kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

藤原帰一がTBS『NEWS23』で安保法案容認発言をしたらしい(怒)

今週は仕事の上で疲れのたまった1週間だったので、昨夜(7/10)は夜9時頃帰宅したものの(仕事自体は6時過ぎに終えていたが)、遅い夕食のあとすぐに眠気に負けてしまった。だから報棄ても見てないし、一瞬首位に立ったものの貯金を作ることさえなく4連敗して5位に落ちていたヤクルトが連敗を止めたことも朝刊で知った。

それでなくとも、金曜日のTBSの『NEWS23』は、始まりは遅いわ岸井(あれほど大嫌いだったのに今ではマシなキャスターの部類になっている。でもまだ恨みは忘れてないので苗字だけの呼び捨てにする)は出てないわで見ないことが多いのだが、なんと藤原帰一が出演してトンデモ発言をしでかしたらしい。

http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20150710/1436482908#c1436539788

id:axfxzo 2015/07/10 23:49

今、23見ていたが、こんなコメンテーターばかりだから安倍晋三の暴走を、ピシャリと止めさせるパワーが沸き立たないと怒っている。
なに、あの能面みたいな政治学者?
映画のコラム書いているか知らんが、薄味の病院食みたいなコメント。
官邸の圧力対策の要員か?
アメリカが特に安倍晋三に求めていないとか、ウッスラと述べて訳知り顔をしていたが…この決定的な瞬間に、よくぞまあである。
その点では、小選挙区制度導入の旗降り役、マイナーな殿様、細川を担ぎ出した張本人、久米はスゴかったよ。
今はテレビでもの申せるパワーがある奴がいないから、何となく自民党のやりたい放題が続くのだ。
ネットはテレビのブースターじゃないのかな?


ここで槍玉に挙がっている「政治学者」とは藤原帰一であることをネット検索で知った。藤原帰一朝日新聞夕刊に月1回コラムを掲載しているが、近年とみに右傾化が激しく、安保法案に関しても朝日に気に食わない文章を書いていたので、さもありなんと思った。書き出しはなんとかデジタル無登録者にもアクセスできる。

http://www.asahi.com/articles/DA3S11810759.html

(時事小言)新安保法制 同盟強化より外交力を 藤原帰一

 新安保法制は日本が攻撃される危険を強め、日本を戦争に導くものだという批判が行われている。政府はこの法制によって日本、さらに世界に平和を広げることができると主張している。それでは集団的自衛権は、戦争の危険を高めるのか。それとも戦争を防ぐ手立てとなるのだろうか。

 集団的自衛権とは、同盟を組む国家に攻…

朝日新聞デジタル 2015年6月16日16時30分)


幸い6月16日の夕刊はまだ古紙回収に出していなかったので、引っ張り出して問題の記述を引用する。

(前略)
 日本は米国と同盟を結んでおり、その日米同盟は既に東アジア国際関係の現実を構成している。日米両国の緊密な軍事協力が可能となるよう法制度を整備することが好戦的な政策であるとは必ずしもいえない。

(中略)

 では、戦争を避けるためには何が必要なのか。日本に足りないのは同盟強化ではなく、外交である。

(中略)

 私は、安倍首相が軍事力だけを重視してきたとは考えない。しかし、軍事ではなく外交に力点を置いた安倍政権の政策はこれまで実績が乏しい。拉致被害者のために行われた北朝鮮との交渉は挫折し、成果が上がる見通しはない。北方四島の返還を目的としたロシアとの交渉にも展望はない。

 軍事力が国際関係の現実であることは無視できない。だが、軍事にばかり頼る対外政策は安定を阻害し、緊張を助長する危険がある。同盟強化を第一とする政策は政策の優先順位を誤るものではないか。それが、国際政治の視点から見た、私の新安保法制への懸念である。

朝日新聞 2015年6月16日付夕刊掲載 藤原帰一「時事小言」より)


一瞥してわかる通り、安保法案を容認した上で安倍政権の外交政策に注文をつけるという、市井の「リベラル」ブロガーどころではない手ぬる過ぎる文章である。たとえてみれば30度くらいで、夏の暑い日のプールの水と大差ないくらいの「超なまぬるい」お湯ではないか。いや批判をさます水と言った方が良いかもしれない。安保法案の国会討論を「消化試合」と評した無気力な姜尚中よりさらにたちが悪いといえる。藤原にせよ姜にせよ、憲法論の観点が全くないのは、専門外だからと擁護する向きもあるいはあるかもしれないが、私には容認できない。

藤原帰一朝日新聞のほか、『SIGHT』にもよく登場する政治学者で、一般的には「リベラル」と目されている人物である。だが、渋谷陽一が責任編集に当たる『SIGHT』は、ある時期に何冊か買ったものの、違和感があって立ち読みもしなくなり今に至っている。調べてみると、かつては季刊誌だったが、売れ行きが落ちたのか、不定期刊行になったらしい。

そりゃあの雑誌によく登場した藤原帰一がこのていたらくでは、売れ行きも落ちるよなあと思った今日この頃である。