kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

小池百合子と橋下徹(大阪維新の会)には来年も要注意!

何年か前にしばしば批判したことのあったブログが、小池百合子に対する懐疑の念を表明したブログ記事を読んだ。小池の術中にはまっていると思しき某「中道」(?)ブログのトラックバック欄経由で知った。

小池劇場が上演されたわけ : dendrodium(2016年12月19日)

此の秋は小池百合子都知事の、豊洲市場やオリンピック関連の問題提起で、
一寸だけ正義が行われようとしているのかな?との期待が私達の乾いた心を潤しかけていました。
豊洲新市場の建築に関して行われた数々の杜撰な安全管理や、
オリンピック用に創る諸施設の建築費を、初期の目標額から大幅に値上がりさせ、
莫大な予算を必要としている事で、東京都知事として許せないと、
オリンピック委員会に対し、大上段に戦いを挑んでいた小池都知事は、
その話を聞くものの胸をわくわくさせたものでした。

このブログ主も最初はまんまと小池百合子の術中にはまっていたわけですな。

しかし、小池都知事にはオリンピック施設の新設を、本気で止めさせる気はなかったようで、
殆ど最初の計画通りの物を、創る事にしたようです。
勿論、オリンピック委員会の言う金額より、幾分安く作る事にしたようですが、
此の金額だって、いつの間にか又、増えていないという保障はないでしょう。


豊洲市場だってこれからどういう事になるのか?
豊洲市場への移転は危険すぎると言って、移転計画を白紙に戻す気は、
小池都知事にはないのではないでしょうか?
豊洲市場移転計画を目論み、強行した元凶・石原元都知事への追及は、形式的なものに終わって、
有耶無耶のままで放置されましたし・・・・・

石原慎太郎の責任追及なんて、本気でやったら「右」側の支持層の離反を招くだけだから、最初から単なるポーズに決まっていると思っていた。その通りの展開になっている。

都議会では、小池都知事自民党都議会議員との対立が、鮮明となったようですね。
都議会終了後、恒例の都議会議員への挨拶回りをした時、
小池都知事自民党議員達に対しては、会釈だけだったのに較べて、
公明党議員達とは、議員一人一人と握手して廻っていたそうです。


小池都知事は挨拶回りで、公明党には3分余りの時間をかけ、
自民党議員との挨拶には、十数秒しかかけなかったと、
その対応の違いをマスコミが囃し立てていました。(こちら

リンク先はスポーツ紙の記事だが、前にも書いたように、テレビ朝日も報棄てでサブキャスターの小川彩佳に嬉しそうな表情をさせて報じていた。私の血圧がたちまち急上昇したことはいうまでもない。

公明党都議会議員は、これからは自民党との連携を解消して、
小池都知事の与党となる事に決めたらしいとの、もっぱらの噂でした。
小池都知事は小池新党を創る予定だそうですから、
公明党は小池新党と連携する予定なのでしょう。


秋からマスコミを賑わした小池劇場の、上演理由はここにあったのではないでしょうか?

ずばりその通りだろう。

マスコミを使って大々的に小池百合子を売り込んだのは、
小池新党に公明党を合流させて、新しい政治勢力(都議会だけでなく国としての政治勢力)を創るのが目的だったのではないでしょうか?
数年前から橋下徹に力を入れていた経済界が、
橋下維新の会にやらせる積りだった取り組みが、次々と失敗して行ったので、
橋下維新の会ではどうにもならないと見切りをつけ、
小池百合子の人気をあおるために、小池劇場を上演させたのではないでしょうか?
小池人気が上がった時点で、小池百合子に新党を作らせ公明党とも連携させれば、
現在民進党に失望して、支持政党を持たない膨大な人数の無党派層の支持を、
小池新党に取り込めるの遠大な計画だったのではないでしょうか?

