kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

秋原葉月さん曰く「保守系政治家が揃いも揃って橋下獲得に動くこと自体が問題」その通り!

秋原葉月さんのブログ『Afternoon Cafe』のエントリ「(ひとこと)いよいよ明日は大阪W選」より。

正直いって、明日は日本がワイマール憲法下のドイツが辿った道をなぞる本格的な第一歩を踏み出す日になるような、そんな悲観的な気持ちでいます。
フリスキーさんが次のようなコメントをくださいました。

「先日の世論調査では、大阪市内の自民、民主支持層の
半数が橋下支持だそうですが、もはや大阪だけの問題ではないですよね。
昨日、MXテレビで石原東京都知事の定例記者会見を見ていたのですが、
記者から橋下についての質問が出たのですが、
石原は、橋下についてはべた褒めでしたね。
石原は、ちょっと前までは都構想には批判的だったんです。都というのはキャピタルを意味していて、国に二つの都はいらないと
石原は言っていたのに、
昨日の記者会見では、都構想は大賛成だと意見が見事に転じていました。


亀井新党案が実現しなくても、
自民、民主党内にも橋下に媚びていく議員はこれから増えていくでしょう。
公務員条例、教育条例もいずれ法律という形で全国に波及していくでしょう。
ハシズムの全国化です。」


本当にそう思います。
亀井新党が実現するかどうかはさほど問題ではありません。
日本のトップを牛耳る保守系政治家が揃いも揃ってここまで橋下を待望し、橋下獲得にむかって具体的に動こうとする、それ自体が問題なのです。


いまや「橋下なだれ現象」が起きているようだ。明日の大阪市長選は、おそらくこれまでのマスコミの予想から大きく外れる地滑り的な「橋下圧勝」になる。大阪府知事選も松井が勝つだろう。2005年の「郵政総選挙」を思わせる選挙結果になるに違いない。


引用者(古寺多見=kojitaken)が赤字ボールドにした部分は、本当にその通りだと思う。記事には亀井静香石原慎太郎の例しか挙げられていないが、もちろん小沢一郎以下民主党鳩派の連中も同じである。

なお、橋下に秋波を送らない点で、「保守」のうちもっともまともなのは、加藤紘一自民党絶滅危惧種保守本流」ではないだろうか。だいぶ節を曲げている谷垣禎一にせよ、橋下に秋波を送ったという話は聞いたことがない。逆に、石原伸晃などは橋下に接近して自民党内でも問題視されていた。民主党でも橋下になびく度合だけに関していえば、執行部系の方が小鳩系よりはまだましかもしれない。

しかしそれらももはや「程度の問題」に過ぎないだろう。加藤紘一の政界引退ももうそんなに先のことではないだろうし、そうなったら谷垣禎一も橋下に接近するだろう。民主党の執行部系など谷垣禎一よりさらに腑抜けであろうことは想像に難くない。

いよいよ、日本史上初めて「ファシズムへの道」を歩む*1ことになりそうだが、現時点で亀井静香小沢一郎を批判できない「リベラル派」や「反ネオリベ派」の連中に信を置くことは、私にはできない。

*1:戦前戦中の日本は「ファシズム」の国だったとはいえないだろう。それ以前の段階だった。