kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

飯田哲也よ、「橋下ブレーン」の過去を総括してから橋下を批判しろ

私が小沢一郎を全く買わない理由の一つとして、小沢が自らの立場を転向しても、過去に誤りを犯したことを絶対に認めようとしないことが挙げられる。

まあ小沢に限らず、誰でも自分の誤りは認めたくないものであって、だから菅直人も「安全だと思っていたが、(東電原発事故で)そうではないことがわかった」としか言わなかった。私は正直言って「たったそれだけかよ」と思ったものだが、一応菅は過去の誤りは認めたのであった。

さらに(小沢一郎同様)私の大嫌いな小泉純一郎が、講演会で笑いながら「総理大臣やってた頃は『原発推進』」と語っていた動画を見た時には、「なんだこいつ、自分の責任をなんだと思っているんだ」と腹を立てたが、いかに不真面目な語り口であったとはいえ、小泉でさえ自らの誤りを認めたのだ。

しかし小沢一郎はそれをやらない。そして、「小沢信者」たちも「小沢さんほど原発に反対した人はいない」「岩手に原発がないのはなぜだろう」などと小沢を「脱原発の元祖」と言わんばかりに持ち上げた。後者について、「小沢信者」は「岩手に原発がないのは小沢さんのおかげ」と言いたかったのだろうが、2012年1月21日付朝日新聞で本田修一記者が「岩手に原発がないのは鈴木善幸元首相の立ち回りのおかげだった」ことを示すとともに、小沢一郎が岩手への原発誘致を求めていた事実を指摘した。当時の当ダイアリーの記事は下記。

また、当日の朝日新聞記事をより詳しく紹介したブログ記事として、岩手県田老町摂待出身の舘崎正二さんという方が書かれた下記の記事を挙げておく。


小沢一郎の話は前振りのつもりだったが、小沢の悪行の話になるといつも長くなってしまう。実は下記の飯田哲也Twitterを見て、自分の過去をいっこうに総括しようとしないあたりが、かつてほんの短い間だけ手を組んだ小沢と実によく似てるなと思ったのだった。

https://twitter.com/iidatetsunari/status/487416407773020160

飯田哲也(いいだてつなり)
@iidatetsunari

「この人」が元原発官僚の小鑓滋賀県知事候補を応援するとますます三日月氏有利になるでしょうね。本人とともに自滅戦略か? 滋賀知事選、自公推薦候補の支持表明 維新・橋下代表 - 朝日新聞 http://t.asahi.com/f8tz

このつぶやき自体には間違ったことは書かれていないのだろうが、自らが大阪府市の特別顧問を務めた過去についての総括を何もしない男に言われても「お前が言うな」と思うだけなのである。飯田が橋下のブレーンを務めた過去を自己批判し、誤りを認めて初めて橋下批判が説得力を持ちうると思うが、この人は小沢一郎とよく似て、自分の誤りを認めたがらない「お山の大将」なのだろう。それどころか、飯田は今年1月に山口県知事選から逃げ出した時、自らについて「知事を担う方は数多くいるが『ミスターエネルギーシフト』と言われる仕事をしてきた私に代わる人はいない」(2014年1月21日付毎日新聞より)と述べたのである。なんという厚顔無恥。なお、この時の飯田の醜態についても、当ダイアリーは記録を残している。


なお、飯田哲也が橋下批判のTwitter中でリンクを張っている朝日新聞記事は、当ダイアリー未紹介だったので、下記に引用しておく。
http://www.asahi.com/articles/ASG7B5W6KG7BPTIL01K.html

滋賀知事選、自公推薦候補の支持表明 維新・橋下代表

 日本維新の会橋下徹共同代表(大阪市長)は10日の記者会見で、滋賀県知事選(13日投開票)で自民、公明両党が推薦する元経済産業官僚の小鑓隆史氏(47)を支持する考えを表明した。橋下氏は「小鑓候補に勝ってもらいたい。場合によっては(応援に)行きます」と話した。

 維新滋賀県支部は小鑓氏を推薦している。さらに橋下氏は「官邸サイドの協力も得ながら大阪市大阪府の行政が進んでいることも間違いない。菅(義偉)官房長官が推しているということなら小鑓さんを応援するべきだ」と説明した。

 その上で「国政選挙の時には自民対維新で決戦しないといけないが、今のところ政治的に対決する必要はないのでは」とも語った。

 維新の松井一郎幹事長(大阪府知事)も10日、小鑓氏について「がんばって勝ってもらいたい。関西経済にすごいプラスになる」と記者団に話した。

朝日新聞デジタル 2014年7月10日19時55分)