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古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

漫画「美味しんぼ」:原発取材後の鼻血の描写で物議(毎日)

雁屋哲が「小沢信者」であるのは有名な話だが、漫画『美味しんぼ』が騒ぎを引き起こしているようだ。

http://mainichi.jp/select/news/20140429k0000e040156000c.html

漫画「美味しんぼ」:原発取材後の鼻血の描写で物議


 小学館が28日に発売した週刊誌「ビッグコミックスピリッツ」5月12、19日合併号の人気漫画「美味(おい)しんぼ」(雁屋哲作・花咲アキラ画)で、東京電力福島第1原発を訪れた主人公らが鼻血を出す場面が描かれ、読者から問い合わせが相次いでいることが分かった。同誌編集部は「綿密な取材に基づき、作者の表現を尊重して掲載した」などとするコメントを発表した。

 漫画の内容は、主人公である新聞社の文化部記者の山岡士郎らが取材のために福島第1原発を見学。東京に戻った後に疲労感を訴えて鼻血を出し、井戸川克隆・前福島県双葉町長も「私も出る」「福島では同じ症状の人が大勢いる。言わないだけ」などと発言している。

 一方で、山岡を診察した医師が「福島の放射線とこの鼻血とは関連づける医学的知見がありません」と答える場面もある。

 同誌編集部はホームページに掲載したコメントで「鼻血や疲労感が放射線の影響によるものと断定する意図はない」「風評被害を助長する意図はない」などとしている。

 原作者の雁屋氏は今年1月、豪州在住の日本人向け情報サイトで2011年11月〜13年5月に福島第1原発の敷地内などを取材したことを明かし、「帰って夕食を食べている時に、突然鼻血が出て止まらなくなった」「同行したスタッフも鼻血と倦怠(けんたい)感に悩まされていた」などと語っていた。

 井戸川氏は28日の毎日新聞の取材に「雁屋さんから取材されて答えたことがそのまま描かれている。(描写や吹き出しの文章は)本当のことで、それ以上のコメントはない」と話した。

 「美味しんぼ」は1983年に連載開始。グルメブームの火付け役となったともされる。【川口裕之、狩野智彦、黒田阿紗子】


 ◇被ばくと関連ない

 野口邦和・日本大准教授(放射線防護学)の話 急性放射線障害になれば鼻血が出る可能性もあるが、その場合は血小板も減り、目や耳など体中の毛細血管から出血が続くだろう。福島第1原発を取材で見学して急性放射線障害になるほどの放射線を浴びるとは考えられず、鼻血と被ばくを関連づけるような記述があれば不正確だ。


 ◇ストレスが影響も

 立命館大の安斎育郎名誉教授(放射線防護学)の話 放射線影響学的には一度に1シーベルト以上を浴びなければ健康被害はないとされるが、心理的ストレスが免疫機能に影響を与えて鼻血や倦怠感につながることはある。福島の人たちは将来への不安感が強く、このような表現は心の重荷になるのでは。偏見や差別的感情を起こさない配慮が必要だ。

毎日新聞 2014年04月29日 11時27分(最終更新 04月29日 13時20分)

井戸川克隆という人も、結構トンデモ発言をしているようだ。下記のトンデモブログ記事*1にリンクを張っておく。


低線量の放射線の影響は「わかっていない」ことが多い、というのが実際のところだとは思うが、鼻血にストレスの影響は確実にあるだろう。

一部の「脱原発」派(その中には「小沢信者」が多数含まれる)の言説が福島への差別を助長していることは、強く批判されなければならない。そして、彼らの言説が世の人々に支持されていないことは、既に一昨年の衆院選における「日本未来の党」と昨年の参院選における「生活の党」、先の都知事選での細川護煕のそれぞれの惨敗で証明されている。

最近の「生活の党」は、むしろ「脱原発」に見切りをつけてか、原発推進派の海江田民主党にすり寄る傾向が露骨だが、結局小沢一派と雁屋哲を含む「小沢信者」らが「脱原発」に対して多大なる「負の貢献」しかもたらさなかったことはもはや明白であろう。

*1:このブログには、日にアクセス数が10万件以上あるようだが、私はつい最近までこんなブログは知らなかった。そのアクセス数から、7年前にバトルをやったことのある『博士の独り言』を思い出した。