kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

スポーツ紙のアホ報道、侮り難し(東国原英夫、維新から立候補か)

朝日や読売にも記事は出ているが、「東国原 維新」でググって筆頭に表示されたのは下記の記事群だった。


http://www.sponichi.co.jp/society/news/2012/09/05/kiji/K20120905004044850.html

維新 東国原氏擁立!!「新党の目玉」都市部で出馬へ


 橋下徹大阪市長率いる大阪維新の会が次期衆院選に向け、近く立ち上げる政党の目玉候補に、東国原英夫前宮崎県知事を擁立する方針を固めたことが4日、分かった。中田宏横浜市長山田宏前東京都杉並区長も擁立する。国政進出方針は8日、大阪市内で開く全体会合で正式決定する。

 大阪維新の会は全国的に知名度が高い東国原氏を“選挙の顔”とし、無党派層の取り込みを目指す。大阪以外の都市部の選挙区での出馬を要請する方向。維新の会幹部が明らかにした。

 新党党首に就任する橋下氏は衆院選には出馬しない意向。地元の大阪を離れられない橋下氏に代わり、テレビ討論などにも慣れた東国原氏を目玉に据えることでさらなる“注目度アップ”を狙う戦略だ。

 抜群の知名度に加え、知事時代に宮崎県の特産品のトップセールスに取り組んだ実績がある。11年の東京都知事選では、石原慎太郎氏に敗れたが、無党派層の支持を集め約169万票を獲得し、次点となった。現在は大村秀章愛知県知事が立ち上げた「中京維新の会」の顧問兼応援団長に就任し、地域政党連携のつなぎ役も期待されている。

 中田、山田両氏は国会議員と自治体トップの経験をそれぞれ持ち、維新の会の看板政策である地方分権実現のための人材と位置付けた。野田佳彦首相と同じく、93年の衆院選日本新党から出馬し初当選。その後、地方分権を訴え首長に転身した。山田氏に関しては、与野党にまたがる保守人脈も考慮した。橋下氏は「先陣を切っていろいろな改革に取り組んだ」と称賛。両氏は現在、大阪市特別顧問として「大阪都」実現に合わせ、8〜9特別区への再編に関する区政改革に参画している。維新の会幹事長の松井一郎大阪府知事は「国の制度を変えていく部分は完全に一致している」と評価。同会幹部も「行政手腕と知名度は選挙に有利になる。維新の会“ドリームチーム”の有望株だ」と期待を寄せる。

 3氏は同会が9日に市内で開催する公開討論会に参加し、次期衆院選公約「維新八策」に関して政策合意した後、新党に合流する見通し。

 討論会には、新党への合流が確実となっている民主党松野頼久官房副長官石関貴史衆院議員、自民党松浪健太衆院議員、みんなの党小熊慎司上野宏史参院議員のほか、「減税日本」代表の河村たかし名古屋市長、大村知事も出席する。

 ≪東国原氏 TVで橋下氏を「非常に有能」≫東国原氏は4日、BS番組で橋下市長を「非常に有能だ。社会、国家を任せられるのは彼だ」と激賞。中田氏も「一緒にやっていける人だ。役割があるのなら考える」と述べた。衆院選出馬については明言しなかった。

スポーツニッポン 2012年9月5日 06:00)


http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp3-20120904-1011624.html

橋下維新「目玉候補」東国原氏擁立へ


 橋下徹大阪市長率いる大阪維新の会が次期衆院選に向け、近く立ち上げる政党の目玉候補に東国原英夫前宮崎県知事を擁立する方針を固めたことが4日、分かった。中田宏横浜市長山田宏前東京都杉並区長も擁立する。維新の会幹部が明らかにした。

 全国的に知名度が高い東国原氏を“選挙の顔”とし、無党派層の取り込みを目指す。大阪以外の都市部の選挙区での出馬を要請する方向だ。

 新党党首に就任する橋下氏は衆院選に不出馬の意向で、テレビ討論などにも慣れた東国原氏の参加は、選挙戦には欠かせないと判断した。

 中田、山田両氏は国会議員と自治体トップの経験をそれぞれ持ち、維新の会の看板政策である地方分権の実現のための人材と位置付けた。山田氏に関しては、与野党にまたがる保守人脈も考慮した。

 維新の会は8日に大阪市内で開く所属議員を集めた全体会合で国政進出方針を正式決定。3氏は同会が9日に市内で開催する公開討論会に参加し、次期衆院選公約「維新八策」に関して政策合意した後、新党に合流する見通し。

 討論会には、新党への合流が確実となっている民主党松野頼久官房副長官石関貴史衆院議員、自民党松浪健太衆院議員、みんなの党小熊慎司上野宏史参院議員のほか、「減税日本」代表の河村たかし名古屋市長、「中京維新の会」を立ち上げた大村秀章愛知県知事も出席する。

 東国原氏は中京維新の会の顧問兼応援団長にも就いている。山田、中田両氏は政治団体日本創新党」の党首、代表幹事で大阪市特別顧問などとして区政運営を担当してきた。(共同)

(日刊スポーツ 2012年9月4日22時44分)


後者の最後に「(共同)」とあることからわかるように、共同通信が配信した記事だったりするのだが、スポーツ紙が数ある政治記事の中からわざわざこんなのを選んで紙面に載せるのは毎度のことだ。文字通りの「芸人上がり」である東国原や、テレビの人気番組に出演していた橋下、それに「石原裕次郎の兄」である石原慎太郎らを、スポーツ紙は後押しする。

1面に「巨人*1マジック○」だの、「阪神、また巨人に負けた」だのと出ているスポーツ紙の、見出しや写真が巨大なために記事が短くてあっという間に読めるメインの記事を読んだあと、後ろの方のページをめくると、東国原、橋下、石原らを応援する記事が目に入り、「そうか、東国原や橋下や石原を応援するのがスタンダードなんだな」と刷り込まれてしまって彼らに票が入るというあんばいだ。

毎度のことながらどうにかならないかと思う。これまでスポーツ紙の売り上げを支えてきたプロ野球の人気が急降下しているから、スポーツ紙も潰れてしまえば良いのだが、スポニチ毎日新聞系、日刊(ニッカン)は朝日新聞系といったように大新聞の系列会社になっているから、なかなか潰れてくれない。困ったものである。

*1:当ブログにおけるこの球団の表記は「読売」だが、スポーツ紙の表記を模倣した。