kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

分布について聞かれて平均値について答えた安倍晋三のどうしようもない数学センス(呆)

今日(1/21)は「大寒」だそうだが、昨夜はテレビ朝日アナの林美沙希報ステ)が「たいかん」と発音した(ように聞こえた)が、TBSに出ている気象予報士の国本未華(NES23)ははっきり「だいかん」と発音していた。辞書に載っているのは概ね「だいかん」オンリーであり、大寒(だいかん)とは - コトバンクを見ても、ブリタニカ国際大百科事典、大辞林日本大百科全書など、すべて「だいかん」の読みのみ掲載されている。

一方、「大暑」は、同じブリタニカ国際大百科事典、大辞林日本大百科全書など、すべて「たいしょ」である。感覚的には「たいかん」はまだあり得なくもないかなとも思えるが、「だいしょ」は絶対におかしいと思う。また、北海道の大雪山には「たいせつ」「だいせつ」両方の読みが認められており、辞書や事典によって表記が異なっている。

「大」が濁るか濁らないかに法則性はなく慣用というか惰性で読みが定着してるだけなんじゃないかと思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですかなどと書くと、10年前に一世を風靡しながら今では単なる「小沢信者」に転落したトンデモ、もとい元アルファブロガー・きっこ風だが、以上の前振りと本論は全く関係ない。「アベシンゾー」の悪口である。

昔、といっても3年前、「安倍晋三首相はこの5年ほどマクロ経済を勉強し続けていた」と嘘宣伝をかましたのは高橋洋一だが、マルクス経済学は別として、昔で言う「近代経済学」を勉強するためには数学的なセンスが欠かせないはずだ。しかるに安倍晋三は国会の質問で分布について聞かれて平均値のことを答えるという、中学生にさえあざ笑われそうな答弁をやらかした。きっこなら「ナナナナナント」と書くところだ。

貧困率の増加について聞かれた安倍首相「日本は裕福な国」と反論 | ハフポスト

貧困率の増加について聞かれた安倍首相「日本は裕福な国」と反論
The Huffington Post | 執筆者: HuffPost Newsroom
投稿日: 2016年01月19日 16時53分 JST 更新: 2016年01月19日 16時59分 JST

安倍首相は1月18日の参院予算委員会で、経済的な格差が広がっていることについて、「日本は貧困かといえば、決してそんなことはない。日本は世界の標準でみて、かなり裕福な国だ」と述べた。共産党小池晃氏の質問に答えた。

この日、小池氏は日本の貧困状況について質問。厚生労働省の「国民生活基礎調査」や経済協力開発機構OECD)の調査で、標準的世帯の年間の可処分所得の半分未満で暮らす人の割合を示す「相対的貧困率」が、2012年で約16%になったことをあげながら、安倍首相に対し「6人に1人が貧困という実態。日本は世界有数の貧困大国だという認識はあるか」と聞いた。

これに対して安倍首相は、「日本が貧困かと言われれば、決してそういうことはないわけでありまして、国民所得、あるいは総生産を一人で割っていく、一人あたりのGDP等でいえば、もちろん日本は世界の標準で見て、かなり裕福な国であるということであると思います」と回答した。

一方で、塩崎恭久厚生労働相は、相対的貧困率には現物給付は含まれていないとしながらも、「(貧困率が)高まってきていることは間違いない。OECDが指摘しているように、相対的貧困率については、日本はレベルとしてはかなり高いし、方向としても増えてきている」と認めた。

これを受け、安倍首相もOECDのデータが第2次安倍政権が成立する前の調査であるとしたうえで、「(貧困率が高まっている)傾向が進んでいることは把握しておりますので、ひとり親世帯や多子世帯を支援すること等に、7000億円を補正予算や来年度予算に計上したい」と再答弁した。

(ハフィントンポストより)


先週この日記の更新を休んでいた頃、パートで月25万円の収入云々で安倍晋三が叩かれていたことがあって、例の「『丸山眞男』をひっぱたきたい」の赤木智弘氏のTwitterなどを面白く眺めていたのだが、安倍晋三マリー・アントワネット(は安倍昭恵かな)かルイ16世(こちらなら安倍晋三だろう)よろしく、庶民感覚など欠片ほども持ち合わせもないのは当たり前だし、あれには参戦する気が起きなかった。サッカーで言えばイエローカードにも当たらないと思った。しかし貧困率の増加、つまり分布について聞かれて、1人当たりのGDP、つまり平均値のことを答えたことは、安倍晋三には中学生程度の数学的センスの持ち合わせもないことをはっきり示すものであって、イエローカードどころかレッドカード、つまり一発退場相当だ。だから安倍晋三の答弁にたまりかねた塩崎恭久安倍晋三に助け船を出す意図でまともな答弁をして、安倍晋三に答弁を修正させたというのが上記記事に書かれた一件の顛末だ。こんな総理大臣をいただいているという事実は、日本国の民度がいかにどうしようもなく低いかを示していることに他ならないのであって、日本国民は恥を知らねばならない。

今年の東証日経平均株価は年初から下げまくっているが、これは安倍政権の経済政策の影響ではなく原油価格の下落によって、「クジラ」よりもっと規模の大きい原油マネーが逃げて行っているためだ。しかし、安倍政権が株に突っ込んだ年金マネーは既に相当傷んでいるはずだ。下記の(私の大嫌いな)日刊ゲンダイの記事は、その書き方が大いに気に食わないが、それでもポイントを突いた箇所が少しだけあるので、昨日に続いて節を屈して引用する。

