kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

「石原新党5月末結成」(産経)と「切り株だけのサクラが見頃」(毎日)の虚報の饗宴

石原都知事、新党構想「完全に白紙にする」 : J-CASTニュース

石原都知事、新党構想「完全に白紙にする」
2012/4/13 15:24


石原慎太郎東京都知事は、いわゆる「石原新党」構想について、「腹立った。いろんなもの読んで。1回白紙、完全に白紙にする」と述べた。2012年4月12日、訪米前に記者団に答えた。

石原新党、5月末結成で最終調整」(産経新聞、12日未明配信)などの報道が影響している模様で、石原氏は「当人(石原氏)がひと言も言ってないことを周りがベラベラベラベラね、人の数とか何だとか、あきれ果てた」と語った。


これは耳寄りなニュース。さっそくネット検索をかけて見つけた。


http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120412/stt12041201310001-n1.htm

石原新党」、5月末結成で最終調整 東京を中心とする地域政党 
2012.4.12 01:31


 石原慎太郎東京都知事を代表とする新党について5月末の結成で最終調整に入ったことが11日、分かった。たちあがれ日本平沼赳夫代表や園田博之幹事長、国民新党を離党した亀井静香元金融担当相らが中核メンバーに入る。ただ、結成時のメンバーは現国民新党議員の参加が見送られることにより、当初もくろんでいた30人程度から20人を下回る可能性もある。

 新党の結成時期は石原氏が公務を優先させたことによる。5月23日には、カナダのケベックシティで開催される国際オリンピック委員会(IOC)理事会が開催され、2020年夏季五輪の「立候補都市」が決定する。五輪誘致の陣頭指揮にあたってきた石原氏としては、IOC理事会で知事としての一つの重要な仕事を終えられると判断した。

 石原氏は12日から19日までの日程で米ワシントンを訪問し、米政府関係者らと会談するほか、16日午後(日本時間17日未明)、講演を行う。

 石原氏は次期衆院選が確定するまでは知事を続けながら代表を務める方針だ。平沼氏が代表代行として党運営の事実上の責任者になるほか、亀井氏も「重要発起人」として主要ポストに就くことで調整している。

 「石原新党」には、民主、自民両党などからも一部が参加する見通しだ。東京を中心とする地域政党として、首都圏を中心に支持者の掘り起こしを図り、橋下徹大阪市長が率いる大阪維新の会など他の地域政党との連携も図っていく。


ところがこれはとんでもない「飛ばし記事」だった。だから石原慎太郎がへそを曲げて「完全に白紙にする」と宣言したのである。

思い出したのは先日の毎日新聞茨城版の虚報だった。


http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120412-OYT1T00705.htm

毎日新聞、切り株だけのサクラ「見頃」との記事


 毎日新聞が10日付の茨城県版で、昨年9月の台風で根元が折れ、現存していない翠巌山向上庵(すいがんざんこうじょうあん)(茨城県土浦市小野)のシダレザクラが見頃を迎えたと虚偽の記事を掲載していたことがわかった。

 毎日新聞社は12日付の同県版で、写真と記事を削除するおわび記事を掲載した。

 記事では「天然記念物を訪ねて」のコーナーで、「たどりついた寺院の境内は花見客でにぎわっていた」「石段を上るにつれて(中略)シダレザクラの角度が違って見え、樹姿の向きと高さが変化するので面白い」などと紹介し、満開になっている写真とともに掲載した。しかし、シダレザクラは現在、切り株だけとなっている。

 毎日新聞社によると、筆者は外部の有識者で、掲載写真は筆者が昨年、撮影したものだった。締め切り日の関係で、現地の確認をせずに記事を執筆したという。筆者は「迷惑をかけた」と話しているという。

 向上庵によると、記事を見て数人の客が訪れたといい、「おいでいただいたのに申し訳ありませんとおわびした。事前の取材はなかった」としている。土浦市教委にも問い合わせが数件寄せられ、同市は11日、毎日新聞水戸支局に対し、「何らかの措置を講じてほしい」と求めたという。

 このシダレザクラは県天然記念物に指定されている。県教委は今年度中の指定解除を検討している。

 毎日新聞社社長室広報担当は「読者の皆様や関係者の方々に多大なご迷惑をおかけしたことをおわびします。二度とこのようなことがないよう、厳正に対処する所存です」としている。

(2012年4月12日13時53分 読売新聞)


石原新党」とやらが「5月末結成で最終調整」と報じた産経の記事は、切り株だけのサクラを「見頃」と報じた毎日新聞茨城版と何ら変わりない「虚報」だった。笑えるのは、産経の記者たちが願望と妄想に基づいてでっち上げた「飛ばし記事」が、自分たちが信奉してやまない石原慎太郎を怒らせてしまい、石原自身が「新党構想」なるものが「切り株だけのサクラ」にほかならないと白状したことだ。

「リベラル・左派」の側も、こんなボケ老人の一挙一動なんかを気にしてる暇があったら「ハシズム」の脅威に立ち向かえと言いたい。