kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

“民主党解党し新党” 岡田代表は慎重な考え(NHK)

見ていると、どうも「リベラル」の人というのは奇妙奇天烈で、たとえば、やれ長嶋一茂だの指原莉乃だのが安保法制に反対していると言ってはしゃいでいたりするのだけれど、安倍内閣支持率が(一時回復が足踏みかのように見える世論調査もあったが、どうやらそれも誤差範囲に過ぎなかったらしく)「V字回復」への道を着実にたどっていることについては危機感を何も持っていないかのように見える*1。後者の方がずっと深刻な問題だと私は思うのだが。だって、何もしなければ人々が安保法制のことなんかいつしか忘れて内閣支持率が上がるのであれば、臨時国会なんか開かない方が得策だと安倍晋三が考えるのも当たり前だし、人々はそれに対して内閣支持率低下というイエローカードを与えるどころか、支持率上昇という歓呼で応えてるんだからね。つまり世間の多くの人は、臨時国会を開きもしない独裁者・安倍晋三を支持しているわけだ。私なんかは、この事実を考えると絶望的な気分になってしまう。

しかし、能天気な「リベラル」氏は、見たくないものは見なければ済むとでも思っているのか、民主党前原誠司細野豪志が維新の党の江田憲司と語らって岡田克也民主党の解党を要求した件については、だんまりを決め込んでいたりする。

その前原・細野・江田らの民主党解党要求とそれに対する岡田克也の回答について、一部では「岡田代表がきっぱりと解党要求をはねつける回答をした」と言ってはしゃぐ向きもあるが、NHKニュースの報道を見る限り、前原らの解党要求に対する岡田克也の回答は、あいまいなものでしかないように私には思われる。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20151112/k10010303531000.html

民主党解党し新党” 岡田代表は慎重な考え

民主党岡田代表は記者会見で、解党的な出直しが必要だとして維新の党との再編に前向きな前原元外務大臣と会談したことを明らかにしたうえで、「看板の掛け替えではだめだ」と述べ、慎重な考えを示しました。
民主党と維新の党を巡っては、両党の再編に前向きな、民主党の細野政策調査会長、前原元外務大臣、維新の党の江田前代表が11日夜に会談し、来年夏の参議院選挙に向けた両党の連携の在り方や野党再編を巡って意見を交わしました。
これに関連して、民主党岡田代表は記者会見で、12日に東京都内で前原氏と会談したことを明らかにしたうえで、「中身は言えないが、現時点で非常に穏やかに、いい話ができたと思っている」と述べました。そのうえで、岡田氏は、党内の一部から党を解党して維新の党と新党を結成すべきだという意見が出ていることについて、「党の執行部は私だ。党の在り方に対する根本論なので、執行部の中で考え方が固まり、党を支える皆さんの理解を得られる前に、軽々にお話しすることはできない。私が申し上げているのは、本質が変わらなければだめだと、看板の掛け替えではだめだということだ」と述べ、慎重な考えを示しました。
一方、前原氏は国会内で記者団に対し、「岡田代表には、『一度、裸になって、理念のもとに集いましょう』ということを話した」と述べ、解党的な出直しが必要だとして維新の党との再編を進めるべきだという考えを伝えたことを明らかにしました。

NHKニュース 2015年11月12日 19時18分)

このニュースの字面だけを読むと、岡田克也は前原・江田らに対し、民主党解党に含みを持たせた回答をしたと読めなくもないのである。

いずれにせよ、この話は年内にははっきりする(ヒント:小沢一郎の得意技)。だからほっとくしかない。こんな話、なるようにしかならない。やきもきするだけ時間の無駄である。

ただ、そう片付けてしまっては身も蓋もないので、「右」側から「野党の右翼的再編」に期待しながらやきもきしているに違いない、産経の記事を3本メモしておく。3本目は維新の会の代表選が、先の自民党総裁選とは違って、無投票で松野頼久の再選かと思われていたのが、小野次郎が立候補することになりそうだという話である。

【野党再編】民主・岡田代表、細野氏らの「解党」を否定 - 産経ニュース

民主・岡田代表、細野氏らの「解党」を否定

 民主党岡田克也代表は12日の記者会見で、民主党の解党を求める意向を固めた細野豪志政調会長について「党執行部の一員との自覚があれば軽々に発言しないはずだ」と不快感を示し、解党しない考えを強調した。

 細野氏は11日夜、前原誠司元外相や維新の党の江田憲司前代表らと会談し、年内に民主、維新両党を解党した上で新党結成を目指すことで一致した。江田氏はその後、岡田氏とも会談して新党結成を求めたが、岡田氏は拒否したという。

