kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

「『美味しんぼ』作者、ブログに『休載は決まっていた』」(朝日)

http://www.asahi.com/articles/ASG5Q7WBKG5QUTFL00N.html

美味しんぼ」作者、ブログに「休載は決まっていた」

 人気漫画「美味しんぼ」(小学館)の東京電力福島第一原発事故に関する描写などが放射能リスクや表現の自由をめぐる議論を呼んだ問題で、作者の雁屋哲氏が22日、ブログを更新し、「休載は、去年から決まっていたことです」と説明した。

 鼻血と被爆を関連づけた内容などに様々な見解が寄せられていることについて、「そのようなことに編集部が考慮して、『美味しんぼ』の休載を決めた訳ではありません」とし、外部からの意見の影響を否定した。

 「熱心な愛読者の方から『圧力に負けないで勇気を持って書き続けて欲しい』というお便りを数多く頂きました」と紹介し、「ご心配頂いた読者の方には申し訳ないのですが、その段階で原稿は書き上げてあり、作画もできあがっていたので、圧力に負けようにも負けようがなかったのです」と強調した。

 そのうえで休載理由について、「連載も長期化すると、原作者も、作画家も時に休みを取る必要があるのです」と説明している。

朝日新聞デジタル 2014年5月23日00時23分)

雁屋哲の書いた通りであろう。というより、『美味しんぼ』の連載のあり方は、相当前からそのようなものだった。

この漫画は、『めぞん一刻』(高橋留美子)や『YAWARA!』(浦沢直樹)などが『ビッグコミック・スピリッツ』に連載されていた頃から、これらの作品に優るとも劣らない人気作だった。高橋留美子浦沢直樹の作品は、数年しか続かなかったが、『美味しんぼ』は30年以上続いており、その間、原作者の雁屋哲や作画の花咲アキラは大儲けしたはずである。

とっくの昔に作者たちは「セミリタイア」状態になっており、漫画は休載が主で、たまに掲載されるという認識を私は持っていた。念のためにWikipediaを参照すると、

2000年頃からは1年のうち大半を休むことが多くなっており、東日本大震災などの一つの主題を連続で描く時も途中休載することがあり、休載せずに完結することは少ない。

と書かれている。

もはや「セレブ」に属するであろう作者たちの「予定の休載」に、得意の陰謀論的解釈を振りかざして大騒ぎする一部の「脱原発」派のていたらくには、開いた口がふさがらない。