kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

「東京都知事選候補」候補の混迷

昨夜テレビをつけたら報棄てに安倍晋三が出ていた。何やら延々と喋っていたが、それを見ていたらたまらない眠気に襲われて寝てしまった。

東京都知事選の候補者はまだ誰も出馬表明をしていない。一時出馬濃厚とも言われた橋本聖子も結局出ないらしい。石原伸晃のようにまだ総理大臣への野望を持っている人間ははなから出ない。間違っても総理大臣になれそうにもない橋本聖子なら出る気になるかもしれないと私は思ったのだが、なんといっても都知事選には「後出しじゃんけん」の脅威がある。たとえば、絶対に出てほしくないけれども小泉純一郎が出馬なんかしようものなら、誰が出たって絶対に勝てないのである。東京では特に。

思えば1999年の都知事選は、小物の保守系候補が乱立したところに石原慎太郎が割って入って圧勝した。上位の得票は下記の通り。

  • 石原慎太郎 1,664,558
  • 鳩山 邦夫  851,130
  • 舛添 要一  836,104
  • 明石  康  690,308
  • 三上  満  661,881
  • 柿沢 弘治  632,054


上記のように、共産党が推した三上満を除く保守系候補5人の争いで圧勝したのが石原だった。鳩山邦夫の票が意外なほど多いが、これは当時鳩山が民主党系の候補として出馬したからである。なんと生活者ネットが鳩山を推していた。生活者ネットにとっては「黒歴史」といえようか。もちろん今となっては鳩山邦夫は全く論外の人間であり、仮に鳩山邦夫が出馬したとしても、東国原英夫にさえ勝てないだろう。なお、有力6候補の中で最下位だった柿沢弘治は、1976年に自民党を離党して新自由クラブに参加したものの、1983年に社民連との統一会派を嫌って早々と自民党に復党した「風見鶏」の元官僚で、東京の下町出身である。そのドラ息子が、東京都議時代に酒気帯び運転をやらかして民主党都議辞職に追い込まれた過去を持ちながら、現在「結いの党」とやらの有力議員さまであるらしい柿沢未途だが、世襲議員のこいつも間違っても総理大臣になんかなれる玉ではないのだから、東京都知事選に出馬して負ければ良いのではないかと思う今日この頃である。

自民党候補は、東国原英夫に勝てる候補を選ぶと言っているらしい。単に東国原に勝つ程度なら、石原伸晃あたりを出しておけば「石原軍団」の応援に目くらましされる都民が投票してくれるので楽勝だろうが、前述のように石原にはまだ総理大臣になる野心があるので出てくれない。そこで小池百合子舛添要一あたりの名前が出てくるのだろうが、小池百合子は2009年の衆院選幸福実現党の助けを借りるまでに零落して選挙区で負けた(比例復活で当選)。

舛添要一に至っては、そもそも自民党を除名された人間であるし、国会議員を引退したこいつが今何をやっているのかも知らない。こいつが天下を獲るために、かつて姫井由美子に逃げられて結党が遅れた極右政党・改易クラブもとい改革クラブを乗っ取った「新党改革」は、先の時事通信世論調査でも、政党支持率が0.0%と、当時の9政党のうち最下位。現在では「結いの党」とやらができたから10党中10位であろう。ちなみにそのすぐ上のブービー賞が「生活の党」で、その政党支持率は0.1%である。

さらに、Wikipediaを参照すると、舛添要一にはこんな恥ずかしい過去がある。

1991年北海道知事選挙における自民党からの立候補が盛んに報じられ、本人も別荘を所有する白老町に住民票を移すなど出馬準備を進めたが(白老町を含む北海道第4区_(中選挙区)<現在の北海道9区に該当>選出だった自身の友人鳩山由紀夫から自民党道連を紹介された)、事前調査で革新系現職横路孝弘との圧倒的な差を見て、出馬を辞退した。

