kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

まやかしの「原発事故収束宣言」で内外から批判を浴びる「野ダメ」

TBSの『サンデーモーニング』で「野ダメ」(野田佳彦)の「原発事故収束宣言」が集中砲火を浴びていた。浅井信雄曰く、アメリカのメディアは東電原発事故発生直後から日本政府に厳しい目を向けていたが、国内のメディアはそれほどでもなかった、しかし今では国内でも厳しく批判されるようになったと。

それは、東電原発事故が「野ダメ」の偽りの宣言とは裏腹に、いっこうに収束する気配がない以上当然のことだ。それで思い出したのだが、東大教授・関村某に代表される「原子力ムラ」のコメンテーターたちはテレビにあまり出てこなくなったように思う。

これほどまでにも原発メルトダウン事故の「底なし」ぶりが明らかになっているから、世論調査でも原発肯定派がどんどん減り続けているのだ*1

問題は、永田町や霞ヶ関には常識が通じないことである。原発を忌避する国民感情が強まっていることとは逆の動きがずっと続いてきた。

その極端な例が今年8月の民主党代表選だった。5人の候補者が出馬したが、「脱原発」論者は一人もいなかった。最後には野田佳彦海江田万里の決選投票になったが、2人とも強硬な原発推進論者だったのだ。

「野ダメ」は、自らの思想信条とともに永田町と霞ヶ関の「空気」に従って原発再稼働路線を一直線に進んでいるし、それに小沢一郎も「待った」をかけない。最近、小沢は野田政権に揺さぶりをかけ始めたが、政権批判の材料は「増税」でしかない。小沢は、野田政権の原発政策については何も語らない。

「野ダメ」政権に小沢一郎の影が差しているというのは多くの人が指摘するところだが、「角影」ならぬ「一影」野田佳彦原発推進」内閣が長く続くはずもないのは当然のことだろう。そして、「野ダメ」政権の支持率が暴落した今、小沢は早くも次の宿主を捜しているところだろう。最終的には「政界再編」に至ることは間違いないが、小沢一郎なる「寄生虫*2を駆除し、「脱原発」派の少なくない部分が持っている「小沢一郎幻想」を覚まさせない限り、日本が本当に「脱原発」に進むことはできないのではないか。

*1:それに「便乗」しているかのように見えるのが早川由紀夫である。

*2:小沢一郎はかつて「日本人は寄生虫だ」と発言したが、真の「寄生虫」は小沢一郎自身だろう。