kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

2012年は「政界の壊し屋」の主役が小沢一郎から橋下徹へと交代する年

朝日新聞(1/5)2面の政局記事「消費税解散あるのか」だが、見出しを並べてみると、「1〜3月 増税案 民主分裂も」、「4〜6月 不信任案で解散も」、「7〜9月 橋下氏、台風の目に」となる。活きの悪いネタが乗ったスシみたいで食欲が失せるが、1〜3月の小沢新党旗揚げは「あり得ない」、4〜6月の不信任案可決による解散も「あり得ない」、7〜9月の橋下徹台頭は「大いにあり得る」だろう。

元旦付の『日刊ゲンダイ』に小沢一郎のインタビューが載っていたとのことで、元旦付とは言っても昨年末に売り出されていたものだが、私は『日刊ゲンダイ』は大嫌いというか最近では関心もなくなっているので、小沢インタビューが載っていたことは昨日知ったばかりだし、「橋下徹と考えが一致」しているという小沢の主張には全く心を動かされなかった。

ただ思ったのは、小沢一郎橋下徹に共通しているのは、いかなる政治や社会を目指すのかというビジョンがないということだ。小沢の場合はかつては主著『日本改造計画』で「小さな政府」を目指す理念を明確に示していたが(ノビーの書評 小沢氏は『日本改造計画』の原点に帰れ – 池田信夫 – アゴラ を参照)、最近は「国民の生活が第一。」をスローガンとしているくせに、それとは正反対の向きのベクトルを持つ「減税真理教」(但し旧来の小沢の『日本改造計画』には近い)に接近したり、最近では口を開けば橋下徹に媚びへつらうなど、近年の主張は「支離滅裂」の一語に尽きる。特にネットでの発信に傾斜し、「小沢信者」(「小沢左派」)に媚を売るようになってきた最近の言動は、目を覆いたくなるほどひどい。

橋下徹にしても、「新自由主義者」の一語では片づけられない不気味さがあって、本当のところ橋下が何を目指しているのかさっぱりわからない。

ただ両者に共通するのは「権力闘争に勝ちたい」という強い欲望であって、それと関連して強い破壊衝動を感じる。小沢一郎の場合は支持層が限られていて新興宗教的な狂信者に支えられているが、若い橋下は幅広く支持を得ている。

今年は、政治の「壊し屋」の主役も、小沢一郎から橋下徹へと交代するのではないかと思える。