首相の指南役 浜田教授がGPIF株投資「大損」の仰天発言|日刊ゲンダイDIGITAL

首相の指南役 浜田教授がGPIF株投資「大損」の仰天発言
2016年1月19日

 アベノミクスの“生みの親”とされる浜田宏一・米エール大名誉教授の仰天発言に激震が走っている。浜田教授はテレビ番組で、公的年金を運用するGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が資産構成を見直し、国内株などの投資比率を引き上げたことに対し、年金資産が“大損”する可能性を認めたのだ。

 発言が飛び出したのは、16日のTBS「報道特集」。6日連続で下落した日経平均株価の異常事態を受け、GPIFの損失リスクに対する感想を問われた浜田教授はこう言い放った。

〈(国民を)教育しなければいけなかった。損をするんですよ、これだけ儲けるんだから(と)〉

〈損をするんですよと(国民に)言っておけと、僕はいろんな人に言いました〉

 浜田教授といえば、安倍政権の内閣官房参与として、アベノミクスなどの経済政策を助言してきた中心人物だ。改憲しか頭にない経済オンチの安倍首相の指南役と言ってもいい。その浜田教授がGPIFの運用構成見直しについて〈損する〉とハッキリ認識し、さらに〈損をすると言っておけ〉と忠告していたというのだ。そして、浜田教授はこう続けていた。

〈でも(政府側は)それはとてもおっかなくて、そういうことは言えないと〉

 つまり、浜田教授が「ハイリスク・ハイリターン」について国民に説明しろ、と指摘していたにもかかわらず、安倍政権は頬かむりしたワケだ。安倍首相は12日の衆院予算委で、株価下落に伴うGPIFの影響について「年金財政上、必要な年金積立金を下回るリスクは少なくなった」なんて強弁していたが、国民を愚弄するにもホドがある。

 GPIFは2015年7〜9月期に年金資産を約8兆円もパーにしている。年明けから続く足元の株安傾向に歯止めがかからなければ、損失規模は膨らむ一方だ。経済ジャーナリストの荻原博子氏はこう言う。

竹中平蔵氏が『トリクルダウンは起きない』と発言したことにも驚きましたが、浜田教授の発言も他人事のよう。そろってアベノミクスの旗振り役を担ってきた中心人物じゃないですか。そのアベノミクスは破綻したと言っていい。その責任はどうなったのでしょうか。難破船から我先に逃げ出すような無責任な発言にはガッカリします」

 地獄の釜の中を見るような日が迫っている。

日刊ゲンダイより)


この件は、引用文中に青字ボールドで示したように、浜田宏一は、GPIFの運用構成に株式の占める割合を増やすと、ハイリスクハイリターンですよ、つまり収益性も高いけれど損失の危険性も高いですよ、でも安倍晋三(政権)は損失の危険性も高いことを「とてもおっかなくて、そういうことは言えない」(と安倍首相は答えていたんですよ)と、当たり前のことを言っていたに過ぎない。

ところが日刊ゲンダイは馬鹿だから、私の「NGワード」(「なんとかノミクス」)を使って「損をした、損をした」と金切り声を上げる荻原博子のコメントなんかを掲載する。だから安倍晋三に「株価は上がることもある」と開き直られてしまうのだ。批判の仕方が悪い。「損をした、損をした」ではなく、「ハイリスクハイリターンなんだけど、それで良いのか」ということを強調しなければ人を説得できない。ある意味で日刊ゲンダイ安倍晋三と鏡像関係にある。つまり安倍晋三は国民を馬鹿にし過ぎており、日刊ゲンダイは読者を馬鹿にし過ぎている。だから私は日刊ゲンダイを蛇蝎のように嫌うのだ。

それにしても、年初からの猛烈な株価の下げなどは誰も予想しなかった。今年の正月だったか、2016年の株価予想というのをやっていて、「1万8千円から2万3千円の範囲」と答えた者(「アナリスト」の類)がいたが、最初の1週間の「開幕5連敗」*1によって大発会から1週間も経たないうちに外れが「確定」した。私が思い出すのは1990年の大発会の大下げで、あの時にもまさか前年(1989年)の大納会で4万円に迫った株価が、槍ヶ岳のように尖りに尖った頂上だった*2と予想した者は誰もいなかったのだった。

投機マネーによって乱高下し、経済の実態をさっぱり反映しなくなって久しい昨今の株式市場のことだから、この先どうなるかは全くわからないが、少なくともGPIFの運用構成見直しについては再び議論がなされる必要はあるだろう。

年金といえば思い出されるのは2004年と2007年の「消えた年金」問題であって、安倍晋三は2004年には自民党幹事長辞任、2007年には総理・総裁辞任に追い込まれた。アベシンゾーも今のうちに改めるべきは改めなければ、「歴史は繰り返す」の法則によってルイ16世の再来になりかねないと(二度目は笑劇らしいが)、敵ながら心配になる今日この頃なのだ。

*1:翌週月曜日にも下げて「開幕6連敗」となった。しかし1960年の大洋ホエールズは開幕6連敗して、かつ前年まで6年連続最下位(6位)という「666」だったにもかかわらずリーグ初優勝と日本シリーズ4連勝をなしとげた。だが大洋は翌1961年、またも最下位に落ちた(http://www2s.biglobe.ne.jp/~eba/data/hrstnds.htm)。なおセ・リーグの開幕連敗記録は1979年のヤクルトの8連敗(ヤクルトも前記の大洋同様、前年の初優勝からこの年最下位に転落した)、プロ野球記録は同じく1979年の西武の12連敗である。ヤクルトファンでもあるいしいひさいちの漫画が懐かしい(笑)。

*2:実際には槍ヶ岳の頂上は、2000年に登ったことがあるが、ある程度の人数が休める程度の広さはある。