kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

サッカーW杯出場を決めた日、維新の怪がアントニオ猪木の擁立を公表(呆)

昨日は日中から埼玉スタジアムで午後7時30分開始のサッカーW杯予選・日本対オーストラリアの試合の話題で持ち切りだった。20年前とは真逆のアディショナルタイム(かつてはロスタイムと言っていた)での同点劇で日本が5大会連続のW杯出場を決めたが、その同じ日に呆れ返るニュースが報じられていた。


http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130604/stt13060416430002-n1.htm

アントニオ猪木氏、維新から参院選出馬へ 知名度生かし比例で


 元プロレスラーのアントニオ猪木氏(70)=本名・猪木寛至=が、日本維新の会から参院選比例代表で出馬することが4日、分かった。同党関係者が明らかにした。石原慎太郎共同代表と5日に東京都内で記者会見して発表する。

 共同代表の橋下徹大阪市長による従軍慰安婦発言などで日本維新が逆風にさらされる中、高い知名度を持つ猪木氏を比例の目玉候補に押し立て、票の上積みを図りたい考えだ。

 猪木氏は1989年の参院選スポーツ平和党(当時)から出馬し、初当選。湾岸戦争時にはイラクに渡って日本人人質の解放に尽力した。95年の参院選で落選した。

MSN産経ニュース 2013.6.4 16:43)


ネット検索で引っかかったこの産経の記事を見てあれっと思った。昨日(6/4)の夕刊で読んだ朝日新聞の記事に書いてあった「あること」が書かれていなかったのである。以下朝日の記事。


http://www.asahi.com/politics/update/0604/TKY201306040089.html

アントニオ猪木氏、維新が擁立へ 参院比例区


 日本維新の会は4日、参院選比例区に元参院議員のアントニオ猪木氏(70)を擁立する方針を固めた。猪木氏は18年ぶりの国政復帰を目指す。5日に石原慎太郎共同代表ら国会議員団幹部と東京都内で記者会見し、立候補を表明する。

 プロレスラーだった猪木氏は1989年にスポーツ平和党を結成し、参院選で初当選したが95年に落選。98年に政界引退を表明し、レスラーも引退した。その後も、相手に気合を入れる「闘魂注入ビンタ」や「1、2、3、ダー!」との雄たけびで人気を博した。

 議員時代は、湾岸危機のイラクを訪問するなど独自の「外交」を展開。北朝鮮への訪問も重ね、プロレス公演や朝鮮労働党の行事に参加するなどした。

朝日新聞デジタル 2013年6月4日15時10分)


ネット検索で見つけた アントニオ猪木「維新」から出馬。同党と猪木の、北朝鮮政策の矛盾は? - INVISIBLE D. ーQUIET & COLORFUL PLACE- にはこう書いてある。

北朝鮮については、そーやってVIP待遇をされている猪木さんは、常々北朝鮮との対話、制裁緩和について言及しているお方である。

これって共同代表の石原慎太郎氏、ハシモト徹(※伏線)氏の政策、思想と相容れるのか。

ぜひ、本日石原慎太郎アントニオ猪木の共同会見があるとのことですが、質問者はこの「対北朝鮮へのスタンス」について質問してくださいませ。


私も北朝鮮への経済制裁など、同国の体制や独裁政権の政策に影響を及ぼす効果が全くなく、同国の国民生活に悪影響を与えるデメリットしかないから、そんなものは緩和すべきだと考えているが、産経的にはそれで良いのかと問いたいわけだ。

でも良いんだろうな、きっと。なぜなら、最近ネトウヨの間では韓国と北朝鮮の戦争を熱望する声が高まっていて、彼らはその戦争が起きた場合には北朝鮮を応援すると公言しているからだ。

何はともあれ、もはや中高年齢層になったプロレスファンの歓心を買うために、とっくに政界を退いていたアントニオ猪木を担ぎ出す「日本維新の怪」には開いた口がふさがらない。さすがは「立ち枯れ日本」の後身の政党だけのことはあると思った今日この頃である。