掛けたり、北海道や佐賀県など原発を抱える地域を訪問している。だが、その言動を巡ってドラマを降板し、事務所も辞めた。「世界中の人たちが生きていないと意味がない。原発を一斉停止するしかない。命が懸かってますから」と大きな拍手を浴びた。

 山本はこれまでに、自民党河野太郎衆院議員(48)とも意見交換したという。その際、「政治家にとってはデモや署名を集めても痛くない話だ。有権者が政治家の事務所に行ってプレッシャーをかけるべきだ」とアドバイスされた。自身の政界転身については「勉強が足りない。出るなら、勉強しないと…」と消極的だが、「早く決着をつけないといけない。利権の構造を断ち切らないと」と決意を明かした。

 集会後、参加者は3コースに分かれ、都内をデモ行進した。1000万人の署名を集め、野田佳彦首相に提出するという。

(2011年9月20日06時01分 スポーツ報知)


個人的には、山本太郎が政界に進出したって「脱原発」の主張以外は支持しないと思うが*2、それはともかくとして系列のスポーツ紙の方が親会社より「脱原発」集会の報道が詳しいってどういうことなんだろうね。

そのうち、プロ野球読売ジャイアンツの試合の報道は『スポーツ報知』より読売新聞の方が詳しい時代がくるかもしれない。『スポーツ報知』の前身は読売新聞に買収された一般紙『報知新聞』だった。

*1:http://caprice.blog63.fc2.com/blog-entry-1217.html#comment12759

*2:余談だけど、「太郎」って政治家に多い名前なんだよね。有権者が覚えやすいように親が「太郎」とか「一郎」などと命名して、世襲政治家に育てようとするかららしい。