東京都知事選、日経の見出しはかなりショッキングというか、この見出しだと大差がついちゃってる感じですね。「先行」ってマスコミの選挙情勢記事用語では大差を意味しますよ。最初の「小泉劇場」ならぬ「小池劇場」で弾みがついて、バンドワゴン現象が起きちゃったようです。私は矢継ぎ早に行動を起こした小池の行動を見ていて、2005年の郵政総選挙を思い出して背筋が凍ったし、小泉や細川護煕がそんな小池百合子にエールを送るコメントをしたのを見て、一昨年の都知事選で細川を担いだ「リベラル」たちへの怒りを新たにしたものでしたが、どうやら私のような感じ方をする人間は東京ではというか日本では異端なんだろうなと思いました。
都知事選、小池氏が序盤先行 鳥越・増田氏が追う :日本経済新聞
都知事選、小池氏が序盤先行 鳥越・増田氏が追う
本社世論調査
2016/7/17 22:00
31日投開票の東京都知事選について、日本経済新聞社は15〜17日に電話調査を実施し、取材による情報と合わせて序盤の情勢を探った。元防衛相の小池百合子氏（64）が先行し、ジャーナリストの鳥越俊太郎氏（76）、元総務相の増田寛也氏（64）が追う展開となっている。ただ、投票先を決めていない人が２割以上いるため、今後、情勢が変わる可能性もある。
小池氏は20〜40代の支持が高く、増田氏を推薦した自民、…
（日本経済新聞 電子版より）
http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20160717/1468754850#c1468761256
id:pomme1919 2016/07/17 22:14
小池百合子はかなりのリベラル浮動票も取るのではないかと思います。彼女が極右であることを知らない人も多いだろうし、それに加えてテレビが「理不尽な自民党都連と対立して孤軍奮闘する女性候補」「既成政党のしがらみがない一匹狼」という虚像を作ってくれました。なので、維新をリベラルと勘違いするゆるふわリベラル層に、石原都政を支持してきた確信的右派層が加わると相当な票を取るのではないでしょうか。
公認候補が敗れて小池が当選しても自民党には少しも痛手ではないでしょう。
日経の調査によると、民進と共産の支持層で投票先を鳥越と答えた人がともに5割強、小池と答えた人がともに2割程度いるそうで、民進支持層にとどまらず共産支持層にも小池百合子が相当侵入しているようです。
「既成政党のしがらみがない一匹狼」。やっぱりこれがキーワードなんでしょうね。
昨日（日付が変わったのでもう一昨日になりますか）、喜八氏の下記のつぶやきを取り上げました。
https://twitter.com/kihachin/status/753739893025628160
中村 順 (NAKAMURA Jun)
@kihachin
#宇都宮健児 さんは長きにわたって消費者金融・貧困・差別などの分野で、他の弁護士や市民が目をそむけてきたような厳しい現実に、全身全霊で取り組んできました。そういう方に対してあまりに非礼で心ない仕打ちをする政党や市民っていったい何なんだろう？@utsunomiyakenji
16:56 - 2016年7月14日
一昨日は、このつぶやきにさとうしゅういちさんの言われるところの「現在の皇道派」（＝皇道派の再来）という指摘を当てはめて、昔から何かと私と確執のあった喜八氏を当てこする記事を書いたわけですが、上記の氏のつぶやきは前半は正しいかもしれませんけど、赤字ボールドにした後半はトンデモですよね。10年前は「『右』も『左』もない」、今は「政党や市民っていったい何なんだろう」と発言する喜八氏って、どうしてこういつもいつもろくでもない方向にばかり人々を導く「ハーメルンの笛吹き」的な役割を果たすのかと（悪い意味で）感心してしまいます。真面目な宇都宮氏支持派の方々も、結果的にというか心ならずも、こうした喜八氏的な言説に回収されてしまっているということでしょうか。少なくとも、「宇都宮氏が出ないのなら小池に投票する」人たちというのは、喜八氏的「皇道派の再来」というべきか、ファシズム熱烈支持に転向した昔の社会大衆党的というべきか、そういう心理規制に嵌り込んでしまっているように見えます。
勝負は下駄を履くまではわかりませんが、ある程度覚悟はしてましたが、やはり大阪府市の首長選とともに東京都知事選は今回も鬼門になりそうだなあと嘆息する今日この頃です。
