kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

安倍晋三一派と日本会議・森友学園の「切断処理」を許してはならない

稲田朋美が国会で教育勅語を肯定する答弁をした。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170308/k10010903641000.html

稲田防衛相「教育勅語の核の部分は取り戻すべき」
3月8日 18時44分

稲田防衛大臣参議院予算委員会で、大阪の学校法人「森友学園」が運営する幼稚園の教育内容に関連して、「教育勅語の精神である親孝行など、核の部分は取り戻すべきだと考えており、道義国家を目指すべきだという考えに変わりはない」と述べました。

この中で、社民党の福島副党首は大阪の学校法人、森友学園が運営する幼稚園で、園児に教育勅語を朗読させていたことに関連し、「稲田防衛大臣は過去に月刊誌で『教育勅語の精神を取り戻すべきだ』という趣旨の発言をしているが、その考え方に変わりはないか」と、ただしました。

これに対し、稲田防衛大臣は「10年以上前の政治家個人としての意見を述べたもので、全く同じ意見を持っているわけでもない」と述べました。

一方で、稲田大臣は「教育勅語の精神である親孝行や、友だちを大切にすることなど、核の部分は今も大切なものとして維持しており、そこは取り戻すべきだと考えている」と述べました。

そして、「教育勅語の精神である、日本が高い倫理観で世界中から尊敬される道義国家を目指すべきだという考えは、今も変わっていない」と述べました。

また、稲田大臣は「教育勅語が戦前、戦争への道につながるなど、問題を起こしたという意識はあるか」と問われたのに対し、「そういうような一面的な考え方はしていない」と述べました。

このほか、稲田大臣は過去に大阪で開催した、みずからのパーティーに学園の籠池理事長が出席していたものの、それ以降、籠池氏との接触はないと説明しました。

過去に教育勅語に賛同するコメントも

稲田防衛大臣は過去に、雑誌で教育勅語に賛同するコメントを寄せていました。

平成18年に月刊誌が企画した自民党の国会議員の座談会で、「教育勅語素読をしている幼稚園が大阪にある」と述べたうえで、当時、文部科学省教育勅語を幼稚園で教えるのは不適当としたことに対して、文部科学省の担当者に「教育勅語のどこがいけないのか」と、みずから問い合わせたとしています。

さらに占領政策で、日本の道徳や価値観が失われたとしたうえで、「教育勅語の精神は取り戻すべき」と発言しています。

また、平成23年には別の月刊誌の中で、「いま国民が日本の伝統的精神が集約された『教育勅語』を求める機運にある」とコメントしていました。

NHKニュースより)


いかにも稲田朋美の言いそうなことだし、こんなどうしようもない極右を防衛大臣にした安倍晋三任命責任が問われるべきところだが、安倍晋三の考えも稲田朋美と同じだから任命したのであろう。

最近、今の安倍晋三は「日本会議的保守」を売り物にしてきた昔の安倍晋三とは違う、と言いたげに、安倍晋三日本会議から「切断処理」しようとする動きが目立つが(たとえば伊藤智永が『サンデー毎日』に載せた、酔っぱらって書いたとしか思えない文章など)、2006年にその剛腕でもって(安倍晋三小沢一郎なんかとは比較にならない「剛腕政治家」であるというのが昔からの私の一貫して変わらない見方だ)教育基本法を改悪した張本人が安倍晋三であることを忘れてはならない。あの「改正教育基本法」が成立した翌日(12月16日)の朝刊1面で、安倍晋三日本会議との関係を大きく取り上げた異色の紙面作りをしたのは毎日新聞だった。それは実に勇敢な紙面だった。あの日の朝、香川県立図書館で読んで感動し、図書館を出ると近くのコンビニで毎日新聞を買い求めたほどだ。その毎日の幹部記者たる鮨友の山田孝男や「異能」と毎日が喧伝する伊藤智永が、安倍晋三籠池泰典、あるいは安倍晋三日本会議とを「切断処理」することによって安倍晋三を「お守り」しようと画策している。この例に端的に見られるように、マスコミの翼賛体制は11年前とは比較にならないほど強まっている。