(産経ニュース 2015.11.12 18:19更新)


【野党再編】前原氏ら民主解党派、早くも腰砕け 菅元首相、小西氏ら反対論展開(1/2ページ) - 産経ニュース

前原氏ら民主解党派、早くも腰砕け 菅元首相、小西氏ら反対論展開

 「民主党解党論」が早くも腰砕けの様相を呈している。前原誠司元外相や細野豪志政調会長は、解党した上で維新の党と年内に新党を結成するよう呼びかけているが、党内に同調の動きがほとんどなく、むしろ反発や困惑が広がっているからだ。

 長妻昭代表代行は13日の記者会見で、解党論について「外形を変えただけなら、国民から見透かされるのは火を見るより明らかだ」と否定的な考えを示した。菅直人元首相もツイッターで「維新の状況が落ち着くまで慌てて動く必要はない」と自重を求めた。

 細野氏に近い長島昭久元防衛副大臣は、12日のフェイスブックに「水面から顔を出すのが早すぎだ」「生煮えで表出し腰砕けに終わるのか」と投稿。前原、細野両氏の行動が保守系の間ですら周到に練られていなかったことを露呈した。

 来夏に改選を迎える参院議員の反発は特に大きい。ツイッターでは、有田芳生氏が「断固として反対」と投稿。小西洋之氏は福島県議選の最中であることを挙げ「同志の足を引っ張るような言動は厳に慎むべきだ」と強調した。

 前原氏は12日、「おおさか維新の会」を率いる橋下徹大阪市長について、記者団に「改革のケミストリー(相性)は共有している」と語り、連携に意欲を示した。ただ、前原氏と「解党」で一致した維新の江田憲司前代表は、橋下氏と泥沼の内紛の末に決別したばかり。早速党内では「前原氏の本気度は疑わしい」(中堅)との声も出ている。

(産経ニュース 2015.11.14 07:35更新)

「野党の右翼的再編」を強く望む産経としては、情勢を実質以上に(産経にとって)悲観的に報じることで、前原・細野・江田らが一発で岡田克也を仕留められなかったことに苛立って、「お前ら一体何やってんだ」と叱り飛ばしている、といったところだろうか。

【維新分裂】小野氏も維新代表選出馬へ 選挙戦確実に - 産経ニュース

小野氏も維新代表選出馬へ 選挙戦確実に

 維新の党の小野次郎総務会長は13日、党代表選(24日告示、12月6日投開票)に立候補する意向を固めた。松野頼久代表も出馬の意向を示しており、選挙戦になることがほぼ確実となった。

 小野氏ら旧結いの党系の議員は13日に都内で会合を開き、「無投票にすべきではない」との認識で一致した。ただ、旧結い系を率いる江田憲司前代表が出馬に難色を示し、小野氏が立候補を決断した。小野氏はその後、松野氏と会談。両氏は互いに健闘を誓い合ったという。

(産経ニュース 2015.11.13 19:05更新)

分裂前の維新の党というのは、橋下(大阪維新)系と旧みんな(結い)系と民主党旧小沢・鳩山系の三者の野合集団だった(松野頼久鳩山由紀夫の側近だったことはいうまでもない)。このうち、一刻も早く安倍晋三と連携したい橋下系が既に出て行ってしまい、あとは前原誠司細野豪志らとくっつきたい旧みんなの党と、現民主党執行部(岡田・長妻・蓮舫・枝野ら。細野を除く)に加えて、あわよくば生活の党と(略)ともくっつきたい旧小沢・鳩山系が綱引きをしている観がある。小野次郎の立候補は「野党の右翼的再編」を狙った旧みんな系の反撃と見られる。

*1:有名人が安保法制に反対したといってはしゃぐ裏には、あいつらはどうせ権力に取り込まれているに違いないという、芸能人や元スポーツ選手に対する抜きがたい偏見があるように私には思われる。そんな(間違った)差別意識を持っているから、「原発に反対したからテレビ番組を干された」なる、元役者にして現どっかのなかまたちとつるむ政治家の言葉をいとも簡単に真に受けたりするのであろう。私は、元役者に演技の才能がなかっただけだと思っているのだが。だって、元役者は皇居に向かって90度の角度でお辞儀をする保守の人間なのだけれど、芸能界には昔から共産党支持を公言しながらNHKの「連想ゲーム」などに出ていた俳優はたくさんいたのだから。さすがに、籾井勝人が会長になってからの今のNHKではそうもいかないかもしれないが。