kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

橋下徹、安倍晋三に新党参加を要請

橋下徹のハートを射止めたのはやはり安倍晋三だった。


http://www.asahi.com/politics/update/0815/OSK201208140239.html

橋下新党、月内に準備 20議員検討、安倍氏へ参加要請


 大阪維新の会代表の橋下徹大阪市長は今国会中の衆院解散も念頭に、国政進出に向けて新党を立ち上げる意向を固めた。すでに与野党の約20人の国会議員から参加の打診があり、早ければ8月中に設立準備を本格化させる方針で全国に候補者を擁立する構え。維新が政党要件を満たして次期衆院選に臨めば民主、自民の2大政党に対抗する第3極勢力になるとみられ、政界の流動化が加速しそうだ。

 橋下氏は自らの立候補については否定しているが、保守を基軸とする政界再編を目指しており、自民党安倍晋三元首相らに中核議員として参加を要請している。ただ、安倍氏は9月の党総裁選への擁立論もあり、総選挙前の維新との連携について結論を出していない。

 維新は安倍氏らとは別のルートでも与野党議員と接触し、新党結成の検討作業を続けている。8月11日には民主党松野頼久官房副長官自民党松浪健太衆院議員らと立ち上げた「道州制型統治機構研究会」の会合を開催。松野氏は14日、朝日新聞の取材に「新党をつくるかどうかは近く決断したい」と語り、離党も視野に入れていることを明らかにした。また、大阪市特別顧問の中田宏横浜市長に近い民主、自民両党やみんなの党の議員らとも意見交換を続けている。

朝日新聞デジタル 2012年8月15日7時2分)


これがなんと終戦記念日朝日新聞の1面トップ。おそらく安倍晋三嫌いであろう朝日新聞本紙の1面の見出しから「安倍」の名前は外してあるが(本文には出てくる。それも1面の最上段に)、2面に「維新、安倍元首相に秋波」とある。

この2面の記事には血が逆流しそうな文字が並んでいる。一部引用する。

(前略)ただ、維新の基本路線は、既存政党から飛び出す議員をかき集めることではない。狙いは「政治の中心を仕切ってきた人」(橋下氏)との連携だ。

 「僕らを利用して日本を変えてください」。今年4月、松井氏が自民党からの離党を促し、ひざ詰めで迫った相手は安倍晋三元首相だった。昨年の大阪ダブル選で勝利し、国政進出を明言した橋下、松井両氏が当初から連携の「本命」と考えてきた。安倍氏も14日、朝日新聞の取材に「大阪維新の会は日本を大きく変えるパワーがある。政策でも一致点を探した方が早い。松井知事とは様々な場面で意見交換している」と語り、連携に意欲を示した。

 なぜ安倍氏なのか。維新幹部はこう説明する。橋下氏は思想に関わる発言については慎重だが、自民党出身者が大半を占める松井氏ら維新幹部は「保守勢力の結集」を目標に掲げる。安倍氏は6月、会長を務める政策集団創生日本の会合に松井氏を招待。超党派の国会議員ら60人を前に「(維新を)高く評価している」と持ち上げた。ただ、9月の総裁選出馬も視野に入れる安倍氏はまだ、維新側に明確な返答はしていない。(以下略)

朝日新聞 2012年8月15日付2面掲載記事より)


時期的には今しかなかったのだろう。野田佳彦(「野ダメ」)と谷垣禎一が密かに合意しているであろう解散総選挙の時期は、通常国会閉会直前か、民主党代表選と自民党総裁選が終わった後の臨時国会開会直後か、いずれにしても「近いうち」に迫っているから、今大々的にオープンにして安倍晋三を行動させるしかない。そう橋下は考えたのだろうし、それは橋下にとってリーズナブルな判断だと思う。安倍晋三自民党にとどまっても総裁選の勝ち目はない上、今後も冷や飯を食わされ続けることは確実だから、自民党離党に踏み切るのではないか。

上の朝日新聞記事の引用で赤字ボールドにした「創生日本」は、安倍晋三平沼赳夫城内実の3人が中心になって立ち上げた。つまり、「橋下新党」は「たちあがれ日本」を糾合する可能性もある。さらに自民党に復党したばかりの城内実の参加も確実だろう。城内は、ついに「自民党公認」で選挙を戦うことは一度もない保守(極右)政治家になるのだろうか。

小沢一郎は「橋下市長と考えは同じ」らしいから、最悪、安倍晋三橋下徹小沢一郎三者連合ができるかもしれない。ただ、小沢に近い河村たかしを出し抜いた大村秀章の動きなどを見ていると、橋下は小沢一派を切り捨てる構想を持っているのではないかとも想像される。

小沢一郎や小沢にすり寄ってきた社民党福島瑞穂らはどう動くのだろうか。