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古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

細野豪志・江田憲司・松野頼久らが「橋下新党」結成に向けて「勉強会」立ち上げか

http://www.47news.jp/CN/201307/CN2013072401002057.html

野党再編で勉強会立ち上げ検討 細野、松野、江田3幹事長


 民主党細野豪志日本維新の会国会議員団の松野頼久みんなの党江田憲司の3幹事長が、野党再編に関する勉強会の立ち上げを検討していることが24日、分かった。関係者が明らかにした。3氏は来週にも会談し、設立時期や勉強会の趣旨をめぐり意見交換する方針だ。

 参院選投開票日の21日に3氏が東京都内で会談していたことも分かった。勉強会を検討する背景には巨大与党に対抗するため、政策が近い政党や議員同士の連携が不可欠との判断があるとみられる。将来の野党再編をにらみ、主導権を確保したいとの思惑もありそうだ。

共同通信 2013/07/25 00:27)


要するに橋下徹と組みたい細野豪志江田憲司が、維新の怪の松野頼久と「橋下新党」結成に向けての謀議をこらしているというわけだ。今までの民主党をさらに右傾化させた、新たな「保守二大政党制」を狙っているものと思われる。

この件、先に東京スポーツが観測気球を打ち上げていた。東スポだからと思って無視していたが、当たらずといえども遠からずだったかもしれない。


橋下氏 維新分裂し前原氏と新党結成も

橋下氏 維新分裂し前原氏と新党結成も


 日本維新の会橋下徹共同代表(44)は参院選の結果を受けて、大阪市内のホテルに設けられた開票センターで会見を行った。

 橋下氏は維新でも、みんなの党でも民主党でもない新たな政党の必要性を訴えた。その新政党のキーマンは民主の前原誠司元代表(51)だという。

 橋下氏は開票結果について「勝ちではない。堂々と代表として誇れることではない」と素直に負けを認めた。しかし、そんな言葉と裏腹に暗いムードは一切なかった。

 維新関係者は「すでに新党結成に向けた流れになっていますからね」と明かす。橋下氏自身も「自民党に対抗できる勢力がしっかりできることが国のためになる。維新はステップ? もともと、そのつもりで日本維新の会を立ち上げた」と言い切った。

 新政党の顔ぶれも、ほぼ決まっているという。前出の関係者は「まず一番重要なのが前原さん。橋下さんとの関係も良好で連絡も頻繁に取り合っている。橋下さんとの合流に壁はない」と話す。京都で一定数の支持を持つ前原氏が加わる効果は大きい。維新は改選数2の兵庫選挙区で元朝日放送アナウンサーで新人の清水貴之氏(39)が民主の現職を破って議席を確保。改選数5の大阪でも維新の総務会長の東徹氏(46)が底力を見せトップ当選を果たした。

「前原さんが京都をまとめることができれば京阪神が盤石になる。そうなったら道州制などの国レベルの政策での発言力も大きくなる。それに民主党の代表を務めた前原さんが橋下さんが作ろうとしている新党に加われば新政党が対自民の勢力がまとまった一体感も出てくる」と理由を語った。

 そのほかにはみんなの江田憲司幹事長(57)らが参加する可能性が高いという。

 石原慎太郎共同代表(80)やアントニオ猪木氏(70)らとの分裂は、もはや既定路線といえる。大勝した自民党に対する抵抗勢力は橋下氏、前原氏を中心に誕生するのか。

東京スポーツ 2013年07月23日 11時00分)


今回の参院選で、維新の怪を「実質的な敗北」と評していた隠れ橋下シンパの「リベラル」ブログがあったが、どこが敗北なものか。大阪選挙区でトップ当選絶望と見られていた東徹は下馬評を覆してトップ当選し、兵庫選挙区で民主党旧民社系の辻泰弘と競り合うとみられた清水貴之は、蓋を開けてみれば辻を大きく引き離して当選した。

維新の怪、特に橋下は今回の参院選でしぶとさを存分に見せつけたというのが私の感想だ。関東では維新の怪は弱いが、石原慎太郎の影響力が全くないことを露呈しているだけであって、橋下は決して死んでいない。その橋下が民主やみんなの「親橋下勢力」と組もうとしてもおかしくない情勢ではある。

その際お払い箱になるのは、民主では菅直人ら、みんなでは親分の渡辺喜美、そして維新の怪の石原慎太郎らということか。民主党菅直人除名を見送ったそうだが、菅直人を除名しようとしたのは、上記のような「自民党よりひどい」橋下新党への合流に党の多数が傾いているからとも推測される。

なお、民主党で目立った動きをしているのは細野豪志だが、その背後には東京スポーツが書くように前原誠司がいても不思議はない。

細野豪志は「矮小なバルカン政治家」である。もともと前原誠司の系列だが、政権交代直後に小沢一郎に接近して、2010年の民主党代表選でも小沢一郎に投票した。そのせいもあって、当時「小沢信者」からかなりの期待が寄せられたものだった。しかし、菅政権では菅直人ともつかず離れずの関係を保った。

その「矮小なバルカン政治家」は元の鞘に戻ったようだ。そうそう、「小沢一派」には「橋下新党」に入りたがった政治家たちがずいぶんたくさんいたが、彼らの大部分は議席を失った。昨年の衆院選に続いて、今回の参院選もひどい選挙結果だったが、小沢一郎の「ソンタクズ」がほぼ絶滅したことだけは、日本の政治の今後にとって良いことだった。