kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

光市母子殺害事件と橋下徹

光市母子殺害事件で被告の死刑が確定した。

最近、この事件を思い出すことが多くなっていたのだが、それは橋下徹のせいである。橋下は、2007年5月27日に大阪・読売テレビの番組『たかじんのそこまで言って委員会』に出演し、同事件の弁護団に対する懲戒請求を視聴者に煽った。その結果、大量の懲戒請求が殺到したが、なんと橋下自身は懲戒請求をしていなかった。

橋下がなぜ懲戒請求を煽ったかというと、単にウケをねらったのである。今朝のワイドショーを見ても、この事件に延々と時間を割いていたが、当時も同じであり、たとえばブログでも「光市母子殺害事件」を取り上げただけで、このキーワードによるアクセスが殺到したものだった。特に大人気を博したのは厳罰論を声高に叫ぶブログの数々だった。

橋下がテレビで懲戒免職を煽った2007年5月は、安倍晋三が総理大臣で右翼的な空気が強く、その中でもたかじんの番組といえば、右寄りの視聴者に特に好まれた番組だった。その当時に話題になった事件。橋下にとってこれほどのウケ狙いのチャンスはなかった。

橋下の行動は、常にこの「ウケ狙い」が動機になっていると考えると、すべてが説明できる。「脱原発」にしても、それが世間のトレンドだから乗っかっただけで、間違っても橋下の信条に基づくものではない。

首相公選制やら一院制などの憲法改定を必要とする政策を橋下がブチ上げているのも同じであって、橋下は単に「自民党にもできなかった改憲」がやりたいだけなのだ。教育カイカクにしても極端に新自由主義的な経済政策にしてもすべては同じ、「ウケ狙い」に端を発する行動である。

だからこそ、橋下徹を「全否定」しなければならないのである。