下記は昨日(3/8)、杉山真大さんからいただいたコメント。

http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20170307/1488845821#c1488961659

id:mtcedar 2017/03/08 17:27

そもそも森友「だけ」が異常だって報じられ方に問題があるんですよね。

早川タダノリ氏が指摘 https://twitter.com/hayakawa2600/status/839202770255241216 していますけど、こういう“愛国”教育の潮流って草の根・教育現場のレベルで広まっているのが現実だったりしますから。2018年度からの保育所保育指針改定案を先月政府が公表しましたけど「平成18年の第1次安倍政権での教育基本法改正で盛り込まれた内容が、形になったと見て間違いはないでしょう。教育基本法の改正では、伝統、文化の尊重が盛り込まれた。それが第2次安倍政権になった今、具体的な指針、要綱になった」 http://www.news-postseven.com/archives/20170307_498837.html という訳ですし。森友はその中で下手うった様なもので、こうした底流や背景を見逃すことは出来ないでしょう。


リンクを張られた早川タダノリ氏のTweetは下記。

早川タダノリ
@hayakawa2600

「あの幼稚園だけが異常」という切断処理には意図的なものを感じるわけで、怪しい愛国心ダダ漏れ「教育」団体はこの20年で猛烈に増えているし、公教育の現場への「教育勅語」持ち込みはTOSS系教師を筆頭にひろがっている。例えばこのグループ:http://kondo.cool.coocan.jp/CIRCLE/misumaru.htm

11:55 - 2017年3月7日


同じくリンクを張られた『週刊ポスト』の記事。

“愛国教師”が語る 「森友・籠池さんは頑張ってはる」
2017.03.07 16:00

 運動会の選手宣誓で園児らに「安倍首相がんばれ」と連呼させ、「教育勅語」を暗誦させ憲法改正を啓蒙する──国有地払下げ問題の渦中にある森友学園が経営する“愛国幼稚園”が波紋を呼んでいる。世間はこれを異端視するが、実はこうした“愛国幼児教育”は、全国で広がりつつある。

 意外にも森友学園籠池泰典理事長は、関西の保守系教育界では名の知れたちょっとした“スター教育者”だった。“愛国教師”を自認する大阪の高校教師は言う。

「籠池さんが頑張ってはるのはよく知っている。幼稚園児に教育勅語を教えて、我々の間では評価されています。籠池さんはいろんな講演会に呼ばれて、私も何回も聞きに行ったことがあります。

 籠池さんは“幼稚園でやっても小学校に行くと忘れてしまう”ということで、“小学校を作りたい。幼稚園から小学校という流れでないとダメ。小学校に行くと日教組日本教職員組合)の先生に考えを捻じ曲げられてしまう”と心配されていた。籠池さんの考えに同調する教育者も多く、講演会で横のつながりもできる」

 籠池理事長が表に出づらい今でも、この3月19日に兵庫県で開かれる「日本の歴史文化研究会」の歴史教育セミナーには、籠池理事長の娘で瑞穂の国記念小学院開校準備室長の籠池町浪(ちなみ)氏がパネリストとして呼ばれている。このセミナーには、自民党山田賢司衆院議員も出席が予定されている。

 いまでこそこの学園を批判しているが、産経新聞はほんの2年前(2015年1月8日付大阪版)、「安倍首相夫人・アッキーも感涙 園児に教育勅語教える“愛国”幼稚園」という記事で、〈安倍晋三首相夫人が同園を訪れたとき、園児らのかわいらしくもりりしい姿を見て、感涙にむせんだという〉と、昭恵夫人の様子を伝えながら、この幼稚園を称賛する記事を載せていた。

◆3歳児から君が代

 森友学園の過剰な愛国教育ぶりに注目が集まったが、実はその流れは政府の意向に沿ったものとも言える。

 2月14日、政府は、2018年度からの保育所保育指針改定案を公表したが、そこには3歳以上の幼児を対象に、「保育所内外の行事において国旗に親しむ」「正月や節句など日本の伝統的な行事、国歌、唱歌、わらべうたや日本の伝統的な遊びに親しむ」と盛り込まれている。学校の経営コンサルティングなどを行なう森上展安・森上教育研究所代表は言う。