なおこの当時、鳩山由紀夫自民党の政治家だった。

舛添要一といえば片山さつき。ライバル城内実を見習って極右政治家に「成長」した上に、生活保護バッシングで名を売った片山さつきなら東国原に勝てるかもと思う間もなく、こんなブログ記事を見つけた。「舛添要一」でググったら引っかかったのである。
http://yukan-news.ameba.jp/20131220-155/

都知事選「舛添要一VS片山さつきをみたい」との声も


 東京都の猪瀬直樹都知事が12月19日、辞任を表明したことを受け、後任の都知事が誰になるのかに注目が集まっている。

 現在、名前が挙がっているのは自民党小池百合子元防衛相、下村博文文部科学相橋本聖子参院議員、新党改革舛添要一厚生労働相民主党蓮舫参議院議員日本維新の会を離党した東国原英夫氏など。

 そんな中、ネットで注目が集まっているのが、自民党片山さつき参議院議員の出馬だ。ツイッターには「この中だったら片山さつきに候補者一本化してほしいなー」と片山氏を推す声がある一方で「都知事候補に片山さつき氏の名前が挙がってて戦慄」と異議を唱える声もあり、賛否両論。元夫である舛添氏の出馬の可能性もあることから「いっそ都知事選で舛添VS片山さつきをみたい」との意見もある。

 片山さつき氏もツイッターで取材陣に出馬について聞かれたことを報告。「五輪だからと浮わついた選考したら都民に見放される!!首都直下地震被害想定は巨大。1300万都民の命と暮らしを守れる能力・行政経験を基準に」と取材陣に伝えた事を明かしているが、この発言に「え、出馬するんですか?」と出馬すると見る向きや「ご自身は辞退されるという意味合いで使われているのでしょうか…」と出馬しないと見る声も出ており、憶測を呼んでいる。ちなみに片山氏は続くツイートで政府による首都直下型地震の被害想定を国土強靭化委員会で説明したことを報告している。

(アメーバニュース 2013年12月20日 14時14分)

私は、赤字ボールドにした部分に戦慄を覚えた。そして、片山さつきが出るならと、城内実が出馬に名乗りを上げるのではないかと妄想してしまったのだった。片山さつき城内実も東大卒だが、埼玉生まれの片山に対して城内は東京生まれである*1


さて、上記の保守陣営に対抗する候補についてだが、孫崎享がこんな妄言を発した。
https://twitter.com/magosaki_ukeru/status/414176357879275522

孫崎 享
@magosaki_ukeru

RTは438:東京都知事選:誰か田中康夫氏に言及。その選択も十分ある。私は田中康夫氏も素晴らしいと思う。宇都宮氏に限定しなくてもいい。重要なことはリベラルの結集だ。早く体制を整え立候補予定を宣言するのが良い。そうすればマスコミ無視できない。マスコミ設定の筋書きを早く壊すべきだ。

2013年12月20日 - 15:31

何言ってんだこのボケ老人。平沼赳夫城内実と一緒になって国籍法改正に反対した田中康夫のどこがリベラルなんだよ。極右政治家じゃないか。そもそも、岸信介佐藤栄作兄弟や朴正煕の信奉者にして「山本七平賞」受賞歴を誇るお前がなんで「リベラル」を僭称するんだよ。ふざけんじゃねえ!!!

と思ったのだが、孫崎のこのつぶやきに、下記のお追従がついていて脱力したのだった。
https://twitter.com/MahoArt/status/414177436356444161

酢マホ♂
@MahoArt

どなたかもおっしゃってましたが、知事は田中氏で副知事に宇都宮氏というのもありかと RT @magosaki_ukeru RTは438:東京都知事選:誰か田中康夫氏に言及。その選択も十分ある。私は田中康夫氏も素晴らしいと思う。宇都宮氏に限定しなくてもいい。重要なことはリベラルの結集

2013年12月20日 - 15:36

「重要なことはリベラルの結集」ですか……(呆)

*1:城内実は選挙区の浜松とは縁が薄い。