kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

兵庫県小野市の「生活保護通報」トンデモ条例案が可決(呆)

健全と不健全 - 杉並区議のブログ炎上と小野市のトンデモ条例案 - kojitakenの日記(2013年2月28日)で、「不健全」の代表例として取り上げた、兵庫県小野市のトンデモ条例案が可決された。


http://www.asahi.com/politics/update/0325/OSK201303250033.html

生活保護通報」小野市条例案が成立 反響1700件


 【広川始】生活保護児童扶養手当を受ける人たちがパチンコやギャンブルに浪費しているのを見つけた市民に通報を義務づける兵庫県小野市の市福祉給付制度適正化条例案が、25日の常任委員会で全会一致で原案通り可決された。27日の本会議で成立する見込みで、4月から施行となる。蓬莱務(ほうらいつとむ)市長(66)肝いりの条例案に1700件超の意見が寄せられたが、6割は賛成の内容だ。

 「生活保護に対する無関心を改め、意識改革を図りたい」。蓬莱市長は11日の本会議でこう述べた。浪費だけでなく、保護が必要な人の通報も求めていることから「(生活困窮者の)監視ではなく、見守りの強化が目的。受給者の増加はあり得る」と主張する。

 条例案をめぐっては市議会で(1)保護費の使い道の規制に踏み込むことは妥当か(2)通報によって受給者のプライバシーを侵害する恐れはないか、が主な論点。市側は(1)には「現行法が不明瞭なままにしている(受給者の)生活上の義務規定を、部分的に明文化したものに過ぎない」、(2)には「罰則規定はなく、強制力を伴うものではない。通報するか否かは個人の自由意思に任されている」と説明した。市議会(16人)で反対の議員は1人だ。

朝日新聞デジタル 2013年3月25日18時7分)


小野市長・蓬莱務の肝いりの条例案に寄せられた1700件超の意見のうち、6割が賛成の内容ということだが、それが小野市の民度なのだろう。さらに、16人の市議のうち反対はただ1人ということは、小野市議選においてはそのようなトンデモ候補ばかりが当選していることを意味する。つまり、民意の平均よりもさらにレベルの低い連中によって小野市議会が壟断されていると見なければなるまい。地方議会は往々にして「土豪」たち(その多くは資産だけはうなるほど持っているが、知性の持ち合わせはほとんどない)に私物化されているようだが、その典型例がここにあるといえるのではないか。