kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

そういや橋下徹と小沢一郎は今後どう動くのだろうか

衝撃的な「安倍晋三自民党総裁復帰」から6日経った。そういや橋下徹小沢一郎は今後どうするのかな、と思っていたところに、下記ブログ記事に接した。


維新分裂、小沢の連携もあり?&自公連携もビミョ~に。先が読めない10月政局 : 日本がアブナイ! より。

 自公は、既に次の衆院選選挙協力を行なうことが決まっているので、今さら、連携解消するのは難しいようなのだが。安倍仲間の超保守派の中には、改憲&安保軍事政策をスムーズに進めるために、次に政権をとった時には公明党と連立を組みたくないと言っている人も出ているとのこと。
 逆に民主党は、選挙制度+αで公明党との接近を試みているところがあるので、ここから民自公3党の関係がどうなって行くのか、ウォッチして行く必要がありそうだ。(@@)

 小沢新党「生活」も、着々と選挙準備を進めているようなのだが。「生活」だけで、一気に240議席をとるのは困難であるだけに、小沢氏は、「社民」「みんな」など他党との選挙協力の輪ををさらに広げて行きたい様子。
 また、小沢氏は、今でも日本維新の会と連携することをあきらめていないように思われる。(・・)

 小沢氏は先月も、維新の会についてきかれるたびに、橋下徹氏と基本的な考え方は変わらないとして、同会と連携し得ると発言し続けているし。先週も、維新の会も含む形で第三極による連携の必要性を主張している。

国民の生活が第一小沢一郎代表は27日のBS11番組収録で、次期衆院選での新党「日本維新の会」を含む第三極の協力に関し、「連携の仕組みができなければ民主、自民両党に代わる新しい政権はできない。それができれば300選挙区みな勝つ」と強調。(産経新聞9月28日)


小沢一郎はまだそんなこと言ってるのか、完全に焼きが回ったな」というのが正直な感想。

 橋下氏は、政治的な考え方としては、「小さな政府」論を主体にする小沢一郎氏やみんなの党渡辺喜美氏、民主党の前原氏らと合うのだが。
 松井氏は、安倍氏をはじめ同じ日本会議系超保守派や、同じような理念を持っている松浪氏らの国会議員との連携を優先したいし。逆に、安倍氏らと敵対していた渡辺氏や小沢氏、前原氏などとは組みたくない。

 それゆえ、近い将来、維新の会がどこかと連携して活動するということになった時には、2人が別の人or政党と組みたいと思った場合&お互いに妥協点が見出せなかった場合には、維新の会が分裂して別々の党と組む可能性はゼロではないように思えるのである。


橋下徹松井一郎の意見の違いはここに書かれているようなところだろうと、ようやく最近になって私もそう思うようになった。しかし、橋下と松井以下の一派はもはや「持ちつ持たれつ」であって、「維新の怪」は橋下というカリスマを外して松井を頭にいただく極右集団になったと同時に、それこそ「第二安倍自民党」と化して、何よりカリスマを失った集団に支持が得られようはずもなく、崩壊への道を歩むことは100%間違いない。そうなった「維新の怪」は、最後にはいまや右翼イデオロギー政党と化した自民党に吸収されるだろう。

他方、いかな橋下といえど、配下の者たち(松井以下の郎党)を失って新自由主義色を強く打ち出したところで、かつてのような支持を回復することはできない。橋下の芸風はもはや大衆に飽きられてしまうのだ。短期間に組織を肥大させたところが、橋下のカリスマ性にハクをつけたところがあって、橋下としても引き下がれないところまできた時点で、安倍晋三への党首就任要請失敗と自民党総裁復帰という事態になった。何度も書くけれども、橋下にとっては大誤算だったはずだ。

結局、「維新の怪」は分裂したくてもできないというのが私の考え。

それこそ、先週の夕刊フジには、『橋下新党"崩壊危機!存在感薄れ…小沢と組む最悪シナリオも』というタイトルで、維新の会が「生活」と組むのではないかという記事が出ていたほどだ。(・o・)
<この「最悪の」という言い方には、ちょっとムッとするとこが。(-_-)>

 mewは、松井氏+αの思想などを考えれば、維新の会が党全体として小沢氏と組むことはないと考えているのだが。
 ただ、維新の会が崩壊の危機にあることや、小沢氏と組む可能性があるという見方は、mewの考えと重なるところがあるので、ここにアップしておきたい。

大阪市橋下徹市長(43)率いる「日本維新の会(維新)」の勢いが急速に衰えている。支持率急落に加え、合流含みで連携を打診していた安倍晋三元首相(58)が自民党新総裁に就任したことで、既成政党に対立する「第3極」としての存在感が薄れてきたのだ。安倍氏が、橋下氏を潰すことになるのか。「大阪維新の会大阪維新)」幹部は「橋下氏が、保守色の強い安倍氏から離れ、“左旋回(=リベラル化)”して『国民の生活が第一』の小沢一郎代表と組む最悪のシナリオもあり得る」と危機感を示した。


橋下と小沢一郎との連携は、少し前なら私も「最悪シナリオ」と思ったところだが、今となっては落ち目の者同士の「弱者連合」としか思えない。「維新の怪」が小沢新党「国民の生活が第一」と組む可能性は、上記に書いたように橋下が松井一郎以下の郎党を切り捨てることができようもない現状では、まず考えられない。

結局、橋下「維新の怪」も小沢新党「国民の生活が第一」も今後は衰勢の一途をたどるのではないか。特に「国民の生活が第一」にとっては、次の総選挙のハードルは極めて高いし、何より小沢一郎の政治人生の残り時間はもう残りそんなに長くはない(小沢よりも若い中川秀直でさえもう引退する)。橋下は若いけれども、「落ち目の芸人」はたいてい悲惨な末路をたどる(笑)