kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

原発依存度をめぐり民主・自民・小沢が綱引き。どうする安倍晋三

昨日だったか今日だったか、「野ダメ」(野田佳彦)政権が世論に押されて将来的な「原発ゼロ」の選択肢を考慮し始めたことを「人気取り」だといって詰る見出しを『日刊ゲンダイ』がつけていたのが目に入った。記事自体は読んでいない。

同紙は「脱原発」を打ち出した小沢一郎の「国民の生活が第一」を応援しているから、敵役の「野ダメ政権」は「原発推進」でなければならないという理屈なのだろうが、小沢一郎自身が昨年自公の菅内閣不信任案提出を煽ったり、民主党代表選で原発推進派の海江田万里を担いでいながら、「脱原発」の世論が強まったのを見て、民主党から飛び出した新党で「脱原発」を掲げたに過ぎないから、「野ダメ」も小沢もどっちもどっち。ゲンダイには「お前が言うな」と言うほかない。なお、原発を人気取りに利用している人間の最たるものが橋下徹であることはいうまでもない。

しかし、他のどの政治勢力が「脱原発」に傾いても、唯一同調できないのが自民党だ。長年にわたって原発を推進してきた事実は覆い隠しようがないからである。

とはいえ、自民党から国政選挙に立候補したことのある山口県知事「ノーパンしゃぶしゃぶ山本繁太郎ですら、期限切れが今年10月に迫っている中国電力上関原発の埋め立て免許を更新させずにそのまま失効させるつもりらしい。上関原発建設はかなり難しくなったと言われている。

そこで思うのは、では安倍晋三はどうするのだろうということだ。上関原発がダメになれば利権も消え失せるので、もはや安倍が原発にこだわる必要はなくなり、維新と組むために安倍が「脱原発」に転向するという可能性も出てくるのではないか。それでなくても、仮に橋下と安倍が組んだ場合、原発政策はどうするのだろうかとずっと思っていたところだった。

極右政治家といえど、変わり身の早い人間は多い。良い例が静岡7区城内実である。安倍の腹心でもある城内は、支援者のスズキ会長・鈴木修が「脱原発」を打ち出すと、それに付き従った。「安倍晋三城内実」師弟がまさかの「脱原発」コンビになる可能性もあるのではないだろうか。

いずれにせよ、「原発推進派」の代表格のような人間だったのが安倍晋三小沢一郎である。小沢に関して言えば、1991年の青森県知事選における悪行は絶対に忘れられてはならない。彼らに比べれば「野ダメ」などまだかわいいものではないかとさえ思えてくる。