kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

自民党「暴言三兄弟」の名前は大西英男、井上貴博、長尾敬

怒り晋三に発して - Living, Loving, Thinking, Again より

百田尚樹ってまだ生きていたのか。伝記捏造を巡るバッシングもとどめを刺していなかったのね。まあ追いかけ回して何度手をびしゃっと打っても殺すことができない蚊というのはよくいるのだ。


でもまあ、百田に「飛んで火に入る夏の虫」の趣はあった。自民党の「若手議員」とやらも、こんな賞味期限切れどころか食べられないほど腐り切っているのをわざわざ呼ぶとは馬鹿だよなあ、と思ったのだった。野球にたとえれば満塁のピンチにノーコンのピッチャーを救援させるようなもので、案の定暴投で労せずして2点くらいは味方チームに点が入った感がある。

案の定、ネットでは例の「殉愛騒動」が蒸し返されていた。

#百田尚樹 hashtag on Twitter


前記ブログ記事より再び引用。

百田も事後的に「冗談」だったといい*1安倍晋三も「遺憾」であったと表明せざるを得なかった*2。本音と建て前ということだろうか。言いたくても立場上言うのが憚られる本音を百田のようなthugに言わせるという構図だろうか。勿論、百田以外の「安倍晋三首相に近い若手議員」も言いたい放題なのだが、不思議なことにどの記事でも「若手議員」の発言は匿名なのだ。発言者の名前を出すなという制約でもあったのだろうか。政治家はプロの言論家である筈なのに、〈匿名性の闇〉に埋もれ・身を隠しているのはどういう料簡なんだい、顔と名前を曝している百田のほうがまだましじゃないかと、変な関心をしてしまった。


さすがにことの悪質さに鑑みて、マスメディアも議員の実名を出してきた。但し、TBSは3議員の実名を出したが、さっき何か月かぶりにチャンネルを合わせたフジでは実名を伏せていた。とはいえ、あの産経系列のフジでさえ自民党議員を批判するトーンの報道をしていた。産経新聞はどうだか知らないが。フジの場合は、安倍晋三が自らを支援する「若手」議員の会合から流れ弾が飛んできたなどと恨み節だったが、彼らは安倍晋三の本音を代弁したに過ぎないことは言うまでもない。

TBSが出した3議員の実名は、大西英男井上貴博、長尾敬。この3人の名前とTBSを検索語にしてネット検索をかけても何も引っかからないが、TBSの「News i」の画像を貼り付けた下記Twitterから3議員の実名と発言内容が確認できる。

https://twitter.com/tohohodan/status/614358474143592448

大西英男「マスコミを懲らしめるには広告料収入がなくなるのが一番」
井上貴博「テレビのスポンサーにならない これが一番応える」
長尾敬「沖縄のメディアは左翼勢力にのっとられている」


このうち大西英男については過去2回取り上げたことがあった。その2度目は丸1年前に書いた記事だった。以下再掲する。

自民党衆院議員・大西英男が国会で「セクハラ野次」 - kojitakenの日記(2014年7月5日)

 昨日(7/4)、当ダイアリーはSTAP細胞の特許に関する朝日新聞記事を紹介した地味な記事を1件上げただけだったのに、なぜか14時台を中心にアクセス数が増えた。それは、検索語「大西英男」による来訪者が多いかららしかった。私自身は、昨年4月に下記記事を書いたものの、大西英男の名前も忘れていた。

 その大西英男が何をやらかしたのかと思ったら、日本維新の怪の女性議員に対する「セクハラ野次」だった。
 http://mainichi.jp/select/news/20140705k0000m010093000c.html

女性蔑視ヤジ:謝罪の大西議員 都議時代から「ヤジ将軍」

 4月17日の衆院総務委員会で、日本維新の会上西小百合衆院議員(31)=比例近畿=が「早く結婚して子供を産まないと駄目だぞ」とヤジを浴びた問題で、大西英男衆院議員(67)=東京16区=が4日、ヤジは自分が飛ばしたと認め、上西氏に電話で謝罪した。

 大西氏は東京都議を4期務め、都議会自民党幹事長などを経て2012年衆院選で初当選した。

 大西氏は4日夕、自身のホームページ(HP)で、「(上西氏とは)党派は違っても日ごろから親しく意見交換している。つい、親しみから不用意な発言をし、ご迷惑をおかけし反省している。今日午前中に謝罪の電話をおかけし、快く受け入れていただいた」と記載。「今後、発言に十分に注意していかなければと肝に銘じ、ライフワークである少子化問題にさらに一層の努力を続けたい」などと理解を求めている。