「この改定は、平成18年の第1次安倍政権での教育基本法改正で盛り込まれた内容が、形になったと見て間違いはないでしょう。教育基本法の改正では、伝統、文化の尊重が盛り込まれた。それが第2次安倍政権になった今、具体的な指針、要綱になったということです」

 一昔前までは、教育現場ではリベラル系の日教組の力が強く、国旗国歌の強制に強烈な抵抗を示し、国旗国歌法が制定されてからも、中学や高校の卒業式では国歌斉唱に反対して立ち上がらない「不起立教師」の存在が話題になった。

 それが今や3歳児から日の丸や君が代に馴染むべしというのだから“反動”は激しい。

週刊ポスト2017年3月17日号


なお、もともとは日本会議的右翼には反対だったはずの伊藤智永のような記者が、なぜ安倍晋三とに本会議とを「切断処理」しようと安倍擁護側に走ってしまうのか、この奇妙な現象について考える時、下記『広島瀬戸内新聞ニュース』の記事が参考になる。

享楽主義的サブカルの帰結としての「安倍ジャパン」 : 広島瀬戸内新聞ニュース(社主:さとうしゅういち)(2017年3月8日)

「安倍ジャパン」(安倍総理夫妻とお友達がやりたい放題出来る日本国の状態)と「戦中大日本帝国」の違いは、文化的には明らかです。

「戦中大日本帝国」と「安倍ジャパン」を一緒にしたら、たぶん、東條英機も激怒するでしょう。

「安倍ジャパン」の特徴は、「軽すぎる」ということです。

何ですか?!

こんな時に、平気でスキー三昧。そして講演では「戸惑っている」とか言い放つ「安倍昭恵」皇后は?!

そして、稲田「コスプレ」防衛大臣。それが、「戦地」を視察に行く格好か?!

軽い。あまりにも軽すぎる。

安倍総理=安倍皇帝ご自身も、公私の区別などないのではないか?感覚が麻痺しているのではないか?だから、悪いことの意識もなく、国を私物化しているのではないでしょうか?

だから、安倍皇帝や昭恵皇后に接近してしまた人にとっては、「良い人」に見えてしまうのです。そう。友達になった人にだけは「いい人」に見えてしまうのですよ。

当人たちがあまりに「軽すぎる」から、接する方も気をつけないと取り込まれてしまう。某若手市民派参院選候補が、昭恵さんに「騙された」とされる事件にも妙に納得してしまいます。

もちろん、「戦中」のように「大まじめで破滅に向かって」もらっても困りますが、「安倍ジャパン」の場合は、あまりにも軽すぎるのです。

そして、その軽すぎることの自覚すら、安倍総理夫妻以下、「安倍ジャパン」一派にはないのです。

その安倍ジャパンの文化的土壌は、安倍一派が若かりしころ、すなわち、バブルころの「サブカル」及び「享楽主義」に求められるのではないでしょうか?

サブカル系芸人が、ネタでやる分にはかまわないが、マジでやったら洒落にならない。

安倍一派には、「洒落にならない」という感覚がすっぽり欠落している。

一度目は悲劇。二度目は喜劇。その表現は、「安倍ジャパン」にこそ良く当てはまると思います。


「某若手市民派参院選候補」って誰のことでしょうね。教えて山本太郎さん。国会で「アッキード事件」と発言するのは良いけれども、「先ず隗より始めよ」と言いたくなる。「お友達」をなんとかしてよ。去年の参院選で「某若手市民派参院選候補」に投票したことを公言した室井佑月さんもスルーしないでね。

このように、三宅洋平山本太郎室井佑月を揶揄して締めくくろうかと一瞬思ったが、それではあまりにも不真面目なので、タイトルのフレーズに関連した指摘で締めくくることにする。

安倍晋三一派と日本会議森友学園の「切断処理」を絶対に許してはならない。歴史を振り返ると、スケールこそ違え、そっくりの「切断処理」があった。

そう、1957年に岸信介を戦争責任から「切断処理」して総理大臣にしてしまったことだ。それからちょうど60年。今年は1957年と同じ十干十二支の「還暦」に当たる。