kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

政党要件を失った生活の党はどうする/やはり派手に外れた鈴木哲夫の衆院選予想

今日はものすごくどうでも良い記事で、単なる小沢一郎と鈴木哲夫の悪口と、おまけの手前味噌。

知らなかったんだけど(というかうすうす気づいてはいたんだけど確認してなかった)、生活の党が国会議員の議席数(5人以上)、その前の参院選も入れた得票率(2%以上)を満たせず、政党要件を失ったらしい。で、銭ゲバ小沢一郎としては、年内に何とかしないと政党交付金が受けられなくなるので何らかの動きがあるに違いないけど、かつて日本未来の党のゴタゴタを批判して同党を離党し、生活の党には加わらなかった亀井静香を引き入れるとか、社民党と合流するなんて噂がある。前者はあり得ると私も思うけれども後者はあり得ないと断言する。なぜなら、小沢が政治人生の最後にやりたいのは、民主と維新を巻き込んで自民と対峙する保守二大政党の確立であって、社民党と合流なんかしたらそれができなくなってしまうからだ。

つい最近までノーマークだったが、この衆院選前にくだらない記事を書き散らしていたことから私が目の敵にするに至った鈴木哲夫という元フジテレビ政治部の政治評論家は、2012年の衆院選前、つまり橋下維新のブームが最高潮で、小沢も多くの手勢を引き連れていた頃、橋下と小沢をくっつけたくてたまらなかったようだ。下記に示すクソ記事を夕刊フジに書いていた。夕刊フジの記事はリンク切れだが、ネットの掲示板に引用されたものが残っている。

http://textream.yahoo.co.jp/message/1143583/beaebtbcsaja1a9beicla48a4ca4ja4a4a4ca1aa/1/2477

2477. ボンクラ魂 2012年11月24日 04:31

>>2476

そんな遅れてきた小沢ヨイショジャーナリスト(俺が気づかなかっただけかも)鈴木哲夫の、戯言(たわごと)、もとえ、戯言(ざれごと)が、これである。とくとご覧あれ。

>“橋下&小沢”知られざるホントの関係…政権獲りで連携濃厚2012.09.03
>★鈴木哲夫の核心リポート

 大阪市橋下徹市長率いる「大阪維新の会(維新)」は9日以降、次期衆院選の公約である「維新八策」について賛否を問う公開の意見交換会を開き、維新への合流を希望する国会議員や政治家に“踏み絵”を迫る。こうしたなか、橋下氏と永田町をつなぐ地下水脈が注目されている。「国民の生活が第一」の小沢一郎代表との知られざる関係とは。政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏が核心に迫った。
 私はかつて核心リポートで、昨年11月の大阪ダブル選挙直後に、橋下氏の最側近が語った、2つの特徴的な政治手法を紹介した。1つは「広げるだけ広げて、観測気球を打ち上げ、踏み絵を迫って絞っていく」こと。もう1つは「常に反権力側から迫っていく」ことだ。
 維新の「政党化」を見据えた意見交換会も、まさにこの手法といえる。
 「次期衆院選が近くなり、ハードルの高い『衆議院定数半減』『国会議員歳費、政党交付金の3割カット』などを突きつけて、ふるいにかける気だ」(同側近)
 ところで、最近名前が浮上した国会議員や政治家たちが、維新に接触する際の窓口はほとんど、維新幹事長である大阪府松井一郎知事である。松野頼久官房副長官ら5人組をはじめ、安倍晋三元首相や菅義偉総務相も松井ルートだ。
 一方、橋下氏自身は「どの国会議員と一緒にやりたい」とか、「水面下で誰と接触している」とは、一切口にしていない。一体、橋下氏と永田町をつなぐ地下水脈はどうなっているのか。
 維新ブレーンの1人は「民主党原口一博総務相や、元衆院議員である中田宏横浜市長とはよく会っている。傍から見ていても気持ちが悪いくらい(笑)仲が良く、ウマが合うらしい。ただ、橋下氏の大胆かつ慎重な政治手法を見る限り、それだけとは思えない」と語る。
 合流決裂が報じられた「みんなの党」の渡辺喜美代表はどうか。
 「渡辺氏を敬遠しているのは松井氏周辺。橋下氏はブレーンが重なる渡辺氏とは信頼関係がある。橋下氏は維新内部に気を使って距離を置いているが、渡辺氏とはメール交換もしている。国政進出となれば連携はあり得る」(別のブレーン)
 そして、意外にも小沢氏の名が挙がる。
 「維新内部では『小沢氏とは組むべきではない』という意見が多いが、橋下氏は『小沢氏は権力のすごさも怖さも分かっている』と評価している。『反権力側から迫る』という政治手法を考えると、反権力側にいて権力闘争の経験が豊富な小沢氏とは十分組めるはず」(維新議員)
 小沢氏サイドはどうなのか。小沢氏はお盆明けから、東北や関東での候補者擁立を進めてきたが、維新旋風が吹き荒れる関西には手を付けず、周囲にも「お前たちは一切動くな。維新は俺がやる」と制してきた。
 ところが、8月30日、ついに関西ローカルのテレビ番組に出演して、「いまリーダーが必要。それを支えるのが私の役目」と、橋下氏にメッセージを送ったのだ。
 橋下氏も翌日の記者会見でこう応じた。
 「小沢先生は『統治機構を変えなくては』という強い思いを持っておられる。日本の政治史で、いろんなことに挑戦してきた。いろいろ(批判も)あるだろうが、突き進めようとすれば反対者も山ほど出てくる。でも、反対者のいない政治家の方が役に立たない。エールはうれしい」
 2人のやり取りは、一体何なのか。前出の維新議員はいう。
 「小沢氏はテレビを通じて『近々会って話をしよう』とサインを送り、橋下氏は前向きに応じた。橋下氏のレトリックを聞くと、街宣車の上に2人で立って、橋下氏が『悪役? いいじゃないですか。何かをやる本当の政治家は嫌われるんですよ』と一蹴する姿が目に浮かぶ」
 私は、次期衆院選がいよいよ迫るタイミングで、橋下・小沢会談が実現すると思う。選挙協力がどこまで実を結ぶかは不透明だが、明らかに政権獲りでの連携が確認されるはずである。
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20120903/plt1209031811006-n1.htm


もはやどーでもいいけど、引用先の(維新議員)って誰だよ?松野か石関か、それとも(維新(と連携したい)議員)ってことでまさか小沢一郎本人じゃねーだろーな?(苦笑)


この記事は昔読んだことがある。青字ボールドにした部分が特に印象に残り、維新との野合を目指す小沢に怒り狂っていたものだが、これを書いたのが鈴木哲夫だったのか。この鈴木の特徴は、「小沢信者」であるとともに橋下徹が大好きで、鈴木自身の主義主張は右寄りといったところか。上記記事に出てくる政治家のほとんどが右翼(原口一博中田宏ら)か新自由主義者渡辺喜美ら)である。

一昨年の衆院選では、橋下は小沢とは組まなかった。当然である。2009年の政権交代総選挙で膨れ上がった当時の小沢派の議員のほとんどがそのままでは落選確実であって、橋下維新とくっつくことによって延命したいという邪念を持っているに過ぎなかったからだ。そんな勢力と組んだら足を引っ張られるだけだと橋下は読んだのだろうし、そんなことは橋下でなくともわかることだ。結局橋下は石原慎太郎と組み、2012年の衆院選では自前のバブル議員を多数誕生させた。維新はさらに次世代と分裂したが、次世代に行った連中は、泥舟から逃げ出したつもりが、もっとひどい泥舟だったということだ。しかし、次世代の党が泥舟であることにしたって、2010年の参院選におけるたちあがれ日本の選挙結果が頭に入っていれば確実に予測できたことだ。現に、私は次世代の党の獲得議席は2〜5議席(当初は2議席と断言していたが、のちに少し弱気になった)と断言した。それは、鈴木哲夫のような政治家たちとの付き合いなどなくとも、政党支持率のデータと小選挙区制の性質、それに過去の同系列の政党の得票率を考え合わせれば、中学生レベルの思考力で到達できる結論に過ぎないが。

以下に、11月26日に書いた 毎日新聞(小国綾子記者)よ、週刊誌か『日刊ゲンダイ』みたいな選挙予想記事載せるなよ - kojitakenの日記 を一部省略して再掲しておく。

 この毎日新聞記事はいただけない。まるで週刊誌か『日刊ゲンダイ』だ。

 http://mainichi.jp/select/news/20141125k0000e010192000c.html

 (元記事には毎日新聞記事の引用があるが省略)

 選挙予測に関しては素人としか言いようのない5人の人間による衆院選予想を、スポーツ紙の競馬予想よろしく載せて、しかも記者の署名入りの記事とは恐れ入った。

 この記事を書いた小国綾子記者が、政治部の記者か社会部の記者かは知らないが、こんな記事を書くようでは「新聞記者失格」であろう。

 競馬予想をした5人のうち1人は鈴木哲夫だが、この男が前回(2012年)の衆院選前にやらかした選挙結果の予想を、数日前に晒しておいた。


 上記の記事に書いた通り、鈴木哲夫とは「小沢信者」にして、橋下徹もひいきにするトンデモ野郎である。なにしろ鈴木は、「第三極」(2012年当時は日本維新の会日本未来の党みんなの党など)の議席が合わせて200議席を超えるなどとホラを吹いていた。別のところでは、日本未来の党議席が100議席を超えるとも予想していたらしい。

 そんなインチキ野郎の衆院選予想を全国紙の紙面に横流しする。これでも新聞記者といえるのか。まともな全国紙といえるのか。

 他の4人の予想もひどい。次世代の党の議席を8〜13議席などと予想している。鈴木哲夫を含めた4人は、同党の二桁議席を予想している。

 しかし、これは小選挙区制の性質を無視した「トンデモ予想」としか言いようがない。同党の解散時における選挙区選出議員は3人(平沼赳夫園田博之西野弘一)しかいない。他の多くは、前回衆院選の「維新バブル」に乗っかって比例代表で当選しただけの議員である。日本維新の会は維新の党と次世代の党に分裂したが、維新の党の政党支持率は1%程度で、次世代の党の政党支持率はそれよりもさらに低い0.1%程度である。従って、今回彼らが比例代表として選出される可能性はほとんどなく、選挙区で勝ち上がらない限り議席はおぼつかない。しかし現実には、同党候補者としては知名度の高い山田宏中田宏も、選挙区には当たり前だが自民党候補もいるため、落選の可能性が高いと見られている。

 選挙制度についてある程度頭に入っている人間であれば、次世代の党の議席予想は多くとも4議席(不愉快だし可能性は低いと思うが、石原慎太郎を当選させるために頭の悪い東京都民が比例代表で次世代の党に投票する可能性を考慮した場合)、大まけにまけても最大5議席だ。これを上回る数を出している選挙予想屋は「素人」とみなして構わないと私は考えている。そして、この基準に当てはまれば、毎日新聞の小国綾子記者が紹介した5人は全員「素人」であって、小国記者自身も「プロの新聞記者」というにはあまりにお粗末としか言いようがないのである。

 5人の予想屋の中で、鈴木哲夫をも上回るお粗末さをさらけ出しているのは、白鳥令・東海大名誉教授である。Wikipediaで調べると、『小選挙区制で政治はどうなるか』(リバティ書房, 1995年)という編著があるようだが、それにしては維新の党45議席、次世代の党11議席、生活の党12議席などというあり得ない数字が並ぶ。おおかた新聞記者に聞かれたから適当に答えておいた、程度の丼勘定の数字なのだろうが、それにしても選挙制度に対する意識がきわめて低いとしか言いようのないひどい予想である。

 毎日新聞に対しても、こんな競馬予想同然の記事を平然と載せているようでは、新規に購読したいという気が全く起こらないと、強く批判しておきたい。


毎日新聞の小国綾子記者や同記者の記事掲載を決めたデスク、それに鈴木哲夫が好きな「リベラル」派ら諸氏の猛省を求める。