経済界云々の「陰謀仮説」が当たっているかどうかはわからないが、テレビ(やスポーツ紙や夕刊紙。夕刊フジ日刊ゲンダイ小池百合子の味方だw)にとって自らが橋下徹と同じように美味しいキャラクターであることを熟知する小池百合子が、今を逃してはその機はないと一気に攻勢に出たものだろう。この記事を小池に取り込まれつつある「中道」氏が運営するブログにトラックバックしたのは、警告の意味合いがあると私は見た。

小池都知事の目覚しい働きにわくわくさせられた国民の多くが、
こぞって小池新党に投票する事になるでしょうから、
遠からぬ将来小池総理との呼び声も上がってくるかも知れないと、
目論んでの一大イベントだったのかも知れません。

もちろん小池の狙いはその通りに決まっているけれども、仮に国政に進出しても都市部で若干の議席を得る程度ではないかと思う。地方はかえって自民党に回帰するだろう。恐れなければならないのは、小池の狙い通りの展開になった場合、今年の参院選の一人区、特に東北地方で限定で部分的な成功を収めた「野党共闘」が大きな打撃を受けるのが確実に予想されることだ。仮に「小公民」に、小池百合子がのぼせ上がって「4島ならぬ4党連合」と口走ったように共産党までもがこれに加わったとしても、そんなものは、有権者を裏切ってTPP推進に走った自民党を見限って参院選で「野党共闘」候補に投票した東北など地方の有権者の多くにとっては「お呼びでない」政治勢力でしかない。「小公民」なんぞに喜ぶのは「都会保守」(都市部の括弧付き「リベラル」や「中道」を含む)だけであって、せっかく「野党共闘」になびきかかった東北の民意は、元の自民党支持に戻っていくだけだろう。「小池新党」は結局自民党政治を延命させる以外の効果は持たないと私は見ている(そして民進党は絶滅への道を歩むだろう)。その意味でも「小池新党」結成は最悪のシナリオといえる。

安倍自民党政権に絶望した国民が、野党として選べる政党が、
小池新党しかない状態にすることが出来れば、
産業界にとっては申し分ない状況と言えるでしょう。
こうやって又、国民にとって選ぶべき政党がない状況が、
再び更新されるという訳なのかも知れません。

この部分が、ブログ主がトラックバックを送った「中道」の古参政治ブロガーに言いたかったことなのだろう。私はこのブログ主に対しても批判的な態度を取ることが多いが、この記事は良かった。

上記の記事からもうかがわれるように、「人気取りが命」のタイプの政治家が少し攻勢を緩めたら、すぐに懐疑論が沸き上がってくる。小池自身は水面下で(それこそ盆も正月もなく)精力的に攻勢を続けていると思われるが、東京の自公に楔を入れることができても、中央の自公を割るのは簡単ではなかろう。但し、ブログ主がトラックバックを送った先のブログ記事にしばしば記事が載るように、安倍晋三が維新と組んで公明を外してでも自らの任期中に改憲を実現させようと色気を出していることが事態をやや流動的にしている。つまり安倍晋三自身が自公連立のウィークポイントになり始めているのだ。とはいえ、小池百合子の方でもその維新をも取り込みたいと考えていることもほぼ間違いないから、話がこんがらがるのである。そこで鍵を握るのは来年の都議選ということになる。小池も公明党も今は都議選で頭がいっぱいだろう。自民(安倍)側からすると、自公連立を守る最後の切り札として都議選前の衆議院解散があるが、都議選の年の衆院選公明党のもっとも嫌うところである。現在、解散権が総理大臣の「伝家の宝刀」となっている悪弊(これをなくすために憲法を改定すべきとする倒錯した議論があるが、私は「7条解散」自体が現憲法に反する違憲行為だと思う)がまかり通っているが、安倍晋三が都議選前にこのカードを切るのかどうか、私には読めない。安倍が解散カードを切るとすれば来年早々(1月か2月)で、そのタイミングの解散がないのなら衆院選はかなりあとになると思われる(虚を突くのが好きなのが安倍晋三に限らず権力者の習い性だから断言はできないが)。

ただ、間違いなくいえることは、野党や市民派は間違っても小池百合子を応援してはならないということだ。先日の蓮舫の発言など言語道断だった。

なお、関西では来年9月に行われる堺市長選に、近く日本最悪の極右放送局・読売テレビを退社するらしい清水健というアナウンサーを、大阪維新の会が担ごうとしているとの記事をリテラで見かけた。下記にリンクのみ示す。東の小池百合子、西の橋下徹という東西の「極右にして新自由主義」の政治家(橋下は一服しているが)の監視を来年も怠るわけにはいかないことは気の重い話である。