kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

小泉進次郎の自民党執行部批判で思い出した「劣化版小沢一郎」石原伸晃

あのコイズミ(小泉純一郎)の息子、小泉進次郎がTPPに賛成して自民党執行部を批判している。どうでも良い件だと思っていたが、『報ステ』サンデーだかなんだかで取り上げられていて、今後マスコミはコイズミの息子をバックアップして行くのかなあと思う。


http://mainichi.jp/select/seiji/news/20111118k0000m010102000c.html

小泉進次郎氏:TPP対応「通用しない」 自民執行部批判


 自民党小泉進次郎青年局長は17日、党本部で講演し、民主党によるTPP(環太平洋パートナーシップ協定)には反対だが、自民党が与党になったら批准する、こんな論理が通用するはずがない」と、党執行部のあいまいな姿勢を批判した。

 小泉氏は講演で「人口が減り、子どもの数が減って、財政にも苦しむ日本が発展を遂げる唯一の道だ」と述べ、TPP交渉に参加すべきだとの考えを強調。小泉氏は10日、自民党などが野田佳彦首相の交渉参加表明に反対する決議案を提出した際にも反対し、衆院議院運営委員を交代させられている。【念佛明奈】

毎日新聞 2011年11月17日 23時31分


この記事を書いた毎日新聞記者は、「ねんぶつ・あきな」さんと読むのだろうか。それはともかく、小泉進次郎の主張のうち、赤字ボールドにした部分は彼の言い分が正しい。後半のTPP賛成論にはもちろん与しないけれど。


この小泉進次郎の言葉で思い出したのが、TPPに関する石原伸晃の発言だ。


http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20111112-OYT1T00653.htm

外交音痴が進めるTPPには反対…石原幹事長


 自民党の谷垣総裁は12日、京都市で講演し、野田首相が環太平洋経済連携協定(TPP)交渉への参加方針を表明したことについて、「TPPは日本と米国との自由貿易協定(FTA)と限りなく近い意味を持つ。米国と組み過ぎて中国やアジアをオミット(除外)するのは日本にとってよくない。そうした分析はまだまだで、拙速だ」と批判した。

 石原幹事長も、熊本県大津町「私は自由貿易論者だが、外交音痴の民主党が進めるTPPには反対だ」と強調。大島理森副総裁は、盛岡市で記者団に「首相がアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議から帰ったら、集中的に議論する場を作っていかなければ」と述べ、予算委員会での集中審議などを求めていく考えを示した。
(2011年11月12日19時45分 読売新聞)


記事の前半にある谷垣禎一の発言は、私には穏当なものだと思えるが、後半の石原伸晃の発言はあまりにもひどい。赤字ボールドにした部分は、まさしく小泉進次郎の批判に当てはまる。

この石原発言は、民主党小沢一郎の発言とそっくりだ。小沢一郎は、「自由貿易論者」を自認し、谷垣禎一が批判的に言及した「日米FTA」のもっとも強硬な推進論者である。しかしその小沢はあたかもTPP反対派であるかのようなポーズをとっている。「俺が推進したい日米FTAは良い自由貿易菅直人が言い出して野田佳彦が推進するTPPは悪い自由貿易」と言わんばかりの小沢一郎には辟易するばかりだ。TPPは実質的な日米FTAであると言われている。

石原の発言をこの読売の記事で読んだ私は、「まるで劣化版小沢一郎だな」と思った。小泉進次郎の肩を持つつもりなど毛頭ないが、石原伸晃にせよ小沢一郎にせよろくな政治家でないことだけは確かだ。