http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2012/20121202001430.asp
日本青年会議所青森ブロック協議会(阿部吉平会長)は1日、衆院選本県1、2区の立候補予定者による公開討論会を青森市と十和田市で開催。環太平洋連携協定(TPP)や消費税増税をテーマに、参加者が主張の違いを際立たせた。「卒原発」を掲げる日本未来の党からの立候補を見込む「国民の生活が第一」の前職2氏は、使用済み核燃料の再処理事業や電源開発(Jパワー)大間原発の建設は、継続を認める姿勢を示し、党の考えとは一線を画した。
(2012年12月2日 東奥日報)
「『卒原発』を掲げる日本未来の党からの立候補を見込む『国民の生活が第一』の前職2氏」とは、横山北斗と中野渡詔子(なかのわたり・のりこ)の2人。名前をよく覚えておこう。
毎日新聞もこれを報じている。
http://mainichi.jp/area/aomori/news/20121202ddlk02010030000c.html
2012衆院選:TPP、原発巡り論戦 1、2区で候補予定者が公開討論会 /青森
4日公示、16日投開票の衆院選を前に、青森1、2区の立候補予定者の公開討論会が1日、青森市内などであった。1区5人、2区3人の立候補予定者が出席し、環太平洋パートナーシップ協定(TPP)やエネルギー政策などを巡り論戦を展開。市民らが真剣な表情で聴き入った。【高橋真志、酒造唯】
1区の討論会は青森市の青森中央学院大で開かれ、市民ら約150人が詰めかけた。
民主新人の波多野里奈氏は「民主にがっかりした人もいるが、マニフェストを見比べてほしい。民主は生活者目線。もう一度期待してほしい」と訴えた。
自民新人の津島淳氏は「(消費増税分は)全額社会保障に使う。景気条項が入っており、逆進性については軽減税率の議論を行う」と強調した。
未来前職の横山北斗氏は「TPP参加ならコメ生産が9割減り、県内農業は壊滅する。建設や医療にも米国企業が入ってくる」と警鐘を鳴らした。
維新新人の升田世喜男氏は「TPP交渉参加に賛成。交渉参加と参加は違う。日本は自由貿易で潤ってきた。会議に参加しなくていいのか」と語った。
共産新人の斎藤美緒氏は「消費増税は中止する。大企業には260兆円が眠っている。一部を雇用を守ることに使い、内需を拡大する」と主張した。
◇
市民約70人が参加し十和田商工会議所で開かれた2区の討論会には、民主新人の中村友信氏▽未来前職の中野渡詔子氏▽共産新人の小笠原良子氏の3人が出席。自民前職の江渡聡徳氏は「予定が合わない」と欠席した。
下北半島を抱える2区では原子力政策が焦点の一つ。中村、中野渡の両氏は当面の原発継続が必要と訴え、小笠原氏は原発の即時ゼロを求めた。
中村氏は「なし崩し的な稼働も即時ゼロも無責任」と述べ、30年代の原発ゼロと放射性廃棄物の最終処分に取り組むとした。
中野渡氏は「22年の原発ゼロが公約だが、代替エネルギー提示が前提。安易な廃止論には進まない」とし、大間原発建設や核燃料サイクル推進を唱えた。
小笠原氏は「現在でも大飯原発2基しか動いておらず、原発は必要ない」と述べ、東通、大間原発の再稼働や新増設と核燃料サイクルに反対した。
(毎日新聞 2012年12月02日 地方版)
こちらは、青森1区から立候補予定の横山北斗(小沢一郎の元政策秘書)の原発推進発言は報じていないが、青森2区から立候補予定の中野渡詔子の原発・核燃サイクル推進発言は具体的に報じている。驚くなかれ、民主党候補よりもずっと踏み込んだ推進発言だ。
青森県といえば、1991年の知事選で、小沢一郎が「剛腕」を発揮して、核燃サイクル推進派の現職候補(当時)を圧勝に導いたところ。横山・中野渡の2候補予定者は、小沢一郎にどこまでも忠実ということなのかもしれない。