 ある女性都議は、大西氏について「都議時代から『ヤジ将軍』と呼ばれ、有名だった。都議会で昔から品のないヤジが許容され、国会でも同じことをやってしまったのでは」と怒りをあらわにした。また、森雅子少子化担当相は4日の閣議後記者会見で「マタハラ、妊娠出産の女性へのハラスメントだ。党派を超え女性の立場として断じて許されない」と批判した。

 ヤジを浴びた上西氏は同日、大阪市内で取材に応じ、謝罪を受け入れたことを明らかにした。【本多健、和田浩幸、江口一】

毎日新聞 2014年07月04日 21時42分(最終更新 07月04日 22時12分)


 大西英男は東京16区(江戸川区)選出の自民党衆院議員だが、國學院大学出身者として初めての国会議員だという。出身大学からして右翼と想像されるが、同じ右翼政党の女性議員にセクハラ野次を飛ばす構図は、先日問題になったなんとかヒーローとかいうやつ(早くも名前を忘れてしまった)*3と同じパターンだ。
 右翼にはろくな人間がいないのだろうかとか、江戸川区民はこんなやつを選ぶなよ、などと思うが、次の衆院選でもこいつが当選してしまうことはおそらく避けられないのだろう。


おお、なんと記事を書くと予告していながら中断しているヤジの話じゃん。あの件は、まだ議論も何も始まっていないのに(だって、相手は私の反論に全く答えてくれていないからね)、相手から謝罪を受けてしまったが、その謝罪は却下する。謝罪の必要はないし、当該の相手は謝罪文で沖縄の人たちと私の名前を並列に挙げているが、それは沖縄の人たちに対して失礼である。好き勝手に文章を書いているだけの私には、沖縄の人たちと同格に扱われる資格はない。何より、彼には自分が私の反論に対して何も答えていないという事実にまず気づいてほしい。ま、その件は追って書こうと思う。

大西英男に話を戻すと、こいつが「若手議員」の一人であるらしいことに笑ってしまう。だってこいつもうすぐ69歳だよ。Wikipediaを参照すると、1946年生まれのこいつは、1975年江戸川区議会議員初当選、1984年最年少で江戸川区議会議長に就任、1993年東京都議会議員初当選、2007年参院選比例区落選、2012年衆院選東京16区(江戸川区)当選、2014年同再選という経歴。細田派(旧町村派安倍晋三を排泄した派閥)に属している。区議選初当選から苦節37年で衆議院議員に登り詰めたといえなくもないが、なんとも冴えないスケベ親父の右翼でしかなく、江戸川区民はこんなのを代表に選んで恥ずかしくないのだろうかといつも思っているのである。

井上貴博という男は全く知らなかった。テレビで面構えを見る限り、こいつも柄の悪いことこの上なく、いかにもヤクザ風の、見る者に不快感を与える風貌であった。ネット検索をかけると同姓同名の日テレアナウンサーばかりが引っかかって、こいつの影は薄いが、1962年生まれの53歳で、大西英男と同じく2012年と14年の衆院選に福岡1区から立候補して当選している。こいつは細田派ではなく麻生派に属している。麻生派保守本流から分かれたあと極右化して傍流に落ちぶれた派閥。

長尾敬は民主党から自民党に転じた議員で、井上貴博と同じ1962年生まれだが誕生日がまだなので52歳。民主党から転じたといっても最初から筋金入りの極右だったらしい。Wikipediaに下記の記述がある。

思想的には保守派*4であり、民主党在籍中はなぜ民主党にいるのかとよく聞かれたという。また、自民党が野党時代に、与党民主党議員でありながら、安倍晋三下村博文山谷えり子古屋圭司衛藤晟一加藤勝信城内実稲田朋美らと行動を共にすることが多かった。城内は民主党政権時代、長尾が民主党内の情報を頻繁に提供してくれて助かった旨を述べている。ジャーナリストの櫻井よしこからも期待が大きく、櫻井は長尾の著書「マスコミと政治家が隠蔽する中国」(眞人堂)の帯に「最も信頼する政治家の一人」と紹介。議員1期目時代を含め、尖閣諸島における漁業活動に5回参加。中国公船に10時間追尾され危険な目にあったと著書にて記している。


大西英男井上貴博、長尾敬の「暴言三兄弟」を、議員辞職に追い込まなければならない。

*1:http://www.asahi.com/articles/ASH6V5JXVH6VUHBI028.html

*2:http://mainichi.jp/area/news/20150626ddf001010003000c.html

*3:鈴木章浩。自らを「あきヒーロー」と呼んでいる。

*4:右翼が牛耳っているWikipediaらしい書き方だが明らかに誤りで、長尾は保守ではない。右翼、極右、反動のいずれかの表記がなされるべきである。