小保方さんの「捏造」には悪意があったのだろうか?そして、理研は国民を欺いているのではないかという疑念 : 一研究者・教育者の意見(2014年5月10日)が「はてなブックマーク」で注目されているようだが。
理研はSTAP論文の撤回は求めても、STAP細胞の特許の撤回は求めていない。そして、残っているサンプルは分析せずに、STAP現象の再検証をしている。これらのことから導かれる合理的な結論は、理研は「「STAP現象は存在するかもしれない」と考えており、検証実験で再現できれば、それを理研の特許とする」ことを意図しているのではないか(職務発明なので、理研も特許出願人となっているはず)。
「STAP細胞の特許の撤回は求めていない」というより、「『STAP細胞』の特許出願の審査請求を、どの国の特許庁に対しても行っていない」というのが現実だ。コメント欄で、「技術子女」と名乗る方が指摘する通りである。
特許は国際出願されているだけであり、各国の審査請求には移行していません。現状すぐに取り下げなくても実害はないと考えられます。
なお、特許出願人はハーバード、東京女子医大、理研であり、筆頭発明者はヴァカンティ教授です。また、特許の権利はハーバードのみが所有するという情報もあります。
専門外ということもあって特許の請求項を読み込んではいませんが、請求項の中にはSTAP細胞に限らない技術的な事項があるかもしれません。特許出願を取り下げるとSTAP細胞の捏造とは関係ない技術も放棄することになります。仮にいくつかの内容が捏造や取り違えで真実でなかった場合、その請求項のみが審査の過程で却下されるだけで、再現できる請求項は新規性があれば特許取得が可能です。
理研が[検証実験をしてから特許の扱いを検討をする」ということは至極真っ当で、別段悪いことではないと考えています。
私はこの意見に賛同する。
さらに書くと、この時期になっても「各国の審査請求には移行してい」ないということは、ハーバード大(ヴァカンティ教授)でさえ、「STAP細胞」は、せいぜい「当たれば儲けもの」程度の段階のものと認識している可能性が強いと推測される。たとえば企業でも、ダメもとの出願は、審査請求の期限切れギリギリに、審査請求するかどうかの最終判断を行う。「STAP細胞」の特許出願とは、本家本元のヴァカンティにとってすら、その程度の位置づけに過ぎないと思われるのだ。そんなものが大々的に騒がれたこと自体がおかしいのだが、騒ぎの発端は、利権もとい理研が大々的に成果をブチ上げたことだった。つまり理研の自業自得である。
なお、同じコメント子は引き続いて投稿したコメントで、当ダイアリーの記事にリンクを張ってくれているけれども、コメント子推奨の2ちゃんねるのスレッドは見たことはない。そこまで強くこの件に関心を引かれないためである。少し前の佐村河内守の一件では、2ちゃんねるのお世話になったものだけれども(